最近では、複数の消費者金融のカードローンを利用しているという人は、激減していると言われていますが、そのような状況でも複数の消費者金融から借り入れをしている人は多いです。
一般的には2社~3社程度の借り入れをしている人が多いですが、カードローンを利用する際の審査の通過しやすい度合いから考えると、借入件数が増えれば増えるほど審査に通過することが難しいということになりますので、結果的に多くの消費者金融から借り入れをしている人の数は少なくなるということに繋がります。
そこで今回は、複数の消費者金融から借り入れをしている場合に、なぜ断られやすくなるのかということについてと、そのような状況でも借り入れをしたい場合はどうすれば良いのかという解決策について詳しく紹介していきます。
記事の目次
『借り入れ件数が多ければ多いほど社会的信用力が下がるということを知る』
昭和の時代には、「借金は男の甲斐性!」「借金ができるのは社会的信用がある証明だ!」というような言葉を耳にすることが多かったですが、この言葉は的を射ていると言えます。
借金が出来るというのは、社会的信用力が基準を満たしているということになります。
これは、友人同士の借金についても同じことが言えますが、何度お金を貸しても期日までにキチンと返してくれる友人なら何度でも貸そうという気持ちになりますが、何度催促をしても返してくれない友人に対しては二度とお金を貸さないという気持ちになる人が多いと思われます。
ここで話を戻しますが、借り入れ件数というのは単純に言えば「お金を借りている人(企業)の数」ということになります。
そのため、多くの人からお金を借りているような状況の人は返すアテが無い、もしくは自分が貸したお金が返ってくるのがいつになるのか分からないという状況だということになります。
そうなると、新規に貸し付けをする人(企業)からすると、非常にリスクが高いということになりますので、新規の借入を断られてしまうということに繋がります。
冒頭で紹介したように、2社~3社の借り入れをしている人が多いということについては、2社~3社までは新規の借り入れの中でも信用力に影響を与える数値が低くなっているので、それほど気にする必要が無いということになりますが、5社も6社も借り入れをしている状況というのは新規に借り入れをするのが非常に難しいという状況になります。
『貸金業法の総量規制に抵触しているために新規の借り入れが出来ないケース』
2010年に貸金業法の総量規制が改正されて、年収の3分の1を超える金額については貸付をすることが出来なくなりました。
ちなみに、2010年以降は「本人」に収入がない場合は、消費者金融からの借り入れをすることが出来なくなっています。
当時はニュースなどでも騒がれましたが、2010年以前の場合は、専業主婦などの本人に収入がないという状況でもカードローンを利用することが出来たということになります。
この総量規制が問題となって、複数のカードローンを利用している人が激減したとも言えます。
日本のサラリーマン年収の中央値を調べてみると、300万円台となっていて、平均年収でも400万~500万となっているために、半分以上の方は180万円の借り入れをすることが出来ないということになります。
このように、新規の借り入れをしたいという場合でも、社会的信用や年収などの問題によって借り入れをすることが出来ないということになってしまいます。
『他社借り入れが多い状態で、新規のカードローンを利用したい場合はどうすれば良いのか?』
上記に紹介したように、他社の借り入れ件数が多くなってしまうと、新規にカードローンを利用することが非常に難しくなっています。
ここで注目してもらいたいのが、総量規制の対象となっているのは「消費者金融系のカードローン」ということです。
同じカードローンでも、銀行系のカードローンについては総量規制の対象外となっているために、銀行系のカードローンなら、年収の3分の1を超えても借り入れをすることが出来る仕組みになっています。
近年では大手の銀行から地方の銀行でもカードローン商品を展開している銀行が多くなっていますので、消費者金融系ではなく、銀行系のカードローンを利用するということも考えておくと良いでしょう。
その他にも、フリーのカードローンとして利用するのではなく、おまとめローンや借り換えローンなどで、1社に借り入れをまとめるという方法もオススメです。
同じ金額を借りている状態でも、借り入れ件数が少なくなれば社会的信用もアップするということになりますので、新規の借り入れを申し込んでも借り入れをする難易度が下がるということになります。