質問:『アコム』や『アイフル』、『プロミス』、『SMBCモビット』など、多くの大手消費者金融に加えて、『三菱UFJ銀行』や『みずほ』、『三井住友』のメガバンクや多数の大手銀行……いったいどこで≪キャッシング≫を利用するのが一番お得なの?
――こんな質問をお受けすることが多々あります。
お得をいったいどのような“意味合い”で捉えるかは人それぞれ――
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- 金銭的なお得
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- サービス的なお得
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- 借りやすさ的なお得
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- 利便的なお得
- ……など
――なので、一概に“○○銀行や○○消費者金融”で≪キャッシング≫を利用すればお得というようなことは断言できません。
“金銭的なお得”で考察した場合は――
地方銀行≧メガバンク>大手信販≧大手サラ金>その他
地方銀行とメガバンクの最高利率(もっとも少ない借り入れ金額に掛かる利率)は、平均『約14~15%/年率』程度。
一方、消費者金融や信販の≪キャッシング≫などの最高利率は、平均『約18~20%/年率』。
銀行系列の≪キャッシング≫と消費者金融や信販の≪キャッシング≫などでは、金銭面においてとは“大きな差”があることは一目瞭然。
しかしながら、地方銀行とメガバンクの“最高利率を比較”した場合、メガバンクと違って、やはりその地域の住民を対象にした地方銀行の≪キャッシング≫は『低金利』なところが比較的に多いです。
ちなみに、大手サラ金と大手信販では“小口融資”となると基本的にどちらも〔同程度の金利〕ですが、“大口融資”となれば大手信販の方が比較的に『低金利』となります。
※ 長期の融資を目的とした“大口融資”と短期の融資を目的とした“小口融資”は、その返済期間・方法によって大きく利率が変動するため、大手サラ金の方が大手信販よりも『低金利』になる場合もあります。
“サービス的なお得”で考察した場合は――
大手サラ金>>>地方銀行≧メガバンク=大手信販>その他
やはり大手サラ金の“1ヵ月利息無料サービス”が、ズバ抜けてお得ということは言うまでもありません。
“1ヵ月利息無料サービス”を実施している大手サラ金≪キャッシング≫は、(加減の変動がありますが)平均4つ。
(実際に可能かは別として)4つの大手サラ金を利用することで、約4ヵ月間は利息を支払わずに≪キャッシング≫を役立てることができるということです。
【利率比較】
借り入れ額 :50万円
借り入れ日数:120日(四ヵ月)
銀行 :15%/年率
50万(借り入れ額)×0.15(利率)÷365(一年)×120日(四ヵ月)=24,658円(利息)
24,658円(利息)+50万(借り入れ額)=524,658円(返済額)
サラ金 :18%/年率
50万(借り入れ額)×0.18(利率)÷365(一年)×120日(四ヵ月)=29,589円(利息)
29,589円(利息)+50万(借り入れ額)=529,589円(返済額)
大手サラ金:18%/年率
50万(借り入れ額)×0.18(利率)÷365(一年)×120日(四ヵ月)=29,589円(利息)
29,589円(利息)×0(サービス)+50万(借り入れ額)=500,000円(返済額)
50万を借り入れした場合で考えても、4つの大手サラ金の“1ヵ月利息無料サービス”を活用することで、通常支払うべき『29,589円(利息)』が無料になるなんて、これほど借り入れ側にとって良いサービスは今のところ他の金融にはありません。
“借りやすさ的なお得”で考察した場合は――
その他≧大手サラ金>大手信販>>>地方銀行≧メガバンク
“借りやすさ”で言ったら、一番は中小企業。
ざっくり言ってしまえば――
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- ・過去に金融事故多発でブラックリスト入りしていないこと
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- ・安定した収入があること
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- ・多数の借り入れをすでに併用中でないこと
――以上“3つのポイント”さえ問題なければ、ほとんどの確立で審査に通過できます。
けれども、実のところ上記の“3つのポイント”が問題なければ、大手サラ金でも『審査通過の可能性』は十分にあり得るでしょう。
大手信販≪キャッシング≫では、上記の“3つのポイント”における審査が少々厳しくなる程度です。
しかしながら銀行系の≪キャッシング≫となると、上記の“3つのポイント”はほとんど絶対条件なうえ――
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- ・勤続年数が一定年数以上であること
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- ・会社の雇用形態が正社員であること
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- ・勤務先が零細ではなく中小以上の企業であること
――など、店舗によって変化しますが、その他の部分にも焦点を当てられ“審査”されることになります。
銀行系の≪キャッシング≫においては、それなりの『社会的な信用』で借り入れが可能となりますので、軽い気持ちで審査を受けても門前払いをされてしまうかもしれませんから注意しましょう。
まとめ
≪キャッシング≫利用の目的は、何はともあれ『お金を借りること』です。
利息やサービスなどの“お得”も大事かもしれませんが、それらはあくまで目的のオマケに過ぎません。
借り続ければ、いくら利率が低くとも、多くの『利息』を支払うことになり実利的な意味で「損」ですし、利率が高くともすぐに返済してしまえば『利息』を抑えられるため、本当の意味での“お得”です。
“借りるところ”は大して気にする必要はなく、気にすべきは借りた後――いかに早く完済するか――ということ。
返済できる余裕ができ次第、コツコツと返すことが≪キャッシング≫の利口な利用方法です。