記事の目次
1.多摩市ってこんなところ
それではまず手始めに多摩市の概要を説明していきます。
多摩市は東京都多摩地域南部にある人口約14万人の市です。
北が府中市、西が八王子市、南が町田市、東が川崎市という非常に栄えた地域に位置しており、多摩市自体も土地開発などが進んでいます。
住む場所としては非常に人気で毎年全国でも有数の人気を誇ります。
特に東京都内の中では常にトップ10入りするような人気の地域です。
決して裕福というほどではありませんが、相対的に見て他の地域に比べると豊かな事から財政健全度も高いです。
先ほど土地開発の話題を紹介しましたが、多摩市では「桜ヶ丘住宅地」と「多摩ニュータウン」の2つが大規模開発をされました。
「桜ヶ丘住宅地」では、土地の使い方が非常に贅沢で自然条件を十分に活かした高級住宅地というテーマに沿った形で非常に壮大な住宅街が出来ています。
1区画が平均100坪となっており、都会にいながらゆったりとした生活を味わうことが出来ます。
「多摩ニュータウン」も大規模な住宅地として開発をされてきましたが、どちらかと言えばこちらの方が一般大衆向けの住宅地と言えます。
歩行者への配慮を施した歩行者専用道路の設置で一切車道を渡らずとも歩行できるなど、街全体が優しい作りになっています。
住宅不足解消のために作られた当初の思惑とは裏腹にオイルショックによって方向性の転換を余儀なくされたことが結果的には功を奏し、住宅のみならず業務・商業・文化機能も導入されていきました。
途中開発の主体が国から民間にシフトするなどの変更も経ながら、進展を続け現在ではなんと20万人を超す人口規模となりました(※多摩ニュータウンは稲城市、八王子市、町田市にまたがって開発をされております)。
自然が豊かでありながらそれとは相対する住宅が立ち並ぶ景観は壮大ですし、なにより子育てをする身からすれば中心地へのアクセスも良く、自然環境も整っている文句のつけようがない土地と言えます。
2.人口構成から見る多摩市のキャッシング事情
それでは本題である多摩市のキャッシング事情についてみていきましょう。
先ずは人口構成についてですが、全国平均と比べると20歳~40歳くらいまでの働き盛りの人口が多い現状となっております。
特に中心地へのアクセスが良い事もあり、若者を中心に非常に愛されている土地である事が分かります。
ただし、昨今高齢化が進行してきており、先ほどご紹介した多摩ニュータウンではおよそ20%の高齢化率を記録していきます。
特に氷山地区という多摩ニュータウンの開発当初から存在する地区は30%近い高齢化率を記録しております。
これらの開発当初の住宅は比較的家賃が安い傾向にあります。
そのため、年金暮らしをしているお年寄りなどは住む場所を変えるのも面倒という事でそのまま住みつき、結果的にその周辺の平均年齢をあげているという現象が起きています。
ちなみに、全体の人口増減に関しては近年横ばい状態が続いており、このままいくと高齢化に拍車がかかり一気に平均年齢が上がる可能性が高いです。
また1つの特徴として昼間人口比がほぼ100%という都内では珍しい地域でもあります。
住む場所としてもすぐれていますが、働く場所も近くに十分充実している事が分かります。
ここから読み取れる事としては、キャッシングを利用する層として考えられるのが働き盛りの20歳~40歳の世代か、もしくは年金暮らしに頼っている高齢者世代という事です。
富裕層の世帯はキャッシングを利用するとは考えにくいので、このようなキャッシング事情が想定できるでしょう。
また、利用金額が多いのはより大きなお金が動く事になる子育てをしている世代になるでしょう。
3.多摩市で借り入れ可能な金融機関
プロミスロゴ変更前(2023年9月29日前)
では、多摩市で実際に借り入れをしようとすると一体どこの金融機関からお金を借りる事になるのでしょうか。
多摩市に存在する消費者金融は、「アコム」と「プロミス」の2つになります。
アコムが2店舗、プロミスが5店舗という状況です。
先ずここから読み取れる事として、キャッシング事態がそれほど盛んでないという事です。
他の消費者金融会社が市場へ参入してこない事を見てもこれ以上参入する事のうまみが無い事が伺えます。
働く世代もお金が欲しいとは言っても一時的な融資で長期的には借りない事も想定できます。
冒頭でご紹介したように、多摩市自体が住みたい街として常に上位で名前が上がってくるだけあってやはり人気な街である事が分かりますが、それはイコール地価が高くなることも意味します。
しかし、住環境を求めてあえてそういった土地にやってくる方々ですので、正直それほどお金に困っているというのも考えにくいです。
つまり、利用と言っても一時的なものである可能性が高いです。
ただし、たまに本当に見栄を張ってあえて地価が高い場所に住むという方もいます。
その場合は少し事情が変わってきます。
4.多摩市のキャッシング事情をまとめると
以上のことから、多摩市自体がそれほどキャッシングは盛んではなく既にそれを必要としないくらいの方々が場所を選んで来ている可能性が高いという仮説が立ちます。
とは言え、仮にも市内に7店舗の消費者金融施設がある事を考えれば、まるっきり需要がないとは言い切れません。
今後、高齢化が進んでいく中でどう変化していくかは分かりませんが、少なくとも今は需要がある事は間違いありません。
特に今回ご紹介した多摩ニュータウンのような住宅団地は辺り一帯がまるごと高齢化するなど地域の構成員分布が一気に変わる事があります。
また、現在人口のボリュームゾーンである20歳~40歳の人たちが一気に年齢をあげていく中で子育てなどのよりお金がかかる領域に差し掛かってきますので、大きく影響をもたらす事は間違いありません。
そのため、今後はキャッシングの利用総額が増えていく事も十分に考えられます。
そうなってくると場合によっては新たな金融機関が追加されるという事もあり得ます。
いずれにしても今後、数年から数十年をかけて人口変動が起こる事は間違いないため、対策を講じたいものです。