プロミスで借入をしていて返済が苦しくなった場合に、どのような解決策があるのか?
プロミスでは返済が困難なときに事前に相談をすることで、利息だけの返済が認められたり、返済期日を延ばせたりする場合があります。
今回は、プロミスの返済が苦しい時の「利息だけ」返済の利用方法や注意点、返済を完全に延滞した場合のリスクなどをまとめてご紹介しましょう。
プロミスでは利息だけの返済も出来る
プロミスの返済は「残高スライド元利定額返済方式」です。
残高スライド元利定額返済方式では、最後に借入をしたあとの借入残高に応じて毎月の返済金額が変動します。
プロミスでは借入残高ごとに毎月の最低返済額を定めており、最低金額以上であれば、都合に合わせて返済額を任意に変更してもかまいません。
また約定日に最低返済額を返済出来ない場合は、返済額を利息のみに減額することが認められるケースもありますよ。
返済が苦しい時は返済額を変更
返済をせずに放置すると、督促の電話がきたりカードが強制的に解約となったりする可能性があります。
約定日の返済がどうしても困難な場合は、プロミスに相談して返済額を利息のみに減額するなどの解決策を提示してもらいましょう。
このときの、自己判断で利息分だけを入金してはいけません。
プロミス側と「今回は利息のみの返済とする」という事前の同意がなければ、単に入金額の不足と判断されるからですね。
また、細かい日割り計算などが必要となることもあり、入金日における正しい利息の金額を自分で判断する事も難しいでしょう。
利息だけを返済したい場合は、必ず事前にプロミスに連絡して返済方法を相談し、詳細な返済額を確認したうえで入金する必要があります。
プロミスでは、返済が遅れそうな場合の相談を、プロミスコール(0120-24ー0365)で受け付けています。
利息のみの返済だけでなく、状況に応じて返済プランを提案してもらえるため、まずは電話を掛けてみることをオススメします。
プロミスの利息と返済額を計算しておく
約定返済が問題無くできるかどうかや、利息だけの返済をお願いしたい場合にどれくらいの返済額になるのかを把握するためには、本来の制定返済額とおおよその利息を把握しておくことが大切です。
プロミスの毎月の最低返済金額は、借入後残高ごとに次の様に設定されています。
- 30万円以下:借入後残高×3.61%
- 30万円超100万円以下:借入後残高×2.53%
- 100万円超:借入後残高×1.99%
※全て1,000円未満切り上げ
例えば、最終借入後の残高が30万円の場合の最低返済金額は、次のように計算します。
- 30万円×3.61%=10,830円⇒1,000円未満切り上げなので、最低返済金額は11,000円
一方、最終借入後の残高が31万円だと、最低返済額は次のように変化します。
- 31万円×2.53%=7,843円⇒1,000未満切り上げなので、8,000円
借入残高によって最低返済額が大きく変化する場合もあるので、毎月きちんと確認して、不足のないように入金しましょう。
金利については、プロミスの適用金利(実質年率)は2.5~18.0%の範囲です。
またカードローンの金利は利息制限法という法律で、上限が決められているので、以下の条件を超える金利が適用されることはありません!
- 10万円未満:年20.0%
- 10万円以上100万円未満:年18.0%
- 100万円以上:年15.0%
つまりプロミスの金利は、借入額が100万円未満であれば最高18.0%、100万円以上なら最高15.0%ということです。
この金利を以下の式に当てはめると、利息のみ支払う場合の最大金額がわかります。
- 利息額=借入残高(元本)×実質年率÷365日×借入日数
例えば、金利18.0%で10万円を借りて30日目の利息は次の通りです。
- 10万円かける18.0%÷365日×30日=1,479円
繰り上げされて、1,500円になるのがわかりますよ。
プロミスに利息だけ返済する際のデメリットは?
カードローンの返済は通常、毎月決まった日に、元本と金利を合わせて返済するものです。
そのため、金利だけを返済すると、その回の返済では元本部分の返済が滞ることになります。
金利だけを返済することが続けば、次のようなデメリットが生じる可能性があるため注意しましょう。
- 元本の返済が進まず返済額が減らない
- 返済期間が延びる
それぞれについて詳しくご紹介しましょう。
元本の返済が進まないので返済額が減らない
プロミスが採用している「残高スライド元利定額返済方式」では、毎月利息を含めた一定額を返済します。
そのため、もともと返済額から元本に充当される金額が少なく、残高が減りづらい方式といえますね。
返済が苦しく利息のみを返済した場合、返済額は当然、全額利息の返済に充てられます。
つまり、利息のみの返済を繰り返すと、その間は全く元本の返済が進まず、借入残高が減ることはありません。
返済期間が延びる
カードローンの返済は、元本を完済するまで終わりません。
利息だけを返済して元本が減らない状態が続くほど、当然ながら返済期間が長くなります。
返済期間が長くなることで生じる最も大きな不利益は、完済までに支払う返済総額が増大することでしょう。
カードローンの金利は、次の式で計算します。
- 利益額=借入残高(元本)×実質年率÷365日×借入日数
また、返済が長引くほど「借金がある」という精神的な負担や、固定費が減らないことによる経済的な負担も重く感じられるでしょう。
利息だけの返済する出来ない場合の悪影響
利息だけの返済すらできずにプロミスの返済を完全に滞納した場合、次のような悪影響が生じる可能性があります。
- 信用に傷がつく
- 遅延損害金が発生する
いずれの場合も、日常生活や今後のライフプランに影響する恐れがあるので、プロミスでの借入は計画的に行いましょう。
プロミスの滞納による悪影響について、それぞれ詳しくご紹介します。
信用に傷がつく
プロミスに限らず、カードローンの借入をすると、借入金額や残高、延滞の有無などの情報が、信用情報機関と呼ばれる第三者機関に登録されます。
カードローン会社などの金融機関は、審査申し込みがあった時には信用情報機関に登録された申込者の情報を照会し、融資可否の判断基準として活用するのです。
プロミスの返済が滞ると「延滞をした」という情報が信用情報機関に登録されます。
各金融機関は審査時に他社で延滞があったことを知ることになるため、延滞をする人=返済能力のない人として、他社の審査に落とされる可能性が高くなりますよ。
これがいわゆる、信用に傷がついた状態ですね。
信用に傷が付くと、影響はカードローンの利用に留まりません。
クレジットカードが作れない、住宅ローンやマイカーローンが組めないなど、今後の生活に大きな支障が出る恐れがあります。
一度滞納をすると、延滞を解消してもすぐに過去の延滞情報が消えるわけではありません。
完済して契約を終了してから最大5年間、情報が残ることになります。
一時のことだと軽い気持ちで延滞をすると、悪影響に長期間悩まされる可能性があるので、注意しましょう!
遅延損害金が発生する
カードローンの返済を延滞すると、約定返済日を過ぎた日数に応じて、遅延損害金を請求されます。
遅延損害金の計算式は次の通りです。
- 遅延損害金=借入金額×遅延利率(実質年率)÷365日×遅延した日数
遅延利率とは、返済の遅延があった場合に、通常の利率に変わって適用される利率で、プロミスの場合は20.0%です。
通常の金利が最低の2.5%だったとしても、最高の18.0%だとしても、同じ遅延利率が適用されます。
例えば、30万円の借入金額で100日間延滞した場合の遅延損害金は、以下のようになります。
- 30万円×20.0%÷365日×100日=16,438円
延滞で借入期間が伸びる上に、通常の金利よりも高い金額が支払金額に上乗せされることになるので、返済の負担はさらに大きくなります。
また、借入残高の一括返済を求められるケースもあります。
分割でも支払が苦しかったを一括で支払わなければならないとなると、対応に非常に苦慮することが目に見えているでしょう。
このように一度延滞が発生すると、遅延損害金、一括返済などで負担が増え、ますます返済が難しくなる、という悪循環に陥ってしまう危険がありますね。
新たな借入ができなくなる
プロミスの返済を延滞すると、返済期日の翌日以降に利用が停止され、新たな借入ができなくなります。
利用停止になった場合、通常は延滞している金額を支払い、プロミス側で確認が完了すれ場、数日以内に利用が再開されます。
しかし、延滞が長期間に及ぶと強制果役となり、今後一切の利用ができなくなる可能性もあるので注意が必要です。
信用情報の関係で他社と新たな契約を結ぶことも難しくなるので、金融機関からお金を借りるという行為自体がとても難しくなりますよ。
催促で周囲に利用を知られてしまう
プロミスのような消費者金融からお金を借りていることを、周囲に内緒にしている人は多いでしょう。
プロミスはWEBだけで申込ができて、カードなしで利用できるので、普通に返済していれば周囲に隠すことはそう難しくありません。
しかし、プロミスの返済が遅れると登録している連絡先に、電話やメールで延滞のお知らせと支払い日確認の連絡が入ります。
また、電話を無視したり、滞納の期間が長くなったりすると、ハガキや文書で督促状が届きます。
自宅に電話がかかってきた場合や郵便物が届いた場合には、家族に借金をしていることがバレる可能性が高まるでしょう。
また、プロミスからの電話に対応しているところを目撃されて、知人に借入を知られるケースも考えられますね。
プロミスへの返済が難しいときの対処法
プロミスへの返済が難しいときの対象法をご紹介しましょう。
お金を用意出来るのなら早急に支払う
プロミスの返済を滞納してしまった場合、最も優先すべきなのはできるだけ早く支払う事です。
滞納期間が短ければ短いほど、遅延損害金や信用情報への影響を最小限に抑えら得ます。
返済資金が不足している場合でも、以下のような方法でお金を用意出来ないか検討してください。
- 家族や知人に一時的に借りる
- 不要な物を売却する
- 副業やアルバイトで稼ぐ
滞納が長引くと信用情報に傷がつき、事故情報が登録され、今後のローンやクレジットカードの利用が制限されるリスクもあります。
お金を準備できるなら、すぐに支払うのが一番です。
プロミスに連絡して返済方法や返済予定日について相談する
返済が困難な場合でも、プロミスに早めに連絡して返済について相談することが重要です。
連絡をせずに放置すると、督促の電話や郵送物が増えて精神的な負担が増す上に、最終的には信用情報の悪化や法的措置への発展するリスクがあります。
プロミスは、返済の意思がある利用者には比較的柔軟に対応してくれるので、少しでも早い段階で連絡することが大切です。
滞納後に連絡を無視した挙げ句に相談しても、プロミス側からも返済の意思がないと判断され、交渉に応じてもらえなくなるでしょう。
また、相談の際には、いつまでにいくら支払えるかを具体的に伝えると、交渉がスムーズに進みますよ。
いつ返済できるかわからないけど待ってほしいといった曖昧な相談ですと、プロミス側も厳しい対応になるので、現実的な返済計画を立てて伝えましょう。
専門機関に相談する
プロミスの返済が難しく、督促が続いている場合は、専門機関に相談するのも有効な選択肢です。
金融トラブルに関する相談窓口を利用することで、適切なアドバイスを受けられる他、必要に応じて債務整理の手続きもソートしてもらえます。
具体的には、プロミスの借金に悩んでいる場合は、以下のような窓口への相談が効果的です。
- 日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センター
- 国民生活センター
- 法テラス(日本司法支援センター)
- 各自治体の多重債務相談窓口
特に法テラスでは、無料の法律相談サービスだけでなく、弁護士費用の立て替え制度も用意しているので、経済的に厳しい状況でも利用しやすいでしょう。
滞納が続き、返済の目処が立たない場合は、専門機関の力を借りることで、より良い解決策を見つけられる可能性がありますよ。
将来的にも返済が難しい場合は債務整理を検討する
滞納が長引き、今後も返済が困難な場合は債務整理を行うことも検討しましょう。
債務整理とは、法律に基づいて借金の減額や免除をする手続きで、状況に応じて以下の3つの方法を選べます。
種類 | 概要 |
任意整理 | 債権者との交渉による利息カットや返済期間の見直しで返済の負担を減らす |
個人再生 | 裁判所を介して借金を大幅に減額し、原則3年間で返済する |
自己破産 | 裁判所を介して借金の返済を免除してもらう |
債務整理をすると、一定機関ブラックリストに登録されてしまい、クレジットカードやローンの利用が制限されます。
しかし、返済が困難な状態で無理に借金を続けても、滞納した段階でブラックリストになってしまう可能性が高く、早い段階で債務整理をする方が長期的にはメリットが大きいといえます。
まとめ
プロミスの返済についてご紹介しました。
プロミスでは利息だけの返済はできますが、それでは元本も減りませんし返済期間が長くなるだけなのでオススメしません。
なるべくなら、繰上返済などをして早めに返せるように努力しましょう。
それでもプロミスへの返済が出来ない時は、まずはプロミスへの連絡をしましょう。
無視するのは一番やってはいけないことです。
プロミスへ連絡し、返済できない理由や返済予定日などを伝えてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。