2010年に貸金業法が改正されてから、本人が収入を得ていない場合は原則として借入をすることが出来なくなりました。
これは、言い換えるのなら本人が収入を得ている状態ならば借入をすることが出来るということにもなります。
一部例外として、銀行が提供しているキャッシングプランの中には専業主婦の方でも借り入れをすることが出来るようなタイプのプランもありますが、この場合は配偶者が安定した収入を得ていることが条件となっていることが挙げられます。
本人に収入があれば借り入れをすることが出来るということなので、アルバイトやパートタイマーでも借り入れが出来ます。
さらに、契約社員や派遣社員でも借入をすることは可能ですが、常駐型の派遣社員ではなく単発派遣で生計を立てている人の場合は注意しなければいけません。
これは収入を得る方法が状況によって異なるためとなっていて、こちらでは単発派遣で生活をしている人が借り入れをするための方法について詳しく紹介していきます。
大手の消費者金融なら派遣社員でも借り入れが出来る可能性が高い
派遣で生活をしている人がキャッシングを利用したいとなると、正社員や公務員の人と比較すると難易度は高くなります。
しかし、世の中にはアルバイトやパートタイマーでも借り入れをすることが可能なキャッシングプランを提供している貸金業者も多くなっていますので、派遣でもキチンと働いているのなら借り入れをすることが出来る可能性は非常に高いです。
この際に注意しなければならないのは、貸付条件が高く設定されているキャッシングプランには申し込みをしないということです。
例えば信販会社が提供しているゴールドカード以上のグレードとなるクレジットカードや、銀行が提供している低金利のキャッシングプランなどの場合は求められる条件も厳しく設定されているために、派遣社員だと借り入れをすることが難しい可能性が高いです。
しかし、キャッシングプランの中でも条件を満たしていれば借り入れをすることが出来る可能性が高い消費者金融が提供しているカードローンならば問題なく借り入れられることも考えられます。
ただし、信販会社のクレジットカードや銀行が提供しているキャッシングプランと比較すると貸付金利が高く設定されているケースが多いために、その点に関してはデメリットが有るということを知っておいてください。
大手の消費者金融を利用するなら、どこに申し込みをしても手続きの流れなどはほとんど変わりませんが、契約を締結したあとの使い勝手と現在の自分の状況を合わせて消費者金融を選択すると良いかもしれません。
例えば、利用することが出来るコンビニATMの違いや無利息期間の有無、その他にも利用者だけが使える会員サービスなどを比較して申し込みをすることで、単純に消費者金融から借り入れをするというよりも賢く利用することが出来ます。
単発派遣の場合は、勤務先をどこにすれば良いのか?
単発型の派遣で生活をしているということは、その日によって派遣される場所や企業が異なるということでもあります。
そのため、キャッシングの申し込みをする際に記載する勤務先の欄には、どこの企業を記入すれば良いのか分からないという人も多いと思われます。
この場合にオススメなのが、派遣元の企業情報を記入するということです。
派遣される企業についてはその日によって異なってしまいますが、登録している派遣会社についてはいつも同じとなりますので、派遣元の住所や電話番号を記入すれば問題なく手続きをすることが出来ます。
注意するポイントとしては、派遣の場合、正社員や契約社員のように一定期間の収入について保証されている状態ではありません。
貸金業者が求めているのは、単発的に大きな収入を得ることが出来る人よりも、年収が低くても安定して収入を得ることが出来る人を求めていますので、申し込みをして借入をすることが出来るようになったとしても、希望額が設定されないケースも多いので注意してください。
一般的に勤続年数が5年ぐらいで、年収が300万円の正社員が初めてカードローンを利用する場合に設定されやすい利用限度額は30万円~50万円となっています。
この金額からスタートということなので、一定の期間が経過すれば利用限度額は上昇することになります。
しかし、同じ条件でも派遣社員の場合は収入が安定していないと判断されるために、設定される利用限度額が10万円~20万円程度となってしまうケースが非常に多くなっています。
もちろん、借り入れた金額をキチンと返済するということを繰り返していけば返済実績を積み上げることが出来ますので、利用限度額については正社員と同様に上昇します。
消費者金融にカードローンの申し込みをする際には、職業欄で雇用形態について記入する部分があります。
派遣元で働いている場合は、正社員や契約社員、アルバイトというように記入することになりますが、派遣社員の場合は、そのまま派遣社員と記入することになるために、混同してしまう可能性はありません。
また、派遣社員の場合は派遣元の社員が職場の同僚ということではありませんので、同僚にカードローンを利用していることがバレてしまうというようなことを考えなくても良いために安心できるというメリットがあります。
必要書類を提出できるようにする
派遣社員が借入の申し込みをする際に難儀するのは必要書類を準備する方法です。
消費者金融のカードローンを利用する場合は所得証明書類の提出が求められないこともありますが、基本的には提出したほうが良いとされています。
しかし、単発派遣をしている人の場合は、正社員や契約社員、アルバイトのように月単位で給料が支給されるのではなく、日払いで支給されるという仕組みになっているために、用意できる書類が一般の明細と異なるのが特徴的です。
このような場合にオススメなのが前年度の源泉徴収票を提出するというものになっていて、場合によっては確定申告書でも問題ありません。
また、役所などで発行してもらえる住民税決定通知書などでも所得証明書類として認められるケースが多いために、単発派遣で生活をしている人の場合は、これらの書類を準備するようにしたほうが良いでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
単発型の派遣で生活をしていると、借入をすることが出来ないと思い込んでいる人は多いですが、実際には問題なく借入をすることが可能です。
ただし、過去に債務事故などを起こしていた場合には借入をすることが出来ない可能性が高くなりますので、その点については注意しなければいけません。
消費者金融が提供しているカードローンなどの場合は、派遣社員やアルバイトなどの雇用形態の人でも問題なく借り入れをすることが出来る仕組みなので、安心して借入をしてください。
ただし、正社員や公務員と比較すると設定される利用限度額が低くなる可能性が高いので、その点に関しては注意が必要です。