〇〇PayなどのQRコード決済に加え、電子マネーやタッチ決済など、ますます多様化するキャッシュレス決済!
どの決済方法が自分に合っているのか、悩んでいるのか多い人もでしょう。
今回は、キャッシュレス決済の基礎知識をご紹介し、それぞれの違いやメリット・デメリットなどをご紹介します。
参考にしてくださいね。
記事の目次
キャッシュレス決済って何?種類やメリット・デメリットは?
キャッシュレス決済とは、現金を使わずに支払いを行う決済方法のことです。
経済産業省によると、2023年時点キャッシュレス決済の利用率は約4割ということで、今ならもっと増えている可能性も高いですね。
クレジットカード・電子マネー・QRコード決済の3つに分類でき、いずれも小銭の持ち歩きやお札を数える手間が省けます。
それぞれ一長一短がありますので、各キャッシュレス決済の特徴を詳しくご紹介しましょう。
クレジットカード | 電子マネー | QRコード決済 | |
こんな人にオススメ | ・ネットでの買い物が多い ・海外でもキャッシュレス決済 |
・実店舗でキャッシュレス決済 ・スピード重視の支払い |
・スマホ1台ですませたい ・キャッシュレス決済初心者 |
形式 | ・プラスチックカード ・デジタルカード(カードレス) |
・プラスチックカード ・スマートフォンアプリ ・クレジットカード一体型 |
・スマートフォンアプリ |
支払い方法 | 基本的に後払い | 前払い 後払い(※1)など |
前払い 後払い(※1)など |
利用限度額 | 限度額の範囲内なら高額な支払いも可能 | 原則、チャージした金額まで | 原則、チャージした金額まで |
実店舗での使いやすさ | 専用端末にスライドしたり差し込みしたりタッチして決済 暗証番号やサインが必要な場合もある |
専用端末にかざす | QRコードをスキャンする |
ネットでの使いやすさ | 利用可能シーンが多い | 提携しているショップのみ | 決済サービスごとに使えるショップが異なる |
申込審査 | アリ | なし(※1) | なし(※1) |
ポイント還元 | あり | あり | あり |
※1:クレジットカードや銀行口座との紐付けは、本人確認や年齢ヵ国が必要な場合あり
キャッシュレス決済の種類①:クレジットカードの特徴とメリット・デメリット
クレジットカードは、インターネット上での取引はもちろん、街のお店でも広く使われているキャッシュレス決済ですね。
店舗・用途別に、オススメのクレジットカードも異なるので、複数枚所持している方も多いのではないでしょうか?
ここでは、クレジットカードの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
クレジットカードは後払い式(ポストペイ)のキャッシュレス決済
一括払いや分割払いなど支払回数が選べる、後払いタイプのキャッシュレス決済です。
名刺サイズのプラスチック製カードの発行が一般的なクレジットカード。
中には、カード番号が記載されていないナンバーレスタイプや、デジタルカードもあります。
実店舗では、専用の端末にカード情報を読み込ませてお支払い、インターネット上でのお支払いはカード番号や有効期限・セキュリティコードの入力が必要になります。
キャッシュレス決済:クレジットカードのメリット
クレジットカードのメリットは以下のようになります。
【クレジットカードのメリット】
- 後払い型のキャッシュレス決済
- 支払回数が選べる
- 実店舗でもオンラインでも利用できる
- 利用限度額まで買い物可能
実店舗に加え、インターネット通販やオンラインサービスなど、活用シーンの多さがクレジットカードの大きなメリットと言えます。
年収などをもとに設定された利用限度額まで支払ができるため、高額なお買い物もOK!
また、支払金額に応じてポイントが付与されるクレジットカードが多く、ポイント還元率が高いカードや年会費無料のカードなど、希望に合わせて選べるのも嬉しいメリットですね。
さらに、他のキャッシュレス決済との紐付けにより、ポイント還元率がアップするケースもありますよ。
キャッシュレス決済:クレジットカードのデメリット
クレジットカードのデメリットは以下のようになります。
【クレジットカードのデメリット】
- 支払いの際、サインや暗証番号の入力が必要になるかも
- 申込審査必須
- 未成年は申込不可
- 使い過ぎてしまうことがある
支払いの時、サインや暗証番号入力が必要な場合も有り、他のキャッシュレス決済と比べて時間や手間がかかる場面もあります。
また、年収をもとにした申込審査が必須で、未成年は申し込みできません。
後払いが便利な反面、使い過ぎによる支出増加や、分割払い・リボ払いの手数料負担も懸念されますね。
そして決済可能な金額が高額なことから、情報流出による不正利用など、安全性に不安を感じる人も少なくありません。
対策として、カード会社ではセキュリティ面を強化しているほか、最近ではかざすだけで支払が完了するタッチ決済が可能なクレジットカードも増えています。
キャッシュレス決済の種類②:電子マネーの特徴とメリット・デメリット
日常生活にすっかり浸透したキャッシュレス決済である、電子マネー。
Suicaをはじめとした交通系ICカードに、WAONやnanacoなどのショッピング系電子マネー、さらにはiDにQUICPayなど・・・。
多様化の結果、ややこしさが否めない電子マネーについて詳しくご紹介しましょう。
電子マネーは専用端末にかざして支払う非接触型キャッシュレス決済
電子マネー支払いとは、近距離無線通信技術を使った、非接触型IC決済を指します。
文字通り、専用端末から10センチほど距離があっても、電子マネーカード内のICチップ(半導体集積回路)を読み取って決済できる、支払い方法です。
プラスチック製カードだけでなく、FeliCaやNFCが搭載されたスマートフォン、さらには一部のスマートウォッチでも使えますね。
キャッシュレス決済:電子マネーのメリット
電子マネーのメリットをご紹介しましょう。
【電子マネーのメリット】
- 前払い型のキャッシュレス決済
- 決済スピードがはやい
- 使い過ぎの心配少なめ
- 非接触型なので衛生的
- 年齢・年収関係なく使用可能
電子マネーによる支払は、キャッシュレス決済の中でも指折りのスピードを誇ります。
NFC(近距離無線通信)の一種であるFeliCaの場合、およそ0.1秒で処理が完了。
それに加えて支払の際、読み取り機器に直に触れる必要がないため、衛生面でも安心なキャッシュレス決済だと言えます。
また、クレジットカードのような入会審査や、支払い時の暗証番号の入力・サインは不要。
さらにカードタイプの電子マネーならば、QRコード決済のように、電波状況やバッテリー残量を気にする必要もありません。
年齢や年収といった制限が電子マネーにはほぼなく、前払い型(プリペイド)の場合、使いやすすぎる心配が少ないのも大きな特徴でしょう。
キャッシュレス決済:電子マネーのデメリット
電子マネーのデメリットをご紹介します。
【電子マネーのデメリット】
- オンライン支払いには不向き
- 利用可能店舗数は多くて200万ほど
- 前払い型はチャージが必要
- チャージは5万円が上限
- 後払い型や即時払い型は申込審査・年齢制限あり
電子マネーは、読み取り用の端末ありきのキャッシュレス決済のため、クレジットカード・QRコード決済と比べると、オンラインでの支払いには向いていません。
また、主だった電子マネーの利用可能店舗・スポット数は、100万~200万カ所ほど。
クレジットカードやQRコード決済と比較すると、控えめな印象です。
さらに、支払い方法にも注意点があり、前払い型(プリペイド)だと、事前入金のわずらわしさが懸念されます。
チャージ額も5万円ほどが上限なので、まめな入金が必要なケースもありますね。
【主要電子マネーのチャージ上限金額もしくは残高上限額】
交通系電子マネー
- Suica:2万円
- PASMO:2万円
- ICOCA:2万円
- manaca:2万円
- nimoca:2万円
流通電子マネー
- WAON:5万円
- nanaco:5万円
- 楽天Edy:5万円
しかし、これは銀行口座やクレジットカードと紐付ける事で、チャージの手間・チャージ不足は回避できますね。
クレジットカードと連携する後払い型(ポストペイ式)や、銀行口座と連動させる即時払い型(デビット式)だと、年利制限や年収も含めた申込審査が必要なケースもあります。
この場合、電子マネー単体での利用というよりも、他のキャッシュレス決済と組み合わせた活用がメインとなるでしょう。
キャッシュレス決済の種類③:QRコード決済の特徴とメリット・デメリット
バーコード決済やスマホ決済とも呼ばれる、QRコード決済。
読み取り用の端末を用意する必要がないため、お店側の参入ハードルが低い事から、日本では2019年頃から普及していきました。
使えるお店やスポットが多く、スマートフォン一つで支払が完了するため、キャッシュレスス決済の中でも群を抜く手軽差を誇ります。
QRコード決済の特徴や、気になるメリット・デメリットをご紹介しましょう。
QRコード決済はキャッシュレス決済初心者にオススメ!
QRコード決済は、クレジットカードのような入会審査や、支払い時の暗証番号入力・サインが不要なのが大きな特徴です。
また、電子マネーよりも高い上限金額や、支払い上限額が設定されているサービスが多いのも嬉しいポイント!
さらに多くのQRコード決済サービスが「未成年の場合は法定代理人の同意があれば利用可能」としています。
これら3つの要素からQRコード決済は、キャッシュレス決済ビギナーでも折句見やすい、支払いサービスだと言えるでしょう。
キャッシュレス決済:QRコード決済のメリット
QRコード決済のメリットについてご紹介しましょう。
【QRコード決済】のメリット
- 後払い型のキャッシュレス決済
- チャージの上限金額高め
- 実店舗でもオンラインでも利用出来る
- 未成年でも利用出来るケースあり
- 便利な個人間送金機能も
定期的に、キャンペーンやクーポン配布を行っているサービスが多いため、お得な買い物が叶います。
さらに、個人間送金機能があるQRコード決済サービスもあり、ワリカンや立て替えも簡単ですね。
またインターネット通販でも支払いでき、クレジットカード情報を登録しないため、セキュリティ面も安心です。
キャッシュレス決済:QRコード決済のデメリット
QRコード決済のデメリットについてご紹介しましょう。
【QRコード決済のデメリット】
- スマホの通信障害やバッテリー切れに注意が必要
- 利用には本人確認が必要な場合も
- 前払い型はチャージが必要
- ポイント還元率UPには積極的なキャンペーン参加が必要
スマートフォンありきのキャッシュレス決済となるため、通信障害やバッテリー切れが不安の種。
また前払い型だと、事前チャージの手間もあります。
銀行口座・クレジットカードとの紐付けには、身分証明書などの本人確認証が必要だったり、支払い額によっては年齢制限が設けられているQRコード決済サービスもありますね。
加えてポイント還元も、クレジットカードとの組み合わせや、キャンペーンありきな印象です。
まとめ
キャッシュレス決済共通のメリット・デメリットを最後にご紹介しましょう。
【キャッシュレス決済共通のメリット】
- 現金を持ち歩かなくていい
- ATMに行く頻度が減る
- 振込手数料やATM手数料の削減
- スムーズかつスピーディーな支払い
- ポイントが貯まる
- 家計管理がしやすい
特にポイントが貯まる点は大きなメリット。
クレジットカード、電子マネー決済、QRコード決済の組み合わせにより、さらにポイント還元率がアップする可能性があります。
また、支払い明細を確認しやすいので、家計の見直しや資産形成にも役立ちますよ。
【キャッシュレス決済のデメリット】
- 店舗やサービスによっては使えない
- 災害時やシステム障害の時は支払いできない
- カードの紛失・盗難・カード不正利用の恐れ
- 通信エラーやバッテリー切れだと支払い出来ない
- 後払い型は使い過ぎのリスクがある
- 前払い型は事前入金が必要
キャッシュレス決済は、便利な反面、デメリットも持ち合わせます。
不正利用対策や救済措置として補償を行っていたり、支払い内容をリアルタイムでチェックできたり、家計簿アプリと連投出来るようになったり・・・。
利用者や利用シーンの増加に伴い、各キャッシュレス決済サービスにて日々、ッ利便性の向上・弱みの改善を行っている状況です。
その一方で、システム障害などもあるので、決済端末側のトラブルに遭わないとも言いきれません。
もしもに備え、小額でも現金を持ち歩くというのもいいでしょう。
是非、自分にあったキャッシュレス決済を選んでくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。