消費者金融によって借入金額にかかる金利が違うため、支払う利息も変わってきます。
アコムから借入れをする場合、気になるのは「いくら借りると、どれくらいの利息が付くのか?」という点ではないでしょうか。
アコムの公式サイトには、借入金額や返済回数、月の返済額などを入力することによって、自動で利息計算をしてくれる返済シミュレーターがありますが、自身でも計算式を把握していることで他社との比較も簡単にできるようになって便利です。
また、アコムの返済方式は「定率リボルビング方式」で、1回に最低でも支払わなければならない「約定返済額(最少返済額)」が決まっています。
今回は、アコムの返済をより計画的に行うため、利息の計算方法と約定返済金の計算方法をご紹介していきます。
記事の目次
借入金の返済ではいかに利息を減らすかが重要!
借入れをする場合、計画的に返済していくことも考え、「いくら借りられるか」だけでなく「利息はいくらになるか」も、きちんとチェックすることが大切です。
アコムの金利は3.0%~18.0%で、契約極度額によってその金利幅は違ってきますが、自分の借入金にどの程度の金利がかかるのかだけが分かっても、返済総額がどの程度になるかが分からないため、あまりピンとこないでしょう。
お金を借りれば当然返さなくてはいけませんが、その際には「元金(借りたお金)+α」で返済することになります。
この+αが「利息」であり、この利息がどのくらいになるかによって返済総額が大きく変わってくるため、とても重要なのです。
ここまでで、「金利」と「利息」という言葉が出てきましたが、金利とは借入金にかかる年間の割合のことで、年率ともいい「%」で表します。
金利は、借入金額が少ないと高くなり、借入金額が多くなると低くなります。
アコムの金利は「実質年率」となっていますが、実質年率とは金利に諸費用(手数料や保証料など)を加えた割合をいい、アコムに限らずどの業者も実質年率を適用しています。
利息とは、借入金に適用金利をかけた金額のことで、「円」で表します。
利息は、1日ごとに加算されていくため、借入れ後は速やかに返済することが大切です。
つまり、借入金にかかる割合が金利で、借入金に金利をかけた金額が利息となり、借入金額によって金利は変動するため、当然ながら利息も変わります。
アコムの利息の計算方法
利息の計算では、「借入残高(元金)」・「金利(実質年率)」・「利用日数(完済までかかった日数)」を使って行います。
そのため、計算する前にこの3点をきちんと確認しておきましょう。
ここからはアコムの利息の計算方法について、実際に計算をしながらご紹介していきます。
利息総額の計算方法は、「借入残高×金利÷365日×利用日数」で求めることができます。(うるう年のときは366日で計算します)
例えば、アコムから30万円を実質年率18.0%で借り、
90日間かけて返済した場合の利息総額は、
返済総額は31万3,315円となります。
また、アコムから30万円を実質年率18.0%で借り、
60日間で返済すると利息総額は、
返済総額は30万8,876円となります。
この利息総額はあくまで目安であり、アコムの返済シミュレーターを使うと大きな誤差が出てしまいます。
これは、アコムの利息総額の計算方法が、「その時点での借入残高(元金)」に対して計算していくためです。
返済が順調に進めば元金が減っていくため、誤差が生じてしまうわけです。
ですが、ある程度の利息額が分かれば、アコムでの返済スケジュールも立てやすくなるので、計算式を知っていれば大いに役に立つでしょう。
参考までに、アコムの利息1か月分の計算方法をご紹介します。
簡単な計算方法なので大まかな金額となりますが、知っておくことで参考にはなります。
1か月の利息の算方法は、「借入残高(元金)×金利÷12か月」となります。
例えば、アコムで30万円を18.0%の金利で借りた場合、
最初の1か月の利息は4,500円となります。
また、30万円を10回で返済した場合、翌月1か月の利息は4,079円、翌々月は3,652円・・・と徐々に少なくなっていきます。
アコムの返済方式「定率リボルビング方式」とは?
アコムでは、1回の返済において約定返済額(最少返済額)が決まっていますが、これはアコムの返済方式が「定率リボルビング方式」だからです。
定率リボルビング方式とは、毎回約定返済額以上を返済していく方式です。
約定返済額とは、契約極度額(契約時に設定する借入上限額)に応じて一定の割合を設定し、その割合を借入残高に掛けた金額をいいます。
アコムでは、一定の割合を以下のように設定しています。
*契約極度額が30万円以下の場合→元金(借入金額)の4.2%以上
*契約極度額が30万円を超える場合→元金の3.0%以上
*契約極度額が100万円超~800万円の場合→元金の3.0%以上・2.5%以上・2.0%以上・1.5%以上(契約極度額や契約者の属性などで変わり、極度が高くなると割合は低くなります)
アコムの各回における約定返済額は、上記の固定割合をもとに計算され、追加借入れをしない限りは変わることはありません。
アコムの各回における約定返済額を計算してみよう!
では、1回の返済で最低でも支払わなければならない約定返済額を計算してみましょう。
アコムの場合、1,000円単位で切り上げて計算していきます。
ここでは、借入金額を10万円・30万円・50万円とした場合の約定返済額を計算していきますが、その際、「一定割合は契約極度額(極度額)で決まる」ということ注意しなくてはなりません。
契約極度額は、契約者の信用度や属性などから設定される借入限度額であり、極度額を超えない範囲で借入れが可能となります。
そのため、今回は借入金額が10万円と30万円の場合は、極度額30万円以下と30万円超の一定割合で、また借入金額50万円の場合は、極度額30万円超と100万円超(2.5%以上・2.0%以上・1.5%以上)の一定割合で計算していきます。
《借入金額が10万円の場合》
◎極度額が30万円以下の場合
アコムの一定割合は4.2%以上となるので、
計算式は10万円×0.042=4,200円となります。
1,000円未満は繰り上げとなるため、この場合では5,000円以上が約定返済額となります。
◎極度額が30万円超の場合
アコムの一定割合は3.0%以上となるので、
計算式は10万円×0.030=3,000円となります。
端数が無いので、この場合では3,000円以上が約定返済額となります。
《借入金額が30万円の場合》
◎極度額が30万円以下の場合
アコムの一定割合は4.2%以上なので、
計算式は30万円×0.042=12,600円となります。
1,000円未満は繰り上げとなるため、この場合の約定返済額は13,000円以上となります。
◎極度額が30万円超の場合
アコムの一定割合は3.0%以上なので、
計算式は30万円×0.030=9,000円となります。
端数が無いので、この場合の約定返済額は9,000円です。
《借入金額が50万円の場合》
◎極度額が30万円超の場合
アコムの一定割合は3.0%以上なので、
計算式は50万円×0.030=15,000円で、
端数がないため約定返済額は15,000円となります。
◎極度額が100万円超の場合
極度額が100万円超となると、アコムの一定割合は3.0%以上・2.5%以上・2.0%以上・1.5%の4パターンに分かれ、契約者によって適用される割合は変わってきます。
ここでは、2.5%以上・2.0%以上・1.5%以上3パターンで計算してみます。
①一定割合が2.5%以上の場合:
50万円×0.025=12,500円となり、端数を繰り上げると、約定返済額は13,000円以上となります。
②一定割合が2.0%以上の場合:
50万円×0.020=10,000円となり、端数は無いので、約定返済額は10,000円以上となります。
③一定割合が1.5%以上の場合:
50万円×0.015=7,500円となり、端数を繰り上げると、約定返済額は8,000円となります。
※この計算シミュレーションから、アコムではたとえ借入金額が低くても一定割合が高い(4.2%以上)と、必ず支払わなければならない約定返済額も高くなります。
まとめ
アコムの大まかな利息は、元金・適用金利・返済日数が分かっていれば、誰でも計算することができます。
また、1回の返済における約定返済額(必ず返済しなければならない最低金額)は、設定された契約極度額から一定割合を導くことで、簡単に計算することができます。
この2つの金額の計算方法を把握しておくことで、今度アコムで借入れをしても、計画的に返済していくことができるでしょう。