ブラックリストに載っているかの確認は、信用情報機関の情報開示制度を利用すれば確認できます。
「ブラックリストに載る」とは、信用情報機関に借金滞納や債務整理を行った情報(事故情報)が登録された状態の事をいいます。
実際に「ブラックリスト」というリストがあるわけではありません。
今回は、ブラックリストの調べ方や、ブラックリストに載ってしまう理由、そしてスマホサイトからの確認方法などまとめてご紹介しましょう。
記事の目次
ブラックリストの確認はスマホやパソコンでも可能!
各信用情報機関が設ける「信用情報開示制度」を利用して、自分がブラックリストに載っているかどうかを確認する事ができます。
この制度は、本人が信用情報機関に請求することで、事故情報が登録されているかどうかを回答してもらうというものです。
ここでは、信用情報期間ごとの信用情報開示制度についてご紹介します。
JICCへの開示請求はスマホ・窓口・郵送で行える!
JICCには、スマホ・窓口・郵送のいずれかの方法で、信用情報の開示請求ができます。
各方法のメリットとデメリットを見てみましょう。
開示請求方法 | メリット | デメリット |
スマホ | ・全国どこからでも請求できる ・毎日請求できる 回答を文書で受け取れる ・開示手数料の支払いはクレジットカード・コンビニ・ペイジー対応ATM・オンラインバンキングのいずれかでできる(1,000円) |
・スマホが使えないと請求できない ・アプリのダウンロードが必要で、利用規約の確認やパスワードの設定など少々手間が掛かる ・回答は文書で郵送されるため多少時間がかかる |
窓口 | ・その場で回答を受け取れる ・回答を文書で受け取れる ・開示手数料が500円(現金に限られる)で、他の2方法(1,000円~より安い |
・窓口が東京と大阪に限られる ・窓口に行く手間暇と交通量がかかる ・平日の日中にしか請求できない |
郵送 | ・回答を文書で受け取れる ・スマホがなくても、あるいは窓口に行かなくても、自宅で回答を受け取れる |
・開示手数料の他に郵便代が掛かる ・申込書発送から回答書受10日ほどかかる ・開示手数料の支払いは指定のクレジットカードまたはゆうちょ銀行の定額小為替証書に限られる(1,000円) |
JICCはWEBサイトにおいて、「安全・便利・スピーディー」なスマホ請求を勧めています。
2022年6月末日までは窓口請求ができましたが、新型コロナ感染拡大に伴い、同年7月1日より当分の間、窓口請求は休止になっていました。
スマホが使えない場合には、時間はかかりますが郵送での請求をする必要がありますね。
JICCのブラックリスト確認の流れ
JICCのブラックリストの確認(本人開示)の手続きの流れは以下の通りです。
スマホによる開示手続き申込みが手軽ですよ。
- スマートフォン開示アプリをダウンロードする
- 利用規約を確認後、メールアドレスを送信
- JICCよりパスワードが発行される
- アプリでパスワードを入力
- アプリで申込み内容を入力
- アプリで本人確認書類や自撮り写真を撮影・送信
- 手数料のお支払い方法を選択
- 申込み内容の確認・開示結果の郵送
JICCのブラックリストの確認に必要な書類
JICCのブラックリストの確認(本人開示)に必要な書類は、以下のいずれか2点の原本です。
- 運転免許証または運転経歴証明書
- パスポート
- 在留カードまたは特別永住者証明書
- マイナンバーカード
- 住民基本台帳カード(写真付き)
- 各種障害者手帳
- 各種保険証
- 住民票(発行日から3ヶ月以内)
- 印鑑登録証明書(発行日から3ヶ月以内)
- 各種年金手帳
- 戸籍謄本または戸籍抄本(発行日から3ヶ月以内)
- 自撮り画像(ご自身を撮影した画像)
※顔写真付きの本人確認書類いずれか1点との組み合わせが必要です。
KSCへの開示請求はインターネットまたは郵送で可能
KSCへの開示請求は、インターネット(パソコン・スマホ)または郵送で行うことができます。
各方法のメリットとデメリットは次の通りです。
開示請求方法 | メリット |
インターネット(パソコン・スマホ) | ・全国どこからでも請求できる ・回答をPDF文書で受け取れる ・開示手数料の支払いはクレジットカード・オンライン決済(PayPay)・キャリア決済(auかんたん決済など)で行える(1,000円) |
郵送 | ・回答を文書で受け取れる ・パソコンやスマホがなくても自宅で回答を受け取れる |
KSCはWEBサイトにおいて、インターネット請求を勧めています。
パソコンもスマホもない場合には、割高で手間も掛かりますが、郵送の請求を行うしかありません。
KSCのブラックリスト確認の流れ
KSCのブラックリストの確認(本人開示)の手続きとして郵送を利用する流れをご紹介しましょう。
- KSCのサイトから登録情報開示申込書をダウンロードし、印刷して手書き、または直接入力してから印刷する
- コンビニで本人開示手続き利用権(1,000円+各コンビニのチケット事務手数料)を購入、またはゆうちょ銀行で定額小為替証書(1,000円)を購入する
- 本人確認書類の必要分を用意する
- 登録情報開示申込書と本人確認、定額小為替証書を全国銀行個人信用情報センターへ郵送する
- 登録情報開示申込書での申込み内容に従い、本人限定受取郵便(特例型)または簡易書留でセンターから郵送
KSCのブラックリストの確認に必要な書類
KSCのブラックリストの確認(本人開示)に必要な書類は以下のうち2点です。
- 運転免許証(コピー※住所などに変更がある場合は裏面も)
- 運転経歴証明書(コピー※平成24年4月1日以降交付のもの)
- パスポート(コピー※現住所記載の面も)
- 在留カードまたは特別永住者証明書(コピ-)
- マイナンバーカード
- 住民基本台帳カード(コピー※写真付き)
- 各種障害者手帳(コピー)
- 各種保険証(コピー※現住所記載の面も)
- 住民票(発行日から3ヶ月以内)
- 印鑑登録証明書(発行日から3ヶ月以内)
- 公的年金手帳(証書)(コピー)
- 戸籍謄本または戸籍抄本(発行日から3ヶ月以内)
- 住民票(個人番号の記載のないもの)(発行日から3ヶ月以内の原本)
※本人確認書類のうち1点は、申込書に記入された現住所が記載されているものであることが必要です。
KSCで確認できるブラックリストの内容
KSCで確認できるブラックリストの内容は、以下の通りです。
- 取引情報:取引の種類や消費性/事業性、連帯保証人、契約日や担保の有無、限度額・残債学、延滞、完了など
- 不渡り情報:不渡となった手形・小切手の支払い場所金融機関・視点と手形交換所、不渡りの理由(資金の不足、取引なしなど)など
- 官報情報:破産、民事再生手続きの決定日、事件番号など
- 本人申告情報:本人申告または日本貸金業協会で受け付けた貸付自粛などの情報
- 照会記録情報:情報を照会したKSCの会員・店舗
CICはパソコン・スマホ・郵送で開示請求できる
CICへの開示請求方法は、次の2つです。
- インターネット(パソコンやスマホ)
- 郵送
各方法のメリットとデメリットをまとめました。
開示請求方法 | メリット | デメリット |
インターネット(パソコン・スマホ) | ・全国どこからでも請求できる ・年中無休で毎日8時から21時45分まで請求できる ・即時に回答を得られる |
・パソコンやスマホが使えないと請求できない ・開示手数料の支払いは指定のクレ時とカードかキャリア決済に限られる(500円) |
郵送 | ・回答を文書で受け取れる ・パソコンやスマホがなくても自宅で回答を受け取れる |
・開示手数料の他に郵便代がかかる ・申込書発送から回答書受領までに10日ほどかかる ・開示手数料の支払いはゆうちょ銀行の定額小為替証書に限られる(1,500円) |
基本的には、手続きも簡単で、迅速に回答を得られるインターネット(パソコン・スマホ)がオススメです。
パソコンもスマホも所持していない人は、郵送で請求することになります。
CICブラックリスト確認の流れ
CICのインターネットによるブラックリストの確認(本人開示)の手続きの流れは以下の通りです。
インターネット利用の場合
- PCの利用環境、およびクレジットカードが使用可能かを確認
- クレジット会社等に登録している携帯電話/固定電話からCICの受付番号取得ナビダイヤル「0570-021-717」に電話して、受付番号を取得
- 受付番号取得から1時間以内に、開示専用ページから申込み
- 指示に従ってパスワードをメモ
- ダウンロード画面にパスワードを入力し、開示報告書を取得
※サービス日時:毎日8時~21時45分
以上の手続きで、その場で開示報告書をダウンロードして受け取れます(PDF形式)
郵送の場合
- CICのサイトから信用情報開示申込書をダウンロードして印刷、必要事項を入力
- ゆうちょ銀行の定額小為替証書(1,000円)を用意する
※何も記入しない、切り離さない - 本人確認書類の必要分を用意する
- 信用情報開示申込書と本人確認書類、定額小為替証書をCICの郵送開示センターに郵送する
郵送手続きでは約10日後にお手元に開示報告書が届きます。
CICのブラックリストの確認に必要な書類
CICのブラックリストの確認(本人開示)は、インターネット開示では本人名義のクレジットカードとクレジットカード契約時の携帯電話/固定電話があれば開示が可能です。
郵送に必要な本人確認書類は以下のうち、いずれか2点です。
- 運転免許証または運転経歴証明書(表面・裏面コピー)
- パスポート
- 在留カードまたは特別永住者証明書
- マイナンバーカード
- 住民基本台帳カード(写真付き)
- 各種障害者手帳
- 各種保険証
- 住民票(発行日から3ヶ月以内)
- 印鑑登録証明書(発行日から3ヶ月以内)
- 各種年金手帳
- 戸籍謄本または戸籍抄本(発行日から3ヶ月以内)
- 印鑑登録証明書
※本人確認書類のうち1点は、申込書に記入された現住所が記載されているものであることが必要です。
CICで確認できるブラックリストの内容
CICで確認できるブラックリストの内容は、大きくわけて4つです。
- クレジット情報:/ローン契約した会社ごとの契約内容・契約額・入金額・残高・返済状況など
- 申込み情報:新規にクレジット/ローンを申し込んだ際、支払い能力を調査するためにCIC加盟会社が確認した情報
- 利用記録:クレジット/ローンの利用中の方の審査のためにCICの加盟会社が確認した情報
- 参考情報:CICが独自に収集した情報(運転免許証やカードの盗難紛失などについての本人申告、日本貸金業協会から登録を依頼された貸付自粛依頼情報など)
よく確認しておきたいのはクレジット情報と申込み情報です。
クレジット情報では、契約しているクレジットカードごとの残債額や返済状況がわかります。
ブラックリストに載る原因は?
ブラックリストの確認方法をご紹介しましたが、そもそもブラックリストに載る原因はなんでしょうか?
ここでは、ブラックリストに載る原因についてまとめましたので、こういった行動をしないように注意してください。
クレジットカード・ローンの支払いを滞納している
クレジットカードやローンの支払いを滞納していると、信用情報機関の「入金状況」の欄に返済遅延の情報が掲載され、信用情報に傷が付き、ブラックリストに載ってしまいます。
【主な延滞の理由】
- 61日以上の返済遅延がある
- 2~3ヶ月連続で返済が遅れている
- 催促状が届いてから返済している
債務整理を怠った
「借りているお金を返せる見込みがない」「何ヶ月も滞納している」状態の借金を減額もしくはゼロにすることを「債務整理」と言います。
債務整理は主に「任意整理」「個人再生」「自己破産」「特定調停」の4つがありますが、どの方法でもブラックリストに掲載されるので、注意してください。
携帯電話料金の支払いを滞納している
携帯電話料金の滞納でも事故情報として掲載されます。
ブラックリストに載っても対象は携帯電話本体の料金を分割払いにできなくなるのみです。
掲載されたからといって携帯電話を持てなく訳ではありません。
短期間で複数の申込みを怠った
クレジットカード作成やローンの申込みを短期間で行っても、事故情報として掲載されるので注意してください。
「申込み自体」が信用情報機関に情報が記録されてしまい「短期間で複数の申込みをした=お金に困っている」と思われるからです。
クレジットカードの現金化を行った
クレジットカードを現金化することも事故情報に掲載されます。
そもそもクレジットカード現金化は禁止されている行為です。
現金化がカード会社に知れたら、クレカは強制解約となりブラックリスト入りになります。
まとめ
ブラックリストに載っているかどうかは、スマホからでも確認可能です。
CICのインターネットによる本人開示のみ、契約中のクレジットカードと契約時に登録した携帯電話/固定電話が使えれば本人確認書類が不要ですが、他は必要になります。
ブラックリストに載っているかどうか確認も必要ですが、ブラックリストに載らないような行動をしてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。