「キャッシングの利息をどうにか安く済ませる方法はないだろうか……」
現代の[キャッシング]は、基本的に〔5〜18%/年率〕を目安にしているため、明治–昭和間で猛威を振るった高利貸〔100〜400%/年率〕と比較すると、それほど高くはありません。
10,000円を1ヶ月(30日)借りて——
「ほんの30日ばかりで147円も!?」と悲観するか
「たったの147円(利息)!」と楽観か
——それは、人それぞれ。
しかし、もしも『(利息)がもっともっと安くなる』と言えば……いかがでしょうか?
もっと(利息)を抑えられる方法があると聞けば、人はきっと「147円(利息)」が高いように感じるはず。
つまるところ、[安いことに勝ること]はありません。
そこで此度は、『(利息)を最安にするための方法』について解説します。
記事の目次
≪利息とは!?≫
[借入れ金額]に対し、定められた[年率]と借りた[日数]で計算して、算出されるのが『利息(お金のレンタル料金)』です。
【利息の計算】
〇〇円(借入れ額)×X(値)×△△(日数)=利息
〔Xの値〕
20%=0.00054795
19%=0.00052055
18%=0.00049315
17%=0.00046575
16%=0.00043836
15%=0.00041096
——Xの値は、ごちゃごちゃしていて覚えにくいので、あくまで『だいたいの利息額』を把握するために、[0.0004]と覚えておきましょう。
覚えておけば借入れするとき、[借入れ金額]に[0.0004]と[日数]を掛けるだけで、すぐに『おおまかな利息額』を計算することができます。
≪利用料を抑えるための基礎知識≫
・繰り上げ返済を行う
[キャッシング]には、必ず『締め日』と『返済日』が設けられています。
たとえば『締め日が20日/毎月』で『返済日が6日/毎月』の場合——
3月21日〜4月20日までに借入れで発生した〔借入れ額+利息〕を5月6日に返済する
——というシステムです。
4月1日に(年率18%で)5万円借入れしたとして、20日(締め日)まで何もせず借りっぱなしの状態で入れば、5月6日(返済日)には合計『50,468円』の返済を請求されます。
けれども、20日(締め日)までのあいだ、4月10日に繰り上げ完済してしまえば、5月6日(返済日)には『50,221円』の返済で済むわけです。
「247円の差」しかありませんけれど、されど「247円」。
額がもっと大きく、借入れ日数が増えれば、この差がどんどん膨らみます。
・ATMの使用を控える
契約しているキャッシング企業が定めているATM以外のATMを利用した場合、[キャッシング]の借入れ/返済のたびに『ATM手数料』というのを支払うことになります。
利息のことについて、さんざん記述しましたが、ちょっとお金を長く借りてしまったときよりも『ATM手数料』の方がよっぽど高く、適当に利用を繰り返せば、それだけで多額の出費に繋がることもありえますので気をつけてください。
・カードローンを利用する
[カードローン]と聞くと、車や家など、大きな何かを購入するときに利用するサービスのようにも聞こえますが、実際は[キャッシング]と大して変わりません。
……現金を借りられて、それを期日までに返済すること。
細かく言えば[キャッシング]と[カードローン]にも、いろいろな違いがありますけれど、大まかにまとめてしまうと——
[カードローン]の方が[キャッシング]よりも融資額が大きい
[カードローン]の方が[キャッシング]よりも審査が厳しい
——そして[カードローン]が[キャッシング]に勝る最大の利点は、『最大年率が低く設定されている』ということ。
[カードローン]や[キャッシング]のパンフレットなどには『5〜18%/年率』というような表記が絶対にあります。
[最低年率]というのは、小口融資の方にはあまり意味がなく、たとえ「1〜18%」と表記されていても、結局は[最大年率]の方で利息が算出されるのが常。
そのため、小口融資をお求めする顧客の方々にとって、[最低年率]というのはほとんど意味がありません。
注目すべきは[最大年率]。
[カードローン]では、『最大年率を8%や14.8%、16%など』に設定している銀行/サラ金/信販がほとんどです。
[キャッシング]を利用した場合、おおかた『18%/年率』で(利息)計算されてしまうところ、[カードローン]を利用すればもっと低い(利息)でお金を借入れすることができます。
[キャッシング]
借入れ額:10,000円
日数:30日
年率:18%
利息:147円
[カードローン]
借入れ額:10,000円
日数:30日
年率:7.8%
利息:64円
なるべく(利息)を減らしたいのであれば[カードローン]を利用すべきです。
≪即日返済による無利息キャッシング≫
[キャッシング]で(利息)を発生させない方法は、『即日返済』してしまうことです。
[キャッシング]は、借りた当日にお金をきっかり返済してしまえば、(利息)が発生しないシステムになっています。
それは法律で定められており——
民法140条(暦法的計算による期間の決算日)の条文
日、週、月又は年によって期間を定めたときは、期間の初日は、算入しない。
ただし、その期間が午前0時から始まるときは、この限りではない。
最後の一文、「ただし、その期間が午後0時から〜」というのは、契約期日前に予定されていた契約のことを示しているため、[キャッシング]には該当しません。
ようするに、4月1日の午前8時に[キャッシング]を利用し、借入れ額をその日のうちに返済してしまえば、(利息)の『借入れ日数』に加算されないということ。
借入れ額をどうにか工面して、その日のうちに返済してしまえば、無利息でお金を借入れすることができるわけです。