アコムからの借入金を完済できると、「やっと返済が終わった!長かったなぁ。。。」などと、ホッとする方もいることでしょう。
返済が終了すれば、アコムとの取引契約も自動的に終了となるように感じますが、実は完済しても契約終了となるわけではないのです。
そこで、今回はアコムの解約について、その仕組みから解約の手順、解約する際の注意点などを詳しくご説明していきます。
もうすぐアコムからの借入金を完済できる方や、完済したけれど解約手続きをしていない方には必見です!
アコムでは完済しても自動解約されない!?
アコムでは、「貸金業法に基づく借換え専用ローン」以外のローン(カードローン・ビジネスローン)は発行されるアコムカードを使って借り入れを行います。
また、クレジットについても、発行されるACマスターカードを利用します。
アコムカード・ACマスターカードを利用する際には、申し込み時にカード会員になる必要があり、カードを発行された時点でアコムの会員になったことになります。
ACマスターカードはクレジットカードなので、解約を希望する場合には手続きを行う必要があるのはご理解いただけると思いますが、アコムカードにおいても、カードを取得しているということはアコムに会員になっているということになるので、解約手続きが必要となります。
これは、アコムからの借入金を完済したとしても自動解約されることはなく、解約を希望しない限り継続されることになるのです。
アコムのカード会員を解約しないとどうなる?
「アコムのカードローンはきちんと完済したのだから、会員を解約しなくても何の問題もない」と思っている方もいるのではないでしょうか。
アコムカード・ACマスターカード(クレジットカード)の会員になっても、どちらのカードも年会費は無料となっています。
アコムカードはローン専用のカードなので、完済後は再び借入申込をしなければ利用することもありません。
ですので、完済後にわざわざ解約手続きをする必要もないように感じます。
ところが、完済後にアコムのカード会員を解約してないでいると、自分が気付かぬうちに不利益を被る可能性があるのです。
では、解約しないとどのようなデメリットがあるのでしょうか?
(1)信用情報機関に自分の信用情報が登録され続ける
アコムのカード会員を解約しないでいると、加盟する信用機関「株式会社 日本信用情報機構」に自分の信用情報が登録され続けることになります。
信用情報機関への情報登録には期間があり、通常、完済後から5年間は掲載され続けられます。
従って、完済と同時にアコムの解約手続きを行っておけば、5年の登録機関を過ぎると自動的に自分の信用情報は削除されることになります。
しかし、完済後に解約手続きをしないでいると、5年を過ぎても継続して登録されることになるのです。
完済後5年を過ぎても信用情報が登録されたままということは、「再びカードローンを利用する可能性がある」と思われる可能性があり、それはつまり、「金銭がひっ迫している可能性がある」と推測される可能性があるということです。
更に、「この人はカードの利用枠(契約極度額)いっぱいまで利用するつもり」と思われる可能性もあり、信用的にも不利になる可能性が考えられます。
アコムが審査で重要視するのは「返済能力があるか」であり、いつまでも信用情報機関に信用情報が登録されている人物は敬遠する可能性が考えられます。
信用情報は、アコム以外の金融機関も共有することができる(各信用情報機関が提携をしている)ため、住宅ローンやマイカーローンなどを組む場合にも影響を及ぼす可能性があります。
(2)再びカードローンを使う可能性がある
アコムのローンを完済した後、カード会員を解約しないでいると手元にアコムカードが残ったままとなります。
完済直後は、「やっと返済が終わった!」という安堵感と共に、「返済で苦労したから、もう借金はしない!」という強い気持ちも生まれやすいです。
しかし、再びお金に困る事態に陥ると、アコムカードのことを思い出し、「少しだけだから...」と意志に負けて再契約してしまうことが考えられます。
特に、カードローンの場合、カードがあれば簡単にお金が借入れられることから、利用回数が増えてくると「自分の口座からお金を下ろしている感覚」に陥っていきます。
ですが、アコムカードは借入れ専用のカードであり、銀行口座のカードではありません。
そのため、使えば使うほどに借金が増えていくことになります。
アコムのカード会員を解約せずにいると、このようなデメリットを被る可能性があります。
従って、ローンを完済したらその時点で、一緒にアコムのカード会員も解約することをおすすめします。
アコムを解約する前に注意すべきこと
(1)端数も全て完済しないと解約手続きができない
アコムの返済をATMで行うことがあるかと思いますが、ATMによって1,000円未満の金額は入金できない場合があります。
アコムのカードローンの返済方式は「定率リボルビング方式」で、最終の借入額によって月の返済額が決定していく返済方式となっています。
この返済方式では、毎月の返済額が一定になるように設定するため、借入金額によっては毎月1,000円未満の端数が出ることがあります。
この端数を「無利息残高」といい、アコムではこの無利息残高も完済しないといけません。(ところが、ケースによっては無利息残高があるにもかかわらず、解約手続きができてしまう場合があるようです)
無利息残高を返済するには、アコムの店頭窓口や振込でできるほか、三菱UFJ銀行のATMでも可能です。(コンビニのATMでは1,000円未満の入金は不可能です)
(2)再びアコムで借入れをするには再審査を受ける必要がある
アコムを解約してしまうとカードが利用できなくなるため、再度借入れをしたい場合には、改めて審査を受ける必要があります。
前回はアコムの審査が通っていたからといって、解約後の再審査でも通過できるわけではないのでその点も考慮して解約するかを判断する必要がありますが、アコムカードを持っていることで大きなメリットがあるわけではないので、完済したらなるべくカード会員は解約する方が良いでしょう。
アコムのカード会員の解約方法
ここからは、アコムの解約方法とその手順についてご説明していきます。
《アコムの解約方法》
アコムでは、「店頭窓口」・「電話」の2つの方法で解約することができます。
◎店頭窓口での解約
店頭窓口での解約では、「本人確認書類(免許証・パスポートなど)」と「アコムカード」を持参する必要があります。
◎電話での解約
電話での解約では、特に準備する必要書類等はありません。
ただし、書類提出の代わりに本人の生年月日と会員番号を聞かれることになるので、事前に会員番号を確認しておきましょう。
ちなみに、会員番号はアコムカードに記載されています。
※自動契約機(むじんくん)でも解約をすることは可能ですが、自動契約機(むじんくん)自体は「自動契約機」なので、解約に至る全ての手続をむじんくんで済ますことはできません。
自動契約機(むじんくん)で解約する場合、途中から電話による解約手続きに変わります。
自動契約機(むじんくん)で解約をする際には、アコムカードを持参すると良いでしょう。
《解約の手順》
◎店頭窓口での解約手続き
1.本人確認書類とアコムカードを持って、アコムの店頭窓口に行きます。
2.担当したスタッフに「解約したい旨」を伝えます。
3.スタッフが本人確認とカードの確認を行います。
4.スタッフが借入残高の完済がなされているかをチェックします。
5.アコムカードを返却します。
6.解約証明書が必要であれば発行してもらい、アコムの解約が完了となります。
◎電話での解約手続き
1.「アコム総合カードローンデスク(0120-629-215)」に電話をします。
2.オペレーターにアコムのカード会員を解約したい旨を伝えます。
3.生年月日と会員番号(カードに記載)を伝えます。
4.カードの返却方法(店頭窓口・郵送)を伝えます。
5.選択した返却方法でカードを返却し、解約証明書(必要な場合)を受け取れば、アコムの解約手続きが完了となります。
※解約証明書が必要な場合には、電話をかけた際にオペレーターに伝えておきましょう。
◎自動契約機(むじんくん)での解約手続き
1.アコムカードをもって近くの自動契約機(むじんくん)へ行きます。
2.画面の前に立ち、「受付ボタン」をタッチします。
3.「会員の方」というボタンが表示されるので、そのボタンをタッチします。
4.「お問い合わせ・ご相談ボタン」が表示されるので、そのボタンをタッチします。
5.自動契約機(むじんくん)に備え付けられている電話で解約手続きを行います。
6.電話を取ると、担当スタッフが「アコム総合カードローンデスク」につなげてくれるので電話解約と同様の手順で解約手続きを進めていきます。
自動契約機(むじんくん)でも解約はできますが、手続きの途中から電話解約になるほか、自動契約機(むじんくん)の電話スタッフは受付専用のスタッフであり、解約専用のアコム総合カードローンデスクに電話をまわすことになり、時間がかかる可能性が考えられます。
上の3つの解約方法の中で、最も手軽に行えるのは電話解約です。
時間は多少かかりますが、アコムの店頭窓口がない場合や、窓口の営業時間に間に合わない場合に便利です。
また、その日に解約したい場合には、店頭窓口での手続きがおすすめです。