カードローンの契約をするときには、他の機関からの借り入れ件数を報告しなければいけません。
審査に影響するので、正しい件数を伝えることが大切です。
しかし、他社借入件数とはどういったものなのか、ショッピング枠は含まれるのかなど、理解していないと最悪の場合嘘の申告をしたと思われて審査に通らない可能性もあるのです。
そこで、他社借入件数の詳細や何件で審査に影響を与えてしまうのかといった疑問に迫っていきます。
カードローンの申し込みをしたい、ショッピング枠の意味を知りたい方は、ぜひ役立ててみてください。
記事の目次
そもそも他社借入件数やショッピング枠って?
まずは、他社借入件数やショッピング枠の意味を解説していきます。
他社借入件数とは
その名の通り、これまで借り入れを行ってきた件数です。
・A社:10万円
・B社:5万円
・C社:15万円
となれば、3社に借りているので他社借入件数は3件で、借入額は30万円です。
カードローンを申し込むときには、他社から借り入れを実施している額だけではなく、件数も報告しなくてはいけません。
ショッピング枠とは
クレジットカードの利用方法の中で、立て替え可能な限度額のことをショッピング枠といいます。
スーパーやホームセンター、アパレル店など、今では様々なお店でカードを活用して支払えますが、支払いのときに利用する限度額がショッピング枠となるのです。
利用限度額は、カード会社への電話やWEBなどで変更できるので、チェックしてみてください。
他社借入件数とショッピング枠
ここで気になることが、他社借入件数にショッピング枠が含まれるのかという点になります。
分割払いやリボ払いとなれば、件数に含まれるのではないかと不安になる方もいますが、ショッピング枠は他社借入とはなりません。
分割払いやリボ払いであっても、借り入れとは判断されないので安心してローンを検討してください。
他社借入件数に組み込まれる借り入れは?
では、一体どんな借り入れが組み込まれるのか、解説していきます。
カードローンを申し込む際に報告する必要のある借り入れは、無担保のローンが一般的です。
・フリーローン
・クレジットカードのキャッシング
・ブライダルローン、など
機関により報告のいる借り入れの種類には違いがあるので注意してください。
消費者金融を利用するケース
消費者金融の場合、銀行からの借り入れは件数に組み込まなくてもいいことが多いです。
ただし、消費者金融や信販会社のカードローンは含まれる場合が多いので注意しましょう。
銀行のカードローンを利用するケース
審査が厳しいと言われている銀行のローンでは、消費者金融とは違い、銀行のカードローンをはじめ、消費者金融や信販会社からの借り入れもすべて報告するケースが一般的です。
銀行によって違いがあるので、あらかじめよく確認しておきましょう。
他社借入件数に組み込まれない借り入れは?
ここからは、他社借入件数に組み込まれない借り入れについてご紹介してきます。
基本的には、有担保ローンは報告する必要があります。
・住宅ローン
・自動車ローン
・事業性ローン、など
上記でご紹介したようにクレジットカードのショッピング枠も含まれません。
また、個人と個人の間で行われた借金に関しても含まないので、友人や知人に借りたお金の件数については報告する必要はありません。
親しい間柄だからこそ、お金の貸し借りで揉めることがないよう注意してください。
審査に影響のない件数
住宅ローンやクレジットカードのショッピング枠などが件数に含まれないことは分かりましたが、審査に影響のない件数について疑問を感じている方もいるはずです。
多ければ多いほど不利になることは理解しているけど、一体どの程度の数であれば問題ないといえるのでしょうか?
2社までであれば問題なしの可能性が高い
他の金融機関から借りている件数が、1~2回程度であれば審査への影響は少ないと考えられます。
ただし、総量規制の問題で返済能力を超えてしまうほどのお金を借りている場合は、影響を与えるケースもあります。
件数だけではなく金額についても気にしなければいけません。
3社以上であると問題となる可能性が高い
他社からの借り入れが3社以上になると、審査にも影響が出てきます。
3社以上であれば、借りている額も大きいケースが多いです。
収入があれば問題ないと判断される場合もありますが、収入に安定性がないなどとなれば、審査が通らずにお金を借りられない可能性もあります。
嘘をつくとどうなる?
ここで疑問となるのが、申し込みをする際に他社借入件数を偽ってしまうとどうなるか、といった問題です。
「バレなければ大丈夫」だと考えている方もいるでしょうが、本当に影響はないのでしょうか?
カードローンの審査では、以下の調査が実施されます。
・在籍確認
・信用力
本当に返済できる能力があるのか、年収などから計算し判断されるのです。
そして、信用力では個人信用情報機関に照会してもらうことで他社の借り入れ状況を知ることができるのです。
細かく情報が管理されているため、嘘をついていればすぐにバレてしまいます。
また、これまでに借りた額や返済状況なども判明してしまうのです。
万が一、嘘をついてしまった場合、「勘違いしている」と判断されるケースもあれば、「詐称」と判断するケースもあります。
しかし、借入件数が実際には5社であるのに3社と報告してていれば、深刻な問題だと捉えられる可能性があるので審査にも大きく影響するでしょう。
こうしたことから、申告をする際には嘘をつかずに正しい件数や金額を伝えることが大切です。
自身の信用をなくさないためにも気を付けてください。
審査に落ちる原因はほかにもある
ローンの審査に落ちてしまう原因は、件数の多さだけが問題であるとは言い切れません。
これまでに支払いに遅れてしまった経験がある、自身が望んでいる借入額に対して収入が少ない、なども審査に落ちる原因となります。
今借りている額も影響するので、審査に通るためにも借入額を減らしておくことも考えておきましょう。
カードローンを申し込む際には、他社借入件数を報告する必要があります。
ショッピング枠や住宅ローン、自動車ローンなどは他社借入件数に含めないケースが多いので、報告するときには組み込まないよう注意してください。
ただし、借りようと考えている銀行や消費者金融などの機関によって報告する借り入れの種類に違いがあります。
まずは、どの借り入れが他社借入件数に含まれのか自身が検討している機関に相談してみましょう。