キャッシング機能付きの『クレジットカード』―借入方法・種類別解説

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キャッシング……ショッピング……クレジット……。
何もかも、まったく分からない……。
ひとつひとつ、丁寧に教えてください!!

――こんな質問をよく伺います。

確かに昨今、消費者金融業界の説明には和製外来語(カタカナ文字)が増え、さらに数字も細かく小数点以下まで記載されるようになり、そのうえ肝要な部分に関しては

「借入金が貸付金となりご融資……云々」

というような“難解な言い回し”が多様されるようになって、『ハッキリしてくれ!』と思われる方も少なくないでしょう。

そこで、下記にて“いったいそれらの言葉”が何を示しているのか、分かりやすくご解説します。

ではまず、冒頭にも記したように、それぞれの“借入方法(お金を借りる機能)”について――。

借入方法・種類別解説

キャッシング:

この借入方法を具体的に言えば、“財布のなかに収まるお金”を借りられる機能です。

ただ「一万円」と言っても、その存在のカタチはさまざま……

      手に持てる紙幣の

「一万円」

      オンラインバンクに数字で記録されている

「一万円」

      銀行に預けて通帳に記載されている

「一万円」

      紙面上にて印鑑とともに契約した

「一万円」
――など。

このキャッシング機能で“借入することのできる一万円”は、『手に持てる紙幣の一万円』のことを示しています。

思いがけない出費(冠婚葬祭や機器の故障など)そういった折りに、素早く簡単にATMから借り入れできるシステムです。

ショッピング:

この借入方法は、その名のとおり“ショッピング”をより有意義にするための機能です。

主な利用方法としては、大型ショッピングモールやアウトレットなどに出向いたり、オンラインショップにて商品を購入されたりする折り、レジにおける「会計の手間」を大幅に削減することが目的。

紙幣、硬貨をそれぞれ財布から取り出して支払うという手間がなくなり、カード一枚でパッパッと支払いを済ませることができます。

そうして、次の月や次のボーナスの際、レジにてショッピングカードに記録された借入金を支払うというカタチで済ませられるわけです。

ショッピングクレジット:

「まったく、ややこしい……」と、ついつい思わせられる原因のひとつがこの言葉。

この借入機能は主に、“高額の商品(宝石や車、大型インテリアなど)の購入”時に利用される方法です。

【通常ショッピング】

(購入者)――(販売店)

通常のショッピングでは、このような形式にて買い物が成立します。

【ショッピングクレジット】

(購入者)――<仲介役:ショッピングクレジット>――(販売店)

一方、<ショッピングクレジット>を利用した折りは、上記のような形式にて買い物が成立します。

お客の代わりにまず一時的に[仲介役]である<ショッピングクレジット>が販売店に支払いを済ませてくれ、その[仲介役]に購入者が徐々に支払い額を返金して行くというシステムです。

なぜ、このように回りくどく“面倒なシステム”になっているかと言えば――例えば、車などを新車購入する際、平均100万円以上が相場ですから、一般的なキャッシング枠を大幅に超過することは当然。

そういった場合、<仲介役:ショッピングクレジット>があいだを取り持ってくれるわけですから、購入者は“ショッピング枠”を心配せずに利用でき、分割またはボーナス払いなど、さまざまな支払い方法を選択できる仕組みです。

ただし気を付ける点がひとつ――

Aさんが新車(100万)を購入した際、この<キャッシングクレジット>を利用。

そのとき、その購入した新車の『所有権』は、AさんかもしくはAさんの代わりにまず支払いを済ませてくれた「仲介役」にあるのか、と言えば後者「仲介役」に所有権は帰属します。

そのため、Aさんが勝手にその新車を売却することはできません。

仮に形式上でも売却してしまった場合は、大変面倒なことになるので注意しましょう。

まぁしかし、この借入機能を利用するときは、相当に高額な商品を購入する場合にかぎられますので、一時的な少額の借り入れを望む方は、あまり気にする必要がありません。

クレジット:

「ショッピングでもなく、キャッシュでもなく、ショッピングクレジットでもなく……では“クレジットカード”の機能はまた別に存在するのか?」

――借入カードを初めて利用する場合、多くの方は“このような疑問”を抱かれます。

それもそのはず、キャッシュと言えば「現金」、ショッピングと言えば「買い物」なわけですから、“クレジットカード払い”とはまた全然別物で、違うシステムを備えているのではないか、と頭がこんがらがってしまうのも無理ありません。

しかし、クレジット(貸付の意)というのは、キャッシング/ショッピングのふたつの機能を併せたただの総称です。

つまり、『クレジットカード――ショッピング枠(キャッシング枠)という体系。

“クレジットカード払い”というのは主に「ショッピング枠が適用されて支払われること」を表しています。

※ショッピング枠・キャッシング枠についてはこちらをご覧ください。