カードローンやフリーローンを利用していて、計画的に利用している間は返済の相談を弁護士に依頼するというようなことは稀だと思われます。
しかし、返済に行き詰まってしまうと生活に困窮してしまうということになりますので、どのように返済をすれば良いのか分からなくなってしまうという人が多いでしょう。
そのような場合には、弁護士や司法書士といった法律の専門家に相談をすることによって現在の状況を改善することが出来るようになります。
最近では目にする機会も少なくなりましたが、過払い金の返還請求も利用者にメリットがある請求となっているために、専門家に相談をすることによるメリットというのは沢山あります。
こちらでは、借入の返済を弁護士に相談する際の流れについて詳しく紹介していきます。
返済に行き詰まったら専門家に相談をするのがオススメ
本来ならば借入をした現金というのは利息も含めてキチンと返済するのが原則となっています。
しかし、突然リストラに合ってしまったりトラブルに遭遇してしまったりすることによって返済をするのが困難になってしまうという状況は十分に考えられます。
その際には、返済することが出来ないからと言ってそのまま放置していると訴訟を起こされてしまって、裁判所から返済命令が出されることになりますので、今後の生活をするのが難しい状況になってしまいます。
そのため、勝手気ままに返済をストップするのではなく、正しい手続きをして返済計画の立て直しをしなければいけません。
しかし、法律や金融に詳しくない一般人が手続きをすることは難しくなっていますので、法律の専門家でもある司法書士や弁護士に依頼するというのが一般的です。
返済が行き詰まったことによって弁護士に相談をするというと自己破産の手続きをするというように見えるかもしれませんが、自己破産というのは返済をする際の最後の手段となっているために、自己破産をする前に任意整理や個人再生といった債務整理の方法があります。
このような債務整理をする際の手続きをしてくれるのも専門家の役割となっていますので、自分だけで対処することが出来ないような事態になってしまった場合は気軽に弁護士などの専門家を頼るというのも一つの手段となっています。
弁護士に返済の相談をする際の費用について
借入の返済計画の修正をするために弁護士に相談をするというのはオススメの方法となっていますが、肝心なのは「どれくらいの費用が発生するのか?」ということになります。
一般的に、弁護士に何らかの相談をして業務を依頼する場合には下記の4点の費用が発生します。
- 相談費用
- 着手金
- 依頼達成報酬金
- 手数料
主にこれらの費用が発生することになりますが、弁護士に相談をするだけで依頼をしなかった場合には相談費用のみが発生するということです。
これらの費用というのは基本的にある程度の相場があるものの担当してくれる弁護士の言い値となっているために、正しい相場というものはありません。
一般的には30分もしくは1時間あたり5,000円~10,000円程度の相談費用となっていて、何の依頼もしなかった場合でもこれらの費用が発生するという仕組みになっています。
次に着手金についてですが、こちらは弁護士にどのような依頼をするのかということによっても異なります。
借入の返済計画を立て直すことについて弁護士に依頼する場合には、上記でも紹介した任意整理・個人再生・自己破産の3つのパターンに分かれています。
その他にも過払い金の返還請求といった依頼をするケースもありますが、過払い金返還請求については、そろそろ時効になりつつありますので、あと1年~2年ほどで返還請求をすることが出来なくなるために割愛します。
それでは、この3つのパターンで着手金や報酬がどれくらい変動するのかということについて紹介しますが、任意整理の場合は1債権者あたり5万円程度の着手金と成功報酬として減額された金額の10%程度が報酬として発生することが多いです。
発生した費用を差し引いても140万円以上のメリットがあったということになりますので、相談者にも大きなメリットがあるということになります。
続いて個人再生では着手金が30万円程度、報酬については減額された金額の10%~20%となっているケースが多いです。
最後に自己破産に関しては、着手金と成功報酬を合わせて20万円~30万円程度になるケースが多くなっています。
このような債務整理をする人の多くは、弁護士費用を支払うことが出来ないという人も多いと思われますが、着手金や報酬も含めて全ての支払いを後払いに設定している弁護士事務所も多いです。
そして、支払い方法に関しても利息無しで月々1万円ずつというように利用者が支払うことの出来るシステムを採用している事務所も多くなっていますので、安心して利用することが出来ます。
また、依頼をする前の相談費用を捻出することも出来ないという人も多いかもしれませんが、弁護士事務所では初回に限り無料で相談を受けるということもありますので、相談費用を支払うことが出来ないという方の場合は無料相談の事務所を探してみるのも良いでしょう。
弁護士に相談をする際の手続きの流れについて
最後に紹介するのは、弁護士に相談をする際の手続きの流れについて紹介します。
弁護士に相談をする際には、アポイントメントを取ってから事務所に伺うのが基本となっています。
簡単に言えば相談の予約をしてから来社するというようなものになっていて、予約を取る方法については、電話やWEB、メールなど様々な方法がありますので自分の生活スタイルに合った方法で予約を取ってください。
予約した日時になると事務所に来社して、弁護士に相談をするということになりますが、借入の返済のことについて相談をする場合は、自分の債務状況を正確に把握していることが大切です。
弁護士も依頼を請け負う際には、全ての情報が正確に分かることによって費用の計算や判断をすることが出来るようになりますので、何もない状態で相談をしても二度手間となってしまうことが多いです。
そうなると、また別の日に予約を取って相談費用を払わなければならないということになりますので、限られた時間は有効活用するようにした方が良いでしょう。
また、弁護士に相談をする際には自分がどうしたいのかという明確な意思を持っておくことが大切です。
上記でも紹介したように債務整理をする方法については大きく分けると3つの方法がありますので、どの方法を選択するのかということによって今後の人生が大きく変わることになります。
詳しい話は弁護士からも聞くことが出来ますが、基本的な知識を持っているだけで時間を有効的に使うことが出来るようになりますので、弁護士に頼るだけではなく必要最低限の知識については身につけるようにしてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
弁護士に相談をすると言うと難しく考えてしまう人が多いですが、弁護士や司法書士というのは法律の専門家となっていますので、正しい手順で相談をすれば現在の状況を改善することが出来るようになります。
債務整理をすると社会的に信用が無くなってしまうというように考えている人が多いですが、債務整理をしないで貸金業者から起訴されることに比べれば微々たるものとなっていますので、そうなる前に相談をするようにしたほうが良いでしょう。