新たにローンを利用することを考えている場合に、他社借入ありという状況というのは基本的にプラスに働くということがありません。
そして、他社借入件数が多すぎる場合は、どのような貸金業者でも敬遠されるというような状況に陥ってしまうことも多いので、生活を立て直すことも出来なくなるというような状況になることも多くなっています。
そのため、本来ならばそのような状況に陥ってしまう前に適切な対策を取ることによって生活を立て直すことが重要となりますが、他社借入が多すぎる方の場合は、多角的な考えをすることが出来なくなってしまう視野狭窄の状態になってしまう人が多いです。
そこでこちらでは、他社借入ありの状態でも借りることが出来るローン商品について詳しく紹介していきます。
複数の借り入れを一本化するためのローンは、他社借入ありでも借りやすい
カードローンやフリーローンを始めとする無担保で利用することが出来る個人向けのローン商品を利用する場合は、原則として1社で留めるということが基本になっています。
複数のローンを利用することによって急場をしのぐことは可能かもしれませんが、1社が2社となり、3社、4社と増えていくと、借入件数が増える毎に身動きが取れなくなってしまうケースが多いです。
特に、後半になるとローンの返済をするために仕事をして稼いでいるはずなのに、実際には利息を支払うために仕事をしているというような状況になってしまうケースも少なくありませんので、そのような状態になってしまうと完済することは不可能に近いというようなことになります。
このような状況でオススメのローン商品というのが、おまとめローンや借り換えローンに代表される、複数の他社借入を1社に一本化するというローン商品となっています。
複数の借り入れを1社にまとめることによってどのようなメリットがあるのかというと、貸付金利が下がるということと、返済回数が少なくなるという2点が挙げられます。
貸付金利というのは、利用者が借り入れている金額によって上限が定められていて、100万円を超える借り入れの場合は年15.0%が上限となっています。
この貸付金利は、消費者金融が提供しているおまとめローンや借り換えローンの場合だと上限ギリギリに設定されていることが非常に多いですが、おまとめローンや借り換えローンを専門に取り扱っている金融機関の場合は10.0%~12.0%ぐらいにまで引き下げられるケースが多いです。
一般的に消費者金融や信販会社が提供しているカードローンやフリーローンの場合は、貸付金利が年18.0%ぐらいで100万円までの貸し付けとなっているケースが非常に多く、複数の金融機関から借り入れをしている人の場合は30万円~50万円程度の貸し付けに抑えられているケースが多いです。
このような貸付金利で複数の金融機関から借り入れをしているというのは、おまとめローンや借り換えローンを利用している状態に比べると、年間で数万円~十数万円ほど余分に利息を支払っているということになります。
さらに、複数の金融機関から借り入れをしているということは、借り入れをしている金融機関の数だけ返済日が存在するということになるために、返済に追われて日常生活を満足に送ることも出来なくなっているというケースが非常に多くなっていることが挙げられます。
これらの問題を解消してくれるのが、おまとめローンや借り換えローンということになっていて、これらのローン商品は他社借入ありの状態でないと利用することが出来なくなっていますので、他社借入ありの状態のために新規のローン商品を利用することが出来ないという方の場合は、おまとめローンや借り換えローンの利用を検討してみると良いでしょう。
他社借入ありの状態でも、目的によっては借り入れが出来るケースもある
上記で紹介したように他社借入ありの状態というのは、新規にローンの借り入れをしようと考えている方にとってプラスに働くということがありません。
そのため、他社借入ありの状態では基本的にマイナスのポジションからスタートするということになってしまうのですが、上記で紹介したおまとめローンや借り換えローンの場合は、他社借入ありの状態でないと利用することが出来ないローン商品となっていますので、こちらは割愛します。
それでは、おまとめローンや借り換えローン以外のローン商品の場合に、他社借入ありの状態で利用することが出来るローン商品について詳しく紹介していきます。
まずは他社借入ありの状態が、なぜローンの審査でマイナスに働くのかということについて紹介していきますが、他社借入ありという状態は既にローンの返済を行っている状態だということが分かります。
そして、毎月の給料やボーナスなどを計算した場合に、問題なく返済をすることが出来る範囲内ならば、新規の借り入れをした場合でも問題なく借り入れをすることが出来るケースが多いです。
このことから分かるのは、他社借入ありの状態がマイナスということではなく、他社借入をしていることによって申し込み者の返済能力が問われているということが問題となっていますので、返済能力があるということを証明することが出来れば新規にローンの申し込みをした場合でも問題なく利用することが出来るということになります。
それでは肝心の、他社借入ありの状態でも利用することが出来るローン商品について紹介していきますが、これは他社借入が何件あるのか、そして年収に対してどれくらいの借り入れをしているのかということによって異なりますので、十分に注意するようにして下さい。
まずは他社借入件数が3件未満の場合(1~2件の場合)は、大手の消費者金融が提供しているカードローンや銀行系のカードローンに申し込みをしても問題なく借りることが出来るケースが多いです。
中には、他社借入件数が4件以上でも借りることが出来たというような話を目にすることも多いかもしれませんが、原則としては他社借入件数が3件以上の場合はローンの利用を断られる可能性もあるということを知っておいて下さい。
そのため、他社借入ありの状態でも、他社借入件数が少ない状態ならば、それほど気にする必要は無いということになります。
次に、他社借入件数が多くなってしまった場合(3~4件以上)は、上記でも紹介したおまとめローンや借り換えローンなどがオススメです。
注意点としては、おまとめローンや借り換えローンを利用する際に、最低借入金額などが設けられているケースも多くなっていますので、基本的には他社借入金額の合計が100万円を超えてからおまとめローンや借り換えローンに申し込みをしたほうが良いでしょう。
そうすることによって、貸付金利が大幅に下がるということになりますので、返済が楽になるということが挙げられます。
最後に他社借入件数が5件~6件となってしまった場合ですが、この場合は新規にローンの借り入れをするということが非常に難しくなります。
本来ならばこの状態に至るまでに対処をするということが正しい方法となっていますが、この状態になると、おまとめローンや借り換えローンを利用することも難しくなるというケースが多いために、保証人や担保を用意してローンを利用するということになります。
このように、他社借入ありの状態でも、正しい知識を持っていれば新規に借り入れをすることが可能になっていますので、諦めずに生活を立て直すようにして下さい。
まとめ:
いかがだったでしょうか?
他社借入ありの状態だからといって、新規にローンの借り入れをすることが出来ないと頭を抱えていた方も多いかもしれませんが、キチンと対策をしていれば、問題なく借り入れをすることが可能となっています。
問題は、他社借入があるということよりも、他社借入に対してキチンとした返済能力を有しているのかということになりますので、返済能力があるということを証明することが出来れば問題なく借り入れをすることが出来るということになります。