キング・オブ・ファンク・プリンスの遺産はいくら?誰が相続することになる?

プリンスことプリンス・ロジャース・ネルソンはアメリカを代表するアーティストとして大活躍していました。

12作品のプラチナアルバム、30曲のトップ40シングル、アルバム・シングルの総売り上げは1億2000万枚以上です。

彼ほど世界中の音楽シーンに影響を与えたシンガーはいません。

しかし2016年4月21日、57歳の若さで急逝しました。

今回はキング・オブ・ファンク・プリンスの遺産はいくら?誰が相続することになる?などの情報に迫ります。

プリンスの遺産はいくら?

出典:http://lequiche.c.blog.so-net.ne.jp/

プリンスはミネソタ州ミネアポリスに生まれました。

父親は黒人、母親は白人で両親はジャズミュージシャンでもあったのです。

生まれ育ったミネアポリスを大切に思っており、音楽文化が発展していないこの地にプリンスは拠点を置いて活動していました。

1980年代、1990年代を代表するアーティストとして、マイケル・ジャクソンと比較されましたが2人は全く方向性が違うシンガーです。

マイケルはいわゆる他者の手を借りて音楽を作り上げ、ステージパフォーマンスのみで魅せるシンガーでした。

それに対して、プリンスは全ての楽器を操り、楽曲ストックも常に1000曲以上のものを持っていたのです。

こと「音楽」と言う側面で見ればプリンスは真の天才と言えるでしょう。

全てをコントロールして作り上げるプリンスの楽曲は、正にプリンスと言う人間そのものを表しています。

彼の作品で最もセールスを上げたのは自身の映画のサントラとなった「パープル・レイン」です。

多くの人はこの作品の印象が強いでしょうが、これは最初から「売る」ことが目的のアルバムでした。

プリンスの類稀なところは、「売る」ことが出来る、ですがそれに甘んじないということです。

彼は常に新しく、実験的な音楽製作をしてきました。

このことが、世界中のミュージシャンに影響を与えた最も大きな要因です。

また、ショックバリューを公に行ったのもプリンスが史上初と言えます。

凡庸で無視される位なら、悪い評価でも宣伝になれば良いと言うコマーシャリズムの考え方です。

全てにおいて彼は100年に1人の人材だったと言えます。

出典:http://images.rollingstonejapan.com/

そんなプリンスが惜しまれながら57歳の若さで亡くなりました。

これは世界の音楽業界において大きな損失です。

マイケルとは違い、借金スキャンダルもなかったプリンスには一体どれほどの遺産があるのでしょうか。

発表されたところによると、手元にある資産だけでもザッと3億ドル(約334億円)あると言います。

また、プリンスは楽曲における製作には人の手を借りておらず、マスター音源や音楽出版権、著作権の全てを保有しています。

これらの価値が5億ドル(約556億円)を超えると言われています。

更に未公開の音源や楽曲ストックも数多く残っており、それらは一体いくらになるかも想像出来ないほどです。

また、死後CD、DVD、関連グッズなどが飛躍的に売れており、こちらもどの位の価値になるか判明していません。

しかし、この権利を売却するとなれば10億ドル(約1100億円)ほどになるのではないかと言われています。

プリンスの遺産は誰が相続することになる?

出典:http://nme-jp.com/

マイケル・ジャクソンの遺産相続の時も、醜い争いが起きましたが、今度のプリンスの遺産は桁違いですので骨肉の争いが起きると想定されます。

アメリカの場合は相続税が日本よりは遥に低く、また州ごとに変わってきますので一概には言えません。

ですが、日本のような理不尽な金額は取られません。

それを考えると、この遺産を相続出来れば凄い富豪になれると言うことです。

5代先まで働かずとも余裕で食べていけるだけの遺産です。

これには関係のない人間まで身内だと名乗り出て困った状態になりました。

ザッと数えただけでも30件以上の相続権利を訴えるケースが出てきました。

全く相続人の権利のない人間をミネソタ州の裁判所が削り落として、ようやく6人に絞られたと言います。

中には図々しくも父親を名乗る男まで現れたとか。

DNA検査で排除することが出来たそうですが、正に厚顔無恥の極みですね。

出典:http://jaykogami.com/

遺産相続の件については、プリンスが生前に書いた文書などがなく難航していると言います。

またプリンスには認知した子供も配偶者もいないので、余計にこじれているのです。

結果的には、この8億ドル(891億円)の遺産は妹が相続する可能性が最有力になってきました。

妹のタイカ・ネルソンは、プリンスの唯一の生存する直系の家族であると言う事がその大きな理由です。

プリンスとタイカは疎遠だった時期もあったようですが、近年は連絡を取り合い親交があったと言います。

8億ドル以外にも未発表の楽曲や、その権利などが手に入れば一生収益が上がっていくと言うことです。

まとめ

今回はキング・オブ・ファンク・プリンスの遺産はいくら?誰が相続することになる?などの情報をお届けしました。

今年2016年、世界中に惜しまれ急逝したプリンス。

彼の音楽は正にオンリーワンで、誰にも真似出来ないものです。

それにしても1000億円近い遺産があるとは、いかに音楽だけに打ち込んできたかが窺えます。

遺産が誰の手に渡るのか、本人の思いと違う結果になるのかも知れません。

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