LINEだけでお金を借りられるサービスである、LINEポケットマネーは、LINEアプリ上で申込み・契約・借入・返済など全てを完結出来るサービスになっています。
店舗などに来店する必要も無いので、気軽に利用出来るメリットがありますが、返済時の金利が高いという大きなデメリットもありますね。
今回はそんなLINEポケットマネーについて審査や申込み条件、LINEスコアなどについてご紹介しましょう。
記事の目次
LINEポケットマネーとは?
LINEポケットマネーとは、AIスコアを使って審査をする個人向けローンサービスになります。
企画や運営は、LINEのグループ会社であるLINE Credit株式会社が行っています。
LINE Credit株式会社は、みずほ銀行とオリエンタルコーポレーション、LINE Financial株式会社の3社が共同出資して2018年5月に設立された新しい会社です。
2019年8月29日にサービスが開始され、1年後には申込者が20万人に登ったほど人気を集めました。
それでは、LINEポケットマネーの審査や貸付条件は他社と比べてどうなのか、実際に借りて調査した結果を詳しくご紹介しましょう。
LINEポケットマネーの審査に通過する条件はLINEユーザーであること!
LINEポケットマネーの貸付対象になるのは、LINEのアプリを利用している人になります。
LINEポケットマネーはLINEユーザーの資金繰りをサポートする為に展開されたローンサービスであるため、アプリのアカウントを持っている事が審査に通貨する条件なんですね。
スマホを持っている人ならほとんどの人がLINEをインストールして使っているでしょう。
消費者金融の店舗に行くのは嫌だって言う人も、いつも使っているLINEから利用できるとなればハードルが低くて使いやすいですよね。
LINEPay(ラインペイ)を利用している人が融資対象
LINEポケットマネーの審査に通過するには、LINEPayをインストールしている必要があります。
LINEポケットマネーで借りたお金は、基本的にLINEPayへ送金される仕組みになっているからです。
LINEPayを利用していない人は、借入金を受け取れないため、申込みが出来ません。
とはいえ、すでに他のキャッシュレス決済事業者を利用していて、他のアプリを増やしたくない人もいますよね。
例えば、PayPayを利用している場合は、アプリ内でLINEポケットマネーと同様のキャッシングサービスを利用出来ます。
ということで、そういう方はPayPayマネーを利用した方が良いかもしれません。
運転免許証やマイナンバーカードによる本人確認が必須
LINEポケットマネーの審査に通貨するためには、運転免許証やマイナンバーカードを提出して本人確認を行わなければいけません。
2020年にドコモ口座やメルペイなどを通じた電子決済サービス不正引き出し事件が発生して以来、LINEポケットマネーでは本人確認の強化をしていますね。
運転免許証やマイナンバーカードの他にも、以下のいずれかを所有している場合は本人確認が取れる書類として認められます。
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 運転経歴証明書
- 日本政府発行のパスポート
20歳以上で働いている人であれば誰でも申し込める
LINEポケットマネーの貸付対象になるのは、20歳以上で安定した収入を得ている人です。
毎月の給料が2~3万円以上ある人は、安定した収入があると判断されます。
一方で働いていない場合は、返済を続けていけないと判断されるため、残念ながら審査に通過できません。
LINEポケットマネーは、上記4つの条件を満たしていれば誰でも申し込めます。
ただし、審査では上記の他にも年収や勤続年収といった様々な視点から、貸付の可否を判断しているので一概に融資を受けられるとは言い切れません。
では、LINEのポケットマネーの審査は厳しいのか、甘いのか?
ご紹介しましょう。
審査は甘い?厳しい?リアルな基準とは?
LINEポケットマネーの審査は、みずほ銀行のノウハウをベースとして行われています。
LINEポケットマネーは貸金業者なので、消費者金融として分類されますが、あくまで銀行の基準で貸付の可否を判断するため、誰でも審査に通る訳ではありません。
みずほ銀行の審査に通過する基準は以下のようになっています。
- 満20歳以上満66歳未満の人
- 安定した収入の見込める人
- 保証会社の保証を受けられる人
実際にみずほ銀行の審査を行うのは、保証会社として設定されているオリエントコーポレーションです。
オリエントコーポレーションは、在籍確認が必須でなないことから、大手銀行の審査よりも比較的通りやすいと言われていました。
しかし、みずほ銀行を含めたメガバンクは金融庁から過剰貸付の指摘を受けて、2017年より審査を厳格化しており、オリエントコーポレーションはその意向にそって、貸付の可否を判断している状態ですね。
またLINEポケットマネーは上記のみずほ銀行と、オリエントコーポレーションの審査方法に加えて、独自のスコアリングデータを使って審査をしています。
審査に使われるLINEスコアを、一体どのような仕組みなのでしょうか?
審査にはAI(人工知能)スコアのLINEスコアが使われる
LINEポケットマネーは、LINEスコアのデータを使ってAI(人工知能)が審査をしています。
LINEスコアとは、LINEの利用頻度などLINEアプリを通じた個人の行動に基づいて、信用スコアを算出するサービスの事です。
どのような関係性の知人とコミュニケーションをとっているか、読んでいるネット記事から何に興味を持っているかなどAI(人工知能)が分析。
その分析結果から、一人一人の行動データをスコア化します。
AIが判断をするためブレがなく、より正確な審査が行われると言われていますね。
普段、自分が無意識に行動していることでも、スコアアップのチャンスがあるということですよ。
LINEスコアが高いと審査で有利になる
LINEスコアは1~1,000点の間で算出され、得点が高いほど審査で優遇されます。
収入が高額な人や役職についている人等、借りたお金を無理なく返済していける人は、LINEスコアが高くなるようにシステムが組み込まれているからです。
他にも投資や証券といったLINEグループ会社が手掛ける以下のようなサービスを利用している人も、スコアの数値が高くなります。
- LINE証券
- LINEほけん
- LINEスマート投資
- BITMAX
- LINE LIVE
- LINE MUSIC
- myBridge
- LINEカーナビ
- LINE BLOG
- LINE Antivirus
- LINEマンガ等
要するにLINEのサービスを沢山使っていればいるほど、優良顧客として認識されるという事です。
また、算出されるLINEスコアに応じて、一人一人に適した金利や限度額が決まります。
スコアが高いと審査に通りやすくなるだけでなく、低金利での借入や限度額を大きくしてもらうことが可能ですよ。
今までのカードローンは収入状況や勤続年数といった情報のみを重要視しているため、審査に落ちてしまった人も多いでしょう。
会社員に比べてフリーランスの仕事をしている人は、審査に通りにくいのも事実です。
しかしLINEスコアであれば、入力した個人情報に併せてユーザーの行動傾向などを総合的に判断するため、今まで審査に落ちていた人も融資を受けられる可能性があります。
LINEスコアは、自力でスコアアップを狙えるのも利点ですね。
LINEスコアで加点を狙うには、ライフスタイルに関する質問に回答することが大切です。
ライフスタイルに関する質問では、以下の15のチェック診断項目があり、それぞれで加点されるポイントは異なります。
質問 | 加点されるポイント |
生年月日 | 稼ぎ盛りの30代に近いほど良い |
性別 | 収入の安定する男性の方が点数が高い |
配偶者の有無(結婚してるかどうか) | 結婚している人は社会的信用が高い |
扶養している子供の人数 | 扶養している人数が少ない方が支払いの負担が少ない |
住居の種類 | 一戸建ては返済できなくなった際の担保になる |
住居の所有状況 | 家族所有なら住宅ローンの負担がない |
入居年数 | 年数が短いほど担保売却時の査定額が高くなる |
同居する家族の人数 | 人数が多いほど連帯保証人になれる人が増える |
勤務形態 | 会社員は安定して給料をもらえる |
勤めている会社の職種 | 公務員などは給料が保証されているので返済能力が高い |
勤めている会社の業種 | 製造業など安定した業種は高評価 |
勤続年数 | 長く勤めてるほど収入額が安定している |
勤めている会社の企業規模 | 従業員数が多いほど利益が安定している |
昨年度の年収 | 年収が多い人は無理なく返済を続けられる |
保険証種別 | 社会保険は保険料が会社と折半なので負担が軽い |
これらの質問に答えると、回答した情報を元に1~900点の範囲でLINEスコアを加点してもらえます。
またLINEスコアの算出基準は公表されていませんが、ライフスタイルに関する質問の回答で加点してもらえる点数は申込者の情報によってかなり左右されます。
例えば、配偶者の有無や扶養している子供の人数などで、加点してもらえる点数に大きな差ができます。
しかし、LINEポケットマネーはみずほ銀行のノウハウを引き継いでおり、審査は厳しめと言えるでしょう。
LINEポケットマネーの使い方・お金を借りるまでの流れ
LINEポケットマネーの使い方・お金を借りるまでの流れを紹介しましょう。
- LINEスコアでスコアリング
- LINEポケットマネーに申し込む
- 本人確認と審査
- 審査結果の連絡と契約手続き
- LINEPayに借入金額がチャージ
1つずつ詳しくご紹介しましょう。
1.LINEスコアでスコアリング
LINEポケットマネーを使うには、まずLINEスコアでスコアリングをする必要があります。
LINEアプリをインストールしていない人は、GoogleplayかAppleストアでインストールしましょう。
LINEアカウントを作成したら、ウォレットのタブを開きます。
スコアのアイコンをタップしたら、”スコアを診断する”をクリックし、その後、質問に答えてスコアリングを実施しましょう。
2.LINEポケットマネーに申し込む
LINEスコアでスコアリングが終了した後に表示される、LINEポケットマネーの申込みタブをクリックしましょう。
この後に本人確認を行い、更にLINEPayの登録が必要になります。
LINEPayの登録が完了していない人は、LINEアプリのウォレットタブを開いてください。
その後、”LINEPayをはじめる”と書かれた部分をタップし、登録を進めましょう。
3.本人確認と審査
LINEPayの登録が済んでいる場合は、本人確認へと進みます。
LINEPayに銀行口座を登録している場合、銀行口座を使って本人確認を行うのがスムーズです。
LINEPayに銀行口座を登録していない場合、スマホか郵送で本人確認を行ってください。
本人確認が完了後、LINEポケットマネーの申込みフローと利用規約の確認をした後に審査へと進みます。
4.審査結果の連絡と契約手続き
LINEポケットマネーの審査結果の連絡は、LINEアカウントに通知されます。
審査につうかした場合、規約の内容確認と返済方法を設定してから契約手続きをします。
なお、契約手続きに関する内容も、すべてLINEアカウントに通知されます。
5.LINEPayに借入金額がチャージ
利用限度額や金利は、審査によって決まります。
LINEポケットマネーの”借入する”のタブをクリックして、次に借入金額を入力したら借入を実行してください。
借入は1円単位から可能なので、必要金額のみ借りるようにしましょう。
借入金額はLINEPayにチャージされます。
チャージ費用はかからないので、借入をこまめに繰り返しても手数料不要です。
LINEポケットマネーの返済方法
LINEポケットマネーには2つの返済方法があります。
- LINEPayの残高から自動振替
- 銀行口座から振替
1.LINEPayの残高から自動振替
LINEPayの残高から自動振替でLINEポケットマネーの返済を行えます。
LINEポケットマネーの約定返済日は毎月16日か26日(金融機関の休業日の場合は翌営業日)です。
返済日に間に合うようにLINEPayへ入金しましょう。
2.銀行口座からの振替
LINEPayの残高が返済金額に満たない場合、LINEPayと紐付けた銀行口座から不足分が自動的にLINEPayへ振り返られます。
そして、LINEPayからLINEポケットマネーの返済金額が引き落とされる流れです。
LINEPayに入金が間に合わなかったとしても、LINEPayと紐付けた銀行口座に残高があれば返済遅延となりません。
まとめ
LINEポケットマネーは、スマホがあれば利用出来る手軽さが魅力ですが、使いすぎてしまった時のリスクもあります。
返済が遅延してしまうと通常の利息に加えて遅延金(手数料)を支払わなければいけない他、信用情報に傷がついてしまい、クレジットカードや携帯電話の契約ができなくなってしまう可能性もあります。
LINEポケットマネーは1円単位で借りられるので、必要最低限の金額を借りて返済するようにしましょう。