ある男の転落と再生の物語
吉祥寺に、始発に乗ってやって来ました
某月某日。
自分は、早朝に吉祥寺に降り立ちました。
まだ外は暗い5時15分です。
この5時15分というのは、JR線の始発の時間。
つまり、吉祥寺に来る最も早い時間です。
こんな朝早くに吉祥寺に来た理由はただ1つ。
日本で一番入手が難しいとされる「小ざさの羊羹」を買うためです。
小ざさの羊羹は、値段はそれほど高くないのですが、とにかく入手が難しい。
時には徹夜で並んで購入する人もいるのだとか。
このサイトは「キャッシングで得たお金を使ってちょっと贅沢をする」というコンセプトですが、今回は金力よりも体力に物を言わせてちょっとした贅沢をしてみようと思って。
そんなわけで始発に乗って吉祥寺にやって来た、というわけなのです。
吉祥寺駅から小ざさまでの距離はそう遠くない。
駅からの最短ルートはこのようになります。
この動画のように、自分は早足で小を目指したのですが・・・
もうすごい行列ができている!
行列を見ていると、どうやら常連客がかなりいる模様。
そして、その常連客の人が自分に言うには
「あんたは52番めだから羊羹買えないよ!」
とのこと!
えええええ~~~~!!!!
始発に乗ってやって来たのに、まだ5時ちょい過ぎなのに、もう買えないの!?
その後話を聞いてみると、どうやら、羊羹の準備数は150本。
そして一人が買える本数は3本。
だから、全員が3本づつ購入すれば、先着50人しか買えない、ということらしい。
・・・ということは、もし何人かの人が「自分は2本しかいらないです」といえば、もしかしたら自分も買えるかも。
・・かなり絶望的な気持ちでしたが、一縷の望みを持って行列に並びました。
・・並びました。
・・並びました。
・・並ぶこと3時間、朝の8時15分から、店員さんが注文を聞きにやって来ました。
果たして、自分の番まで回ってくるのかどうか・・・
ガーン!!!
きっちり50番めで、予定本数終了!!
今日は4時に起きたのに・・・
始発に乗ってやってきたのに・・・
買えなかった・・・
みんなどんだけ羊羹好きなんだよ!
ちょっと異常だろう!おかしいだろう!
もう、悲しみと怒りで、どうしていいのやら、気持ちのやり場に困ります。
・・・でも、いつまでもその場に立ち尽くしているわけにもいかず。
こうなったら、この傷を癒やす代替案、「プランB」を実行するしかない。
どうしよう・・・
悔しさと悲しさを持ちながら渋谷にやって来ました。
と、いうことで、やって来のは京王井の頭線の吉祥寺駅。
井の頭線に乗って渋谷へ向かいました。
向かった先は、ブーランジェリー・ブラッセリー「VIRON」。
このヴィロン、とてもとても美味しいパン屋さんとして有名で、あの「All About」の「2014年最も美味しいパン屋さん」で1位に選出された、人気パン屋さん。
そして、ここでは、この日本一とって言ってもいい美味しいパンがたらふく食べられる「朝食セット」があるのです!
ただし、こちらのヴィロンの朝食も、ものすごい人気で、なかなかありつけるのは難しいのだとか。
でも、もう3時間並んだ後だから、ちょっとやそっとの行列ではめげないよ!
ということで、行列の最後尾に並びました。
そして待つこと約30分。
ようやく店内に入ることができました。
このヴィロンの朝食セット、内容は
「超美味しいフランスパン「レトロドール」が2つ」
「ヴィエノワズリー(菓子パン)が2つチョイス」
「雑穀パンが1切れ」
「美味しいジャムや蜂蜜が塗り放題」
「コーヒーか紅茶」
という、とても豪華な内容になっています。
席につくと、まず最初にジャム類がテーブルの上に載せられました。
そして、店員さんがカゴいっぱいに菓子パンを持ってきてくれました。
この中から2つの菓子パンを選びます。
とりあえず自分は「クロワッサン」と「ショソン・オ・ポム」を選びました。
その後紅茶が来て、ヴィロンの朝食、全て揃いました!
動画でもご覧ください!
まずはフランスパンを手に取り、様々なジャムを載せて食べまくります!
手が汚れるのもお構いなし!
フランスパン「レトロドール」は焼きたてで皮がパリッとしていて、中はもっちり。最高に美味しいし、ジャム類がまたすごく美味しいいの!フルーツの味がギュッと濃縮された味わいになっていて、果実の酸味がキュンとしていて、パンに塗ると最高に美味しい!
そして、菓子パン類も食べますよ!
クロワッサンはフワッとした軽い食感で、皮がはらはらとこぼれおちる。
そして、ショソン・オ・ポム!
これはりんごが中に入った菓子パンなのですが・・・
煮りんごが甘酸っぱくてこれもまた最高に美味しい!
いやー、朝4時に起きて無為に過ごした悲しい時間が、心の痛みが癒やされていく・・・
この上なく贅沢な、「最高の朝食」です!
このヴィロンの朝食、ちょっとお高めの1500円+税。
でも、満足度はそれ以上!
吉祥寺で舐めた苦杯を、渋谷で見事取り返しましたよ!
ちなみに、ツイッターで教えていただいたのですが、
小ざさの羊羹は、味はごくごく普通なのだとか。
自分も、小ざさでは最中を何度か食べたことありますが、大騒ぎするほど美味しいとは思いませんでした。
なので、多分羊羹もそんなでもないのは、多分間違いがないところではないかと。
でも、食べずに味を云々するのは、「すっぱい葡萄」と同じことなので、
いつかは食べてみたいですねー。
そして、「食べたけど大したことなかった!」なのか、「並んだ価値あった!」なのか、はっきりさせたいと思います。
でももう、しばらく行列はいいや。
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