私が就職活動を始めた時期は就職氷河期と呼ばれていました。
大学4年生の1年間を使い必死で就職活動を行いましたが、多少選り好みしていたこともあり、卒業までに就職先を見つけることができませんでした。
やむを得ず留年を考えましたが、私立大学だったため、私が受けることのできた奨学金と、コンビニのアルバイトだけで学費と家賃を払い続けることは難しいこと、金銭面の支援をしてくれた両親から留学後の面倒までは見切れないと言われたことから留年は断念。素直に卒業することに決めました。
卒業後は大学近くに借りていたアパートから実家に帰り、そこでアルバイトをしながら就職先を探し続けました。
卒業したからには、当然奨学金の返済が始まります。そのことは以前からわかっていたつもりでした。
しかし、実際に払い始めると毎月それなりの額を何年にも渡って払い続ける必要があることに改めて気付かされました。
奨学金を借りた段階では、あまり難しいことは考えず貰える額が多ければ多いほど、両親の負担が減ると考えていました。後になって考えると、あまりにも浅はかでした。
結局は返済のために両親やキャッシング業者からお金を借りることもあり、本末転倒な結果になってしまいました。
奨学金には種類があり、中には返済不要だったり、無利子の奨学金がありますが、それらを利用できる方は決して多くありません。
奨学金は受けることができれば、学生の間は生活が楽になりますが、多くの場合は返済の必要がある借金なのです。
これから大学生になり、奨学金を受給しようと考えている方がいましたら、いずれは返さなければならいないことをよく考え、間違いのない選択を心がけてほしいと思います。
また、これから大学を卒業するという方は、大学卒業後に安心して生活するために、可能な限り大学在籍中の就職をすることをおすすめします。
大学生活は楽しいですが、卒業後も楽しく過ごすためには一定の努力が必要です。
充実した社会人生活が送れるよう、大学生のうちに頑張りましょう。