口座残高が不足していて、クレジットカードの支払いが遅れた場合、まずはカード会社へ連絡しましょう。
延滞を放置するとクレジットカードが使えなくなるうえ、信用情報にキズがつき、最悪の場合ブラックリストに追加されてしまうことも・・・。
今回は誰にでも起こりうるクレジットカードの延滞について、詳しくご紹介します。
支払いに遅れたらどうなるのか?
信用情報への影響についてもご紹介しますので、参考にしてくださいね。
記事の目次
クレジットカードの支払いが遅れるとどうなる?
クレジットカードの支払いが遅れるとどうなるのでしょうか?
以下の様な流れになるでしょう。
- 引落し失敗の当日:カードの利用停止(信用情報に延滞の履歴が記載される)
- 延滞から一週間以内:振込用紙が届く(遅延損害金が発生!)
- 延滞から1ヶ月程度:督促状が届く
- 延滞から2ヶ月程度:強制解約(ブラックリスト入り・信用情報に異動情報が記載される)
- 延滞から2~3ヶ月程度:一括請求が届く
- その後:裁判所から差し押さえなどが行われる
上記の様な流れになるでしょう。
クレジットカードの支払いに遅れると・・・
- カードが利用できなくなる
- 信用情報にキズがつき、将来のローンの審査などに悪影響を及ぼす
- 支払い延滞損害金が発生する
クレジットカードの支払いが1日でも遅れると、以下のようなペナルティを受ける事になります
- 返済が完了するまでカードが利用停止になる
- 延滞損害金が発生する
- 信用情報に履歴が残る
支払いが遅れると、ローン審査のためのデータベースに「金融事故情報」として記録が残る場合があります。
これはクレジットカードの審査だけでなく、住宅ローンなどの審査結果などにも悪影響を与える可能性があるため、小さな遅れの積み重ねが大きな弊害となってくる恐れがあります。
まずは、それぞれの内容についてご紹介しましょう。
返済するまでカードが利用できなくなる
支払い日に口座残高が1円でも不足していた場合、支払い日から2~3日程度でクレジットカードが利用停止状態になります。
利用停止状態のカードが復活するのは、返済してから2~3日程度。
公共料金やスマホの料金などの支払いをカードに紐付けている場合は特に注意が必要です。
延滞損害金が発生する
支払いが遅れた日数と金額に応じて、以下の計算式に基づいた延滞損害金が発生します。
- 請求金額×延滞損害金÷365×延滞日数=遅延損害金
延滞損害金年率は、ショッピング利用の場合は、14.6%、キャッシングの場合は20%に設定されているケースがほとんどです。
たとえば、10万円の返済を15日間延滞した場合、遅延損害金は100,000円×0.146÷365日×15日=600円になりますね。
遅延損害金は、数日であればさほど大きな金額にはなりません。
しかしながら数ヶ月などとなると積もり積もっていきます。
とにかく早く返済すること、これにつきます。
信用情報に履歴が残る
クレジットカードの支払いに1日でも遅れてしまうと、個人の信用情報に利用者の事情で入金がなかったという情報が記載されます。
一方、数回かつ二週間程度の遅延であればさほど大きな影響はありません。
ただし、長期間の支払い遅れや遅延を何度も繰り返した場合は、将来ローンを組んだときの条件が厳しくなったり、そもそもカードやローンを利用できなくなったりするなどの影響があるため注意が必要です。
カードの支払いが遅れるときの対処方法は?
カードの支払いが遅れるときの対処方法についてご紹介しましょう。
すぐに支払えない場合は・・・
- カード会社に返済の意思がある事を伝える
- 貸金業相談や紛争解決センターに相談する
借入で返済やカードの現金化などはNGです。
問題を先送りせずにしっかり考えて行動しましょう。
どちらにせよ放置は絶対にNG!
支払い日に現金を用意できない場合は、なるべく早くカード会社に連絡をしましょう。
クレジットカードの支払い日までに、口座に現金を用意出来ない場合の対処方法は以下の通りです。
- 分割・リボ・スキップ払いへ変更する
- 再引落しを使う
- なるべく早く振り込む
- カード会社へ連絡する
ここからは、すぐに返済できる場合と、できない場合に分けて、それぞれの対処方法を解説しましょう。
すぐに返済できる場合
数日の間に返済できる見込みが有る場合は、コンビニか銀行、あるいはクレジットカード会社のATMから請求された額を振り込みましょう。
遅延損害金は日割りで発生するため、お金を用意出来たらなるべく早く返済する事をオススメします。
楽天カードや三井住友カードなど一部のカード会社では、引落し日に口座残高が足りなかった場合、後日に再引落しが行われます。
再引落し日はカード会社によって異なるため、利用する場合はあらかじめ公式サイトで確認しておきましょう。
また、請求額が確定する前であれば、あとから分割・リボ・スキップ払いに変更する事も可能です。
ただし、カードによって変更できる支払い方法は異なります。
あとから変更できる支払い方法がリボ払いのみのカードも多いため、請求が多くなる月はできるだけ支払いのタイミングで分割払いを選択しておくことをオススメします。
すぐに返却できない場合
すぐに返済できない場合は、カード会社にすぐに相談し、返済の意思がある事を伝えましょう。
支払いが遅れた絵しまう場合に1番やってはいけないことは放置することです。
また、どうしても返済が長期間遅れたえまう場合や、遅延損害金や手数料がかさんで自分1人では解決出来ない場合、貸金業相談・紛争解決センターを使うのも一つの手です。
貸金業相談・紛争解決センターとは、日本貸金業協会が運営している、貸金業に関する相談の受け付け先の事です。
必要に応じて返済のアドバイスや別の相談窓口の紹介を受けられます。
返済の為に新たに借入を作る事はオススメしません。
カードの利用停止処分などは免れますが、問題の根本的な解決にはならないからです。
繰り返し利用すると多重債務に陥るリスクもあるため、万が一使う場合は、しっかりと返済のめどを立てて利用してください。
多重債務状態に陥ると、自己破産となる可能性が大幅に高まります。
自己破産すると、クレジットカードが保有できないなど、自身の生活が大きく制約される結果になる可能性があるため、注意してください。
クレジットカードの信用情報とは?
クレジットカードの利用履歴は、必ず信用情報に記載されます。
信用情報に記載された情報は、クレジットカードだけで無く、ローンや賃貸の審査にも影響するため注意が必要です。
ここからは、クレジットカードの信用情報について解説していきましょう。
信用情報とはカードやローンの利用履歴のこと
信用情報とは、クレジットカード・ローン・さらにスマートフォンの分割払いなどについて、契約内容や支払い状況などの取引情報がまとめられた情報の事を指します。
信用情報は以下の3つの機関に登録され、「CRIN(Credid information Network)」というネットワークを介してそれぞれの情報が共有されています。
- シー・アイ・シー(CIC):主にクレジットカード会社・銀行・消費者金融が加盟
- 日本信用情報機構(JICC):主にクレジットカード会社・銀行・消費者金融が加盟
- 全国銀行個人信用情報センター(通称KSC:以下通称略):主に銀行が加盟
信用情報は、クレジットカードの入会・更新やローンを組む際の審査で利用され、遅延や強制解約などの情報が登録されている場合は、悪い影響をもたらすため注意が必要です。
遅延・延滞の履歴はいつまで残る?
遅延・延滞などの金融事故の呪法が記載されている場合、新規でクレジットカードを発行したり、低い金利でローンを組んだりできない可能性が非常に高くなります。
ただし、遅延・延滞などの履歴は永久に残るわけではなく、返済が完了してから5年で消える場合がほとんどです。
自己破産などの掲載期間は5年です。
もしそういった状況になった方も、5年間辛抱すれば再度クレジットカードなどの作成は可能ですよ。
信用情報の確認方法は?
信用情報機関に「登録情報の開示請求」を行う事で、開示報告書を手数料1,000円程度で発行可能です。
開示報告書には、クレジットカードごとに「入金状況」という欄があり、過去24ヶ月のクレジット会社への入金状況が記号で記録されます。
数日の支払い遅れであれば、入金状況の欄に「A」と記載されます。
なお、3ヶ月以上の延滞やカードの強制解約などの金融事故が発生した場合は、「返済状況」「経過状況」「補足内容」の欄に情報が残されます。
これらの欄に事故情報が記載されることが、いわゆるブラックリスト入りです。
支払いが2ヶ月以上遅れた場合は、ブラックリストに入る可能性大!
クレジットカードの支払いが2ヶ月以上遅れてしまった場合、金融事故の情報が登録され、いわゆるブラックリストにはいる可能性が高いです。
ここからは、支払いが長期的に遅れてしまった場合に起こることについて紹介していきます。
LEVEL1:異動情報として信用情報機関に登録される
61日以上延滞すると、信用情報に滞納の情報に加えて、金融事故として異動情報が登録されます。
異動情報として金融事故の情報が登録されていると、返済が完了してから5年間、新たにクレジットカードやローンを契約できなくなります。
LEVEL2:強制解約
長期延滞をしたうえ、カード会社とのやりとりを行っていない場合、利用しているクレジットカードが強制解約となる可能性があります。
強制解約を受けた場合、全額返済しても、それまでに貯めたポイントもすべてなくなるうえ、そのカードは利用できません。
ただし、長期延滞をした場合でもカード会社に相談し返済方法が確定している場合は、強制解約は免れる可能性があります。
強制解約も信用情報の異動情報として記載され、今後のカードやローンの審査に悪影響を当たれるため注意が必要です。
LEVEL3:一括請求
強制解約後も返済の目処が立たず、連絡を無視していた場合、カード会社から一括請求通知書が届きます。
その前にカード会社に相談していれば、場合によっては分割払いが許される可能性があるため、必ず電話に出ることをオススメします。
なお、カード会社からの一括請求を無視し続けた場合、次に裁判所からの一括請求通知書が届きます。
クレジットカードの支払いで1番やってはいけないことは放置することです。
すぐに返済できない場合でも、なるべく早く相談し、返済の意思があることを伝えましょう。
LEVEL4:裁判所から強制差し押さえ状が届く
裁判所からの請求を無視した場合、最終通告として支払い催促が届きます。
この支払い催促にも応じない場合は、強制的に財産を差し押さえられる事になります。
財産の差押えが行われた場合、家族・職場などにも連絡がいくため、無視することは出来ない状況と言えます。
なお、支払い催促の内容に意義が有る場合は、届いてから2週間以内に「異議申立書」を裁判所に提出しましょう。
2週間以内に申し立てがない場合は、強制執行を受けることになるため注意が必要です。
クレジットカードの支払いが遅れ、支払いの目処が立たない場合や、一括請求に対応できないなど、個人で解決できる問題ではないと感じたら、すぐに弁護士や司法書士に相談することをオススメします。
支払い催促までくると、最終的には差し押さえです。
こうなると周りにも大きな迷惑をかけることになります。
とにかく早く返済すること、返済できない場合はいち早くカード会社に相談する事、これをまずは心がけてください。
まとめ
クレジットカードの支払い日に口座引落しが間に合わなかったなどの、支払いに遅れた場合どうなるのか?
そしてその時の対処法についてご紹介しました。
クレジットカードの支払い日にお金を入れ忘れたなどは、誰にでも経験があるでしょう。
その場合は、再引落しがある場合もありますが、ない場合もありますので、早めにカード会社に連絡し、返済の意思があることを伝えましょう。
もしどうしても支払いが出来ないと言った場合でも、無視をするのは絶対に止めてください。
カード会社もどのような状態なのかを知りたいはずですし、きちんと返済の意思を見せると安心してくれます。
貸金業相談・紛争解決センターなどを利用するなど、まずは行動してください。
最後までご覧いただきありがとうございました。