質問：携帯（スマートフォン）で“キャッシングができる”と聞いたのですが、どのようにして利用できるのですか？

――近頃、このような質問をお受けする機会が増えました。

『携帯（スマートフォン）でキャッシング』というのは事実、現在多くのキャッシング会社が取り入れているシステムのひとつですが、どうもその意味について、二重三重に誤解を重ねている方が少なくありません。

質問をくださった数人の方に私の方から、以下の質問をぶつけてみました――

私の質問：『携帯（スマートフォン）でキャッシング』という仕様について、どのように把握していますか？

Aさん「携帯を担保にすることでお金を貸してもらえると聞いたのですが……」
Bさん「スマートフォンを新規契約することで、お金を融資して頂けると聞きました」
Cさん「携帯（スマートフォン）から簡単にキャッシング契約を結べるらしいです」

――その後も、いくにんかの方に質問をぶつけましたが、『携帯（スマートフォン）でキャッシング』の意味について、“おおよそ10人に7人が誤解していること”に唖然としました。

そこで此度は、ちゃんと『携帯（スマートフォン）でキャッシング』について理解するために、その意味と、その方法について詳しくご解説します。

記事の目次

1 携帯（スマートフォン）でキャッシングについて

携帯（スマートフォン）でキャッシングについて

誤解1　携帯（スマートフォン）を担保にいれる

『有担保ローン』という言葉をご存知の方も少なくないでしょう。

もしも借金が返済できなかった際に、あらかじめ担保とした物品（価値のあるモノ）を相手に譲渡することを条件に、引き換えにお金を融資してもらえるという方法です。

簡単にまとめれば、“信用売り”ということ。

条件を作って「契約書」を作成し、条件が満たされなかったときに「契約書」が効果し始めるシステムです。

この方法について、多くの金融機関が昔から取り入れている方法であり、特に“悪い方法”というわけではありません。

携帯（スマートフォン）以外にも「親類による借金の建て替え払い」や「自宅」、「資産の差し押さえ」など、もしものときを見越した対策があるからこそ、それが信用となり、お金の融資事業が成り立っています。

誤解2　携帯を新規契約＆受け渡しする

上記の誤解?を逆手にとった『闇金詐欺』に、複数の携帯を新規契約させ、それを担保にする代わりにお金を融資するという手口があります。

【携帯契約闇金の手口】
1 「新規契約で携帯を複数契約して頂ければ、指定された金額をご融資いたします」
↓
2 「ご契約できましたら○○という事務所まで、携帯を郵送してください。郵送が確認でき次第、指定の口座に振り込まさせていただきます」
↓
3 新規契約の携帯を郵送
↓
4 音沙汰なし

ヤミ金に手を出してしまい…お金と引き換えに、電機屋で新規携帯電話を自分名義で4台を契約させられそれを送れば銀行に約束のお金を入金すると…。荷物を送ると私も怖くなって、すぐに荷物を取り戻したけど、次の日銀行に行って残高を見ると…一切お金は入ってなくて、だけど、ヤミ金は早く携帯送れと電話が。キャンセルしたいと言うと、登録解除に３万かかる。と言われて、私も強気になって、警察に行きます。と言ったら、会社に電話するからな。と言われて怖くなって警察に行きました。～あと、新規携帯電話の機種は、相手が勝手に決めるので、怪しいと思ったら、すぐにやめてください。クーリングオフがききません。解約だけに30万以上かかります。
via: もう来ないと思いますが恥ずかしい話ヤミ金に手を出してしまい…… – Yahoo!知恵袋

携帯を闇金業者に渡すことは絶対に避けるべきですが、携帯の契約後、いくら思いとどまって相手業者に渡さずとも、携帯端末におけるそれぞれの契約料金は契約者が支払わなければなりません。

携帯の端末を解約しようにも、やはりお金が必要。

お金を必要としていたはずが、かえってさらなる困窮スパイラルにはまらなければならないわけです。

そもそも、担保融資の場合は契約書で成立し、実際に『携帯端末を預ける（担保にする）』ということはありません。

怪しいと思ったら、はやばや手を引くのが賢明です。