消費者金融大手のアコムでは、クレジットカードを発行しているのをご存知でしょうか?
それは、「ACマスターカード」と呼ばれるもので、アコムのキャッシュカードとは別物となります。
また、アコムが発行しているということで、一般的なクレジットカードには無い特徴を持っていたりもします。
そこで、今回はアコムのクレジットカード「ACマスターカード」について、その特徴やメリット・デメリットなどを紹介します。
記事の目次
アコムのクレジットカード「ACマスターカード」とは?
アコムのクレジットカード「ACマスターカード」は、アコムのカードローン専用カード「アコムカード」に、クレジット機能を付帯させたカードのことです。
ここでは、ACマスターカードの特徴について、詳しくご紹介します。
①年会費無料!
数あるクレジットカードの中には年会費が必要なものがあり、高額なものでは数万円というものもあり、維持していくのが大変です。
その点、アコムのクレジットカードは「年会費無料」なので、手軽に持つことができます。
海外でキャッシングをする場合には、ブルー&スカイブルーの円に「cirrus」と書かれたロゴがあるATMが利用できます。
②マスターカード加盟店で利用可能!
マスターカードは、世界第2位のシェアを誇るクレジットカードの国際ブランドです。
つまり、ACマスターカードを持っていれば、世界中のマスターカード加盟店で利用することができます。
③カード発行が最短即日!
アコムの専用自動契約機「自動契約機(むじんくん)」を利用すれば、最短でその日にクレジットカードを発行してもらうことができます。(一部の自動契約機(むじんくん)では即日発行ができない場合があります)
④煩わしい明細の郵送もナシ!
利用明細は、アコムの公式サイトの会員ページにログインすることで、チェックすることが可能となります。
そのため、紙の明細が郵送されなくなるので明細が溜まる煩わしさがありません。
また、第三者に見られる心配もなくなるので安心です。
アコムクレジットカードの機能について
アコムのクレジットカード「ACマスターカード」は、カードローン機能が付帯したクレジットカードです。そのため、クレジット機能とカードローン機能の2つが備わっています。
ここでは、ACマスターカードのクレジット機能とカードローン機能の概要について触れていきます。
クレジット機能
利用限度額 | 10万円~300万円 |
手数料率 | 実質年率10.0%~14.6% |
返済方式 | 定率リボルビング方式 |
毎回の返済期日 | 35日ごと(1か月を35日とする)の毎月払い |
弁済金の算定方法 | 利用金額の3.0%以上、2.5%以上、2.0%以上(各千円単位) |
遅延損害金 | 年率14.6% |
※手数料について
手数料は、利用残高に対して1年を365日(うるう年は366日)として、日割り計算をして算出します。
例えば、10万円を実質年率14.6%で60日利用した場合、その手数料は10万円×0.146÷365×60=2,400円となります。
※実質年率について
実質年率とは、利用額に諸費用をプラスして算出した年率を指します。
※定率リボルビング方式
定率リボルビング方式とは、利用残高に応じて設定された割合をかけた金額が、毎月の最低返済額となる方式です。
例えば、
ACマスターカードのクレジット機能を使って、10万円を実質年率14.6%で利用し一定の割合が3.0%の場合、初月の返済額は10万円×0.030=3,000円となります。
※弁済金
弁済金とは、リボ払いにおける毎月の返済額を指します。
基本的に利用金額の3.0%以上となりますが、アコムクレジット会員により利用金額の2.5%以上・2.0%以上となる場合もあります。
カードローン機能
融資限度額 | ショッピング枠を含め最大800万円まで |
金 利 | 実質年率3.0%~18.0% |
返済方式 | 定率リボルビング方式 |
使途 | 自由 |
各回の返済金額 | 借入金額の4.2%以上、3.0%、2.5%以上、2.0%以上、1.5%以上 |
返済期間 | 最終借入日より最大9年7か月 |
返済回数 | ~100回 |
遅延損害金 | 年率20.0% |
※融資限度額
融資限度額は、クレジット機能を利用している場合にはその利用額を含めて最大800万円となります。
ただし、申込人によって契約極度額(利用可能額)が異なるため、全ての方は最大800万円まで利用できるわけではありません。
ACマスターカードの利用上限額は、「カードローンの契約極度額」と「クレジット枠の利用限度額」のうち、金額に高いほうに設定されます。
※金利
10.0%~14.6%
※ショッピング枠利用時
3.0%~18.0%
※キャッシング枠利用時
※返済金額
各回の返済金額は、契約極度額によって次のように変わります。
・契約極度額30万円以下⇒借入金額の4.2%以上
・契約極度額30万円超⇒借入金額の3.0%以上
・契約極度額100万円超⇒借入金額の3.0%以上~1.5%以上
※返済期間や返済回数
返済期間や返済回数は、各回の返済金額によって次のように変わります。(返済期日は、最終借入日より計算します)
・返済金額4.2%以上⇒返済期日:最長3年0か月、返済回数:1回~31回
・返済金額30%以上⇒返済期日:最長4年11か月、返済回数:1回~51回
・返済金額2.5%以上⇒返済期日:最長5年9か月、返済回数:1回~60回
・返済金額2.0%以上⇒返済期日:最長8年7か月、返済回数:1回~89回
・返済金額1.5%以上⇒返済期日:最長9年7か月、返済回数:1回~100回
アコムクレジットカードのメリット・デメリット
アコムのクレジットカード「ACマスターカード」のメリット・デメリットをまとめてみました。
ACマスターカードのメリット
①維持費が掛からない!
クレジットカードの中には、年間数千円~数万円もの年会費が掛かるカードもあり、持っているだけで維持費が掛かってしまいます。
アコムのクレジットカードは、年会費0円なので維持費が掛からず、安心して持つことができます。
②即日発行ですぐに利用できる!
自動契約機(むじんくん)を利用すれば、アコムクレジットカードを最短即日発行することも可能です。
自動契約機(むじんくん)は午前9時から利用可能なので、朝一で申し込みをすることで、その日にクレジットカードを利用することも可能です。
③ACマスターカード1枚でショッピングと借入れができる!
一般的なクレジットカードには、カードローン機能は付帯されていません。
これは、発行元が信販会社(クレジットカード会社であり、消費者金融業者ではないからです。
その点、ACマスターカードは消費者金融大手のアコムが発行するカードであるため、クレジットカードにカードローン機能を付帯させることができるのです。
これにより、ACマスターカード1枚で好きな時・必要な時に、ショッピング・キャッシングを行うことができます。
④プライバシー侵害の心配もナシ!
例えば、家族に内緒でクレジットカードを作った場合、クレジットカードの郵送物が自宅に届くことは避けたいものです。
アコムの会員ページからクレジットカードの利用履歴がチェックできるため、第三者に利用履歴を見られる心配がありません。
ACマスターカードのデメリット
①カードローン機能があるが金利0円サービスが利用できない
アコムのカードローンには、新規契約者向けに「最大30日間金利0円サービス」が利用できます。
しかし、ACマスターカードは、カードローン機能が付帯しているにもかかわらず、金利0円サービスの対象にはなっていないのです。
つまり、ACマスターカードの新規契約者がカードローン枠を利用して借入れをした場合、初月から利息を支払わなければならないのです。
②少額でもリボ払いとなる
ACマスタードカードは、ショッピング枠・カードローン枠ともに返済方式が「定率リボルビング方式」となっています。
申込者によっては他の返済方式も選択することが可能としていますが、原則としてこの返済方式となっています。
つまり、少額利用であっても一括払いを選択することができず、金利(手数料)がプラスされた金額を返済することになるわけです。(ショッピング枠では、条件付きでボーナス一括払いも可能です)
例えば、ショッピング枠で20万円の買い物をし、月の支払額を6,000とした場合、支払回数44回・支払総額25万8,029円となり、手数料は総額5万8,029円となります。
つまり、約5万8,000円もの手数料を支払うことになるのです。
③お得なサービスやポイントが一切ナシ
一般的なクレジットカードには、利用ごとにポイントが貯まり、貯まったポイントで素敵な商品がもらえたり、電子マネーに交換できるなど、どんどん利用したくなるサービスが付いていますが、アコムのクレジットカードには、こうした特典やサービスは一切付いていません。
また、補償サービスも一切ないので、盗難や紛失による不正利用の被害に遭った場合、泣き寝入りをしなければならない可能性もあります。
まとめ
アコムのクレジットカード「ACマスターカード」は、通常のクレジット機能に加えカードローン機能が付帯した、1枚2役・年会費無料のクレジットカードです。
自動契約機(むじんくん)を利用することで最短即日発行ができ、その日にショッピングや借入れを行うことができる便利さがある一方で、返済方式が選べなかったり、いくら利用しても特典サービスなどを受けることができないので、あまりお得さを感じることができない部分もあります。
ACマスターカードは持っていても維持費はかかりませんが、作る際には、本当に必要かどうかを今一度確かめてからにしましょう。