現在、日本の全人口のうち、借金をしている人の数は約3,700万人……そのうち、毎年約10万人程度の人が“債務整理”を行っているという統計データがあります。
それは言い換えれば、借金を抱える全人口のうち約0.27%の割合で『借金の返済が滞ってしまう人』が現れるということ。
借金は本来、返せる範囲で借りるお金であるため、そもそも返済が滞ってしまわないことを前提とした取引なわけですが、それでも約0.27%の方々が返済困難に陥ってしまっているのが現状です。
しかし一方で、ほとんど利息を支払わずに、上手く“お金を借り入れている人”がいるのも事実。
そこで此度は、誰もが《上手い借金術》を習得できるように、キャッシングをして『得をする人』と『損をする人』の違いを踏まえ、詳しくご説明/解説します。
記事の目次
≪借金で『得する人』と『損する人』の違い≫
【サービスを利用するか/しないか】
昨今、消費者金融や銀行などでは、どこも顧客を取り合うために、さまざまな“キャンペーン・サービス”を実施しています。
それら“キャンペーン・サービス”を見もせず、ただただお金を借り入れ/返済を続けているのでは、大変もったいない。
ここでは例として、大手消費者金融が行っている“キャンペーン・サービス”について、いくつかご紹介します。
● 無利息サービス (L社)
L社では、“最大180日のあいだ、5万円分の利息(借り入れ額は5万円以上でも可)を無利息で借り入れできる”というサービスを行っています。
例: 5万円を180日間借り入れした場合 |
A社 5万円[借金]×0.18[年率]÷365[日数]×180[借りていた日数]=4,438円[利息] |
L社 5万円[借金]×0[年率]÷365[日数]×180[借りていた日数]=0円[利息] |
● ポイントサービス(M社)
日頃から多数のキャンペーンを行っているM社では、『一万円以上のキャッシングを利用するともれなく、ショッピングに利用できる1,000ポイント(1,000円分)を得られる』という“キャンペーン・サービス”を行うことがあります。
例: 1万円を30日間借り入れした場合 |
A社 1万円[借金]×0.18[年率]÷365[日数]×30[借りていた日数]=147円[利息] |
M社 1万円[借金]×0.18[年率]÷365[日数]×30[借りていた日数]=147円[利息] 147円[利息]-1,000P[ポイント]イコール=853P(853円分)[利益] |
● 新規入会サービス(R社)
R社の場合、年中行われている“新規入会サービス”ですが、年末年始などの時期になると、キャッシングを利用せずともカードを作るだけで『10,000ポイント(1万円分)ご進呈サービス』を行います。
“新規入会サービス”は、R社に限らず、だいたい大手の消費者金融/銀行であれば行っているので、利用しようと考えている消費者金融/銀行があればチェックしてみてください。
例: 1万円を30日間借り入れした場合 |
A社 1万円[借金]×0.18[年率]÷365[日数]×30[借りていた日数]=147円[利息] |
R社 1万円[借金]×0.18[年率]÷365[日数]×30[借りていた日数]=147円[利息] 147円[利息]-10,000P[ポイント]イコール=9,853P(9,853円分)[利益] |
また、いろいろな条件はあるもののR社では、『あとからリボ払いで2,000ポイント(2,000円分)サービス』や『自動リボ払いで10,000ポイント(1万円分)サービス』などの“キャンペーン・サービス”も利用できるため、上手く利用すれば借り入れするだけでなく、お金を借りておきながら、かえって利益を得ることができます。
【10万円と11万円の差】
昨今、大手の消費者金融/銀行/信販会社では、平均的に100万円までの借金における利率は“年率18%”と定めています。
しかしながら、中小・零細の消費者金融/銀行/信販会社では、いまだ貸し付けの利率について『賃金業法』にて定められている最大年率で設定しているところも少なくありません。
そのため、中小・零細の消費者金融/銀行/信販会社にて、キャッシングで借り入れをする場合は――
〔賃金業法〕 |
1~10万円………最大年率20%まで |
11~100万円……最大年率18%まで |
100万円以上……最大年率15%まで |
――10万円以下の借り入れを複数回にわたって長期的に借り入れするのではなく、あえて11万円以上の借り入れを一括して行うことで、低い利息になるよう工夫できます。
【おまとめローン】
複数社にて借金がある場合に限って、借金を一本化する『おまとめローン』を利用することで、利息を大幅に減らすことができます。
複数社で借り入れしている借金をまとめたからと言って、金利が変わらない場合は同じ「利息」になるのではないか、と勘違いされている方も多いですが、上記でも述べたように『賃金業法』により最大年率を下げることが可能です。
例: 1万円を30日間借り入れした場合 |
A社……10万円 (利息:1,479円) B社……30万円 (利息:4,438円) C社……30万円 (利息:4,438円) D社……40万円 (利息:5,917円) 合計利息:16,272円 |
――しかし、4社からの借り入れ計〔110万円〕を一本化したとき、最大年率は15%まで引き下げられます。
E社 110万円[借金]×0.15[年率]÷365[日数]×30[借りていた日数]= 合計利息:13,561円 |
……と、ひとつきに約3,000円近くも利息を減らせます。
また、400万円以上の年収という条件があるものの、R社であれば最大年率を『6%』に設定しているため、〔110万円〕の借り入れにかかるひとつきの利息はたったの〔542円〕です。