日本クレジットカード協会の概要と業務内容

信用情報機関について

 全国銀行協会           全国信用情報センター

 株式会社シー・アイ・シー(CIC)      株式会社シーシービー(CCB)

 JIC日本情報センター           テラネット

 日本クレジットカード協会             全国信販協会

今や我々の生活になくてはならない存在となっているのがクレジットカードです。
そのクレジットカードを使用しての販売取引に深くかかわりがあるのが日本クレジットカード協会です。
普段あまり目にすることが無く、どんな事をしてくれる協会なのか知らない方が殆どでしょう。
日本クレジットカード協会とはどんなものなのか、説明していきましょう。

■日本クレジットカード協会とは
東京都中央区日本橋に本部を構え平成21年に設立されたものです。クレジットの取引にかかわる事業者の業務が適正に行われているかの管理をし、消費者の利益を保護するとともに、消費者の生活向上を目指し、クレジットカード産業の健全な発展を目指すことを目的としています。事業内容としては、会員が法令を遵守しクレジット取引の秩序を維持するための規則の制定や法令順守の体制を整えたり、その状況の調査をすること、またクレジットカード番号の管理や個人情報の保護をするための施策、消費者からの苦情の処理など多岐にわたっています。安心かつ安全なクレジットカードの利用が出来る環境を整備すること、クレジットカードを正しく理解し利用の促進につながるように消費者に働きかけ、割賦販売法の見直しやクレジットカードの普及と発展の為の施策を推進することを大前提として活動しているのが日本クレジットカード協会です。現在の会員数は1000近くに及んでいます。

■クレジットカードのことなら何でも分かる
クレジットカードの健全な普及を目指すのが日本クレジットカード協会の目的である為、申し込みに関することや管理の仕方、暗証番号に関すること、変更の仕方など細かい相談事に適切にこたえてくれます。基礎的な知識や根本的にクレジットカードとはどんなものであるか、クレジットカードの分類に関することや審査、クレジットカードを使用する際の注意事項に至るまで、たくさんのケースを想定してアドバイスを得ることが出来ます。初めて利用する際の不安点に対してアドバイスをもらえることで、健全に利用する手助けになります。

■クレジット教育支援活動について
日本クレジットカード協会ではクレジット教育センターを設立し、学校教育の場においてのクレジット教育や金銭教育の普及の為にクレジット教育支援活動を行っています。中学・高校の教師を対象に研修会を行い、クレジットのしくみや使用する際の注意点などの説明をしたり、高校や大学・短期大学などで行うクレジット教育の特別授業に講師の派遣を行っています。また地域の消費生活センターやクレジットに関するセミナーなどにも講師を派遣し公演をしています。消費者保護に関する知識を習得しており、クレジット債権管理上級資格試験に合格した有資格者であるカウンセラーが、クレジットに必要な法令や専門知識とともに現場の実情を踏まえて公演してくれることで、クレジットに対する理解を深めることに役立っています。

■協会にはクレジットに関する相談窓口がある
クレジットカードに関する消費者相談窓口を設置し、消費者の相談や苦情の対応などをしています。消費者と会員企業とのパイプ役としての機能が備わっているのです。相談の解決の為にアドバイスが欲しいときや必要な情報提供を求めたいとき、またどこに相談していいか分からない時に会員となっている会社の相談窓口を紹介する役割であり、協会の会員以外に関する相談や苦情は受け付けません。また事業者間の取引に関することやクレジット取引以外の内容に関してもその範疇ではありません。和解案を作成したりするような解決機関ではなく、あくまで苦情などの受付をするだけになります。割賦販売法やクレジットに関する基本的な法律的知識の説明や利用方法の問い合わせに対応してくれる窓口です。

■個人情報に関する相談に関して
クレジットに関する相談窓口とは別に、個人情報保護法に基づいた認定個人情報団体として相談や苦情を受け付ける窓口が設置されています。苦情の申し出に対して必要な助言や実情調査、また対象事業者に対して迅速な対応を求めると言った業務を行う窓口です。会員となっている企業の個人情報の取り扱いに関してのみ対応できる窓口ですが、個人情報の取り扱いにおいて損害賠償などが絡む事案については取り扱う事はできません。また民事調停などの訴訟が絡む場合も対応することは出来ません。

■入会に関して
入会するためには入会申込書・自主ルールを順守する旨の書面・会社概要などの所定書類に加えて法人・業務に関する資料を日本クレジットカード協会の事務局に提出する必要があります。その後、提出された書類に基づいて事務局が入会目的や業務内容の確認を行い、総務委員会などで審査を行い、理事会で承認されれば入会が許可されます。入会金や会費に関しては、企業の規模などに第1種正会員・第2種正会員・準会員に分けられ金額にも違いがあります。

クレジットカードは使い方次第で有益にもなりますし便利なものです。しかし使い方を間違うと不利益を被る危険性も含んでいます。分からないことや不安な事は日本クレジット協会を利用して、正しく安心に利用していきましょう。