奨学金は他社借入扱いになる?返済の滞納はマイナスに!

2016年現在、奨学金を利用して大学や専門学校に通っている人の内訳は、おおよそ5割~6割とされています。

そして、当然のことですが、奨学金を利用している人は卒業後に就職をするということになりますが、就職をしてから奨学金の返済をするということになります。

近年では奨学金の返済をすることが出来ずに自己破産をしてしまうというニュースを耳にすることも非常に多くなっていますが、今回は「奨学金を利用していることは、他社借り入れ扱いのなるのか?」ということをテーマに詳しく紹介していきます。

結論から言えば、奨学金の利用というのは、銀行系のカードローンでも消費者金融系のカードローンでも、他社借り入れ扱いにはなりません。

カテゴリーが異なるために、扱いが違うというのが正しいポイントです。

奨学金の他にも、車を買った場合のローンや、住宅ローンなどを利用している場合でも、他社借り入れ扱いになりませんので、これらのローンについては気にしなくても良いということになります。

ただし、同じように勉強をするためにお金を借りるという状況に関しても、消費者金融や銀行が提供しているプランの中に「教育ローン」や「資格ローン」というようなプランがあります。

これは、教育や資格を取得する際の費用にしか使うことが出来ないという、奨学金と同じ性質を持っているプランとなっていますが、こちらに関しては他社借り入れ扱いになりますので注意して下さい。

日本に数ある学生を支援する組織については、様々な機構がありますが、どのタイプの奨学金を利用していても、カードローンを利用する際の他社借り入れ件数には含めなくて良いということを知っておいて下さい。

『奨学金の利用に関しては審査の際に聞かれない事が多い』

冒頭でも紹介しましたが、2016年現在の奨学金利用率は大学生および専門学生の5割~6割となっていて、簡単に言えば大学や専門学校を卒業した人に2人に1人以上が奨学金を利用しているということになります。

奨学金を利用しているということは、大学や専門学校を卒業して就職をした人に2人に1人以上が奨学金の返済をしなければならない状況にあるということになりますが、一般的に大手の消費者金融に申し込みをした時に口頭で行われる審査では奨学金を利用しているかどうかという質問が行われることはありません。

当然、申込用紙に記入する欄にも奨学金の有無に関する項目は存在していませんので、奨学金の返済に追われているような状況でも伝える必要はないということです。

ただし、「何のためにカードローンを利用するのか?」というような質問に関しては必ず聞かれることになっていて、基本的に審査に通りやすいのは「遊びに使うお金」となっています。

そして、審査に通りにくいとされているのが「生活費」または「他社に返済をするためのお金」というようになっているために、何のためにカードローンを利用するのかという質問に対して、「奨学金の返済のため」というような話をすると、それだけで審査に落とされてしまうということはありませんが、どちらかと言えばマイナスポイントが付いてしまうということになります。

人間心理から考えると、金銭的に余裕がない状態というのは、借りているお金のことを放置されることが多いです。

「今日食べる御飯を買うお金もない」という状態で、「キチンと返済をする」という人は非常に稀となっています。

しかし、「遊ぶためのお金」というのは、基本的に金銭的な余裕を持っている人がする行為となっていて、一時的にお金が足りないためにカードローンを利用するというような印象を与えることが出来ます。

他社借り入れ件数や借入金額などの数字として残る部分に嘘をついてしまうと、それだけで審査に落とされてしまうということになりますが、数値として表されないポイントで誤魔化すのは上級者の手段となります。

ただし、「○○に旅行に行くための費用」というように、目的を明確にしてしまうと、それに掛かる費用を算出されてしまいますので、希望金額との誤差が大きくなると不信感を抱かれてしまう原因になってしまうこともありますので、基本的には嘘を付かずに正直に審査に臨むのが大切です。

『長期間に渡って奨学金の返済をしていないとカードローンの審査に影響する』

基本的に、奨学金を利用していることによって、カードローンの審査にマイナスの影響を与えるということはありませんが、1点だけマイナスの影響を与えてしまうことがあります。

それは、「長期に渡る返済の遅滞」となります。

奨学金というのは、一般的に長期間掛けて完済するという仕組みになっているために、1ヶ月あたりの返済額には余裕があるケースが多いです。

しかし、余裕があるからと言って、長期間に渡って返済をしていない状況が続いてしまうと信用情報機関に記録が残されてしまうという自体になります。

そうなると、カードローンの審査だけではなく、住宅ローンや車のローンの審査、クレジットカードの審査などにも通過することが非常に難しくなってしまうために注意するようにして下さい。