カードローンやフリーローンなどのキャッシングを利用する際に、貸付金利が安いローン商品を利用したいという人は非常に多いと思われます。
一般的に消費者金融系のカードローンの場合は手続きに掛かる時間や利便性に優れているというメリットがある代わりに貸付金利に関しては高く設定されているというケースが多いです。
そして、銀行系のカードローンの場合は、貸付金利が低く設定されている代わりに審査基準が厳しく、手続きに掛かる時間が長いというデメリットが設けられているケースが多くなっていることが特徴的です。
このように、利用するローン商品のタイプによって貸付金利や手間などが代わることが挙げられますが、具体的に貸付金利が低くなることによってどのようなメリットがあるのかということや、どれくらいの返済額が減少するのかということについては知らない人も多いです。
そのため、こちらでは借り入れ時の金利が安くなることによって、どのようなメリットがあるのかということについて詳しく紹介していきます。
高い金利から安い金利に借り入れを変えた場合のメリット
金利というのは、キャッシングを利用している元金に対して利率を掛けて利息を支払うという仕組みになっていることが挙げられます。
そのため、金利が高いということは、支払わなければならない金額が高くなるということに繋がりますので、高い金利から安い金利に借り入れを切り替えた場合のメリットとしては、単純に「支払いをする金額が減少する」ということになります。
一般的にキャッシングを利用した際に設定される貸付金利というのは、利用者の年収や返済能力から算出されるケースが多いです。
そのため、返済能力が高いというように判断された人ほど利用することが出来る金額が高く設定される傾向にあり、さらに貸付金利が引き下げられるというケースが多くなっています。
キャッシングプランの中には、利用限度額によって貸付金利が変動するということを提示しているケースもありますので、自分の年収などのステータスに見合ったキャッシングに申し込みをすることによって、自分にとってベストなキャッシングプランを利用することが出来るということになります。
そして、高い金利から安い金利に切り替えるということは、月々に支払わなければならない利息が少なくなるということになるために、同じ金額の返済をしていても元金の返済をすることが出来る割合が増えるということです。
そうなると、返済期間を短縮することが出来るために、結果的に支払う利息についても大幅に軽減されるということに繋がります。
これらのことから、キャッシングを利用する際の金利については、出来る限り低いほうが利用者にとってのメリットが大きくなるということになります。
おまとめローンを利用すると貸付金利が安くなりやすい
キャッシングを利用する際に、貸付金利が安くなるほど利用者のメリットが大きいということは理解してもらえたと思われます。
ここで注目してもらいたいのが、2018年現在の法律では設定される貸付限度額に応じて貸付金利の上限が定められているということです。
設定される貸付金利に関しては、下記の表のようになっています。
設定される貸付限度額 | 貸付金利の上限 |
10万円未満 | 年率20.0% |
10万円~100万円未満 | 年率18.0% |
100万円以上 | 年率15.0% |
このようになっていて、1社あたりに利用することが出来る金額の上限が高ければ高いほど設定することが出来る貸付金利については下がるということになります。
つまり、利用限度額が30万円に設定されているキャッシングを利用する場合には、最大でも貸付金利が年率18.0%になるということになっていて、18.0%を超える貸付金利を設定することは違法行為だということになります。
一昔前まではグレー金利などが設定されていたこともありましたので、貸付金利の上限以上に利息を支払っていたという時代もありましたが、近年ではそのような貸金業者は存在していませんので、安心して利用してください。
ここで注意してもらいたいのが、あくまでも1社あたりのキャッシングプランで設定することが出来る貸付金利となっていますので、複数のキャッシング会社から借り入れをしている場合には適用されないということが挙げられます。
例えば、3社から合計150万円の借り入れをしているという場合でも、1社あたりの借入金額が50万円だったという場合に設定される貸付金利の上限は年率18.0%だということになります。
この借入金額を1社にまとめることが出来れば貸付金利の上限が年率15.0%となりますので、毎月の利息が大幅に減少するということに繋がります。
これらのことから、複数のキャッシング会社から合計で100万円以上の借り入れをしているという場合には、1社にまとめる借り換えローンやおまとめローンを利用した方が利用者のメリットが大きくなるということを知っておいてください。
貸付金利が1%下がることによってどれくらいの返済額が減るのか?
ここまで、金利が安くなることに対するメリットと、金利を安くする方法について紹介してきましたが、こちらでは貸付金利が安くなることによってどれくらいの返済額が減少するのかということについて詳しく紹介していきます。
実際に通常のキャッシングからおまとめローンなどに切り替えた場合には年率3%以上の金利が引き下げられるということも珍しくありませんが、今回は新規にキャッシングを利用する方に向けて年率が18%と17%の2パターンについて紹介します。
借入金額は50万円で、月々の返済額が利息も含めて1万円ずつ返済するというケースで検証していきます。
この条件での返済期間や利息に関しては下記の表のようになります。
項目/貸付金利 | 年率18% | 年率17% |
借入金額 | 50万円 | 50万円 |
支払い回数(月数) | 94回(7年10ヶ月) | 88回(7年4ヶ月) |
返済金額 | 931,021円 | 875,825円 |
支払利息総額 | 431,021円 | 375,825円 |
このようになっていて、同じ金額を借りて、同じ金額の返済をしていても金利が1%変わるだけで返済期間や返済金額が大幅に変動することになります。
今回は50万円での計算となりましたが、これが100万円、200万円と増額することによってさらに幅が広がるということになりますので、貸付金利に関しては0.01%でも安いキャッシングプランを選択したほうが良いということになります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
日常を過ごしていると、借り入れ時の金利を意識するという機会は非常に少なくなっています。
そのため、1%の金利が変わるだけでどのような変化があるのかということを想像するのは非常に難しいですが、1つずつ意識をしていくと簡単に理解することが出来ます。
今回紹介したのは、借り入れ時の金利に関する内容のみとなっていますが、実際にキャッシングを利用する際には、設定される利用限度額の増減やキャッシングを利用する際の利便性の良し悪しなど、判断するポイントは沢山あります。
使い勝手が良くて貸付金利が安いというのがベストなキャッシングプランとなっていますが、このようなプランを探すのは非常に難しくなっていますので、現在のライフスタイルに合ったキャッシングプランを選択するようにすると良いでしょう。