学生の方がクレジットカードを作る時は、年会費・ポイント還元率・学生限定の特典の有無などを比較するのが賢いクレジットカードの選び方です。
でも、クレジットカードも多数あるので、どれが良いのかわかりませんよね。
今回はそんな学生の方に、クレジットカードの選び方やメリット、デメリットをご紹介しましょう。
学生のクレジットカードの選び方は?
星の数ほどあるクレジットカードの中から、学生にオススメのクレジットカードを選ぶ方法をご紹介します。
結論から言いますと、学生の方がこれからクレジットカードを作るなら、以下の4つのポイントに絞ってクレジットカードを比較するのがオススメですよ。
〔学生がクレジットカードを選ぶ時のポイント〕
- 年会費が無料か
- ポイント還元率が高いか
- よく利用する店舗やコンビニで特典があるか
- 学生限定の特典があるか
それぞれについて詳しくご紹介しましょう。
年会費が無料か
クレジットカードの年会費には、大きく分けると次の3つのパターンがあります。
〔クレジットカードの年会費パターン〕
- 永年無料:年会費が一生かからない
- 初年度無料:入会から1年間は無料でそれ以降は年会費が発生する
- 実質無料:年に1度の利用など、条件達成で翌年の年会費が無料になる
- 有料:年会費が発生する
一般的に、年会費が発生するクレジットカードには「補償金額が大きい保険が付帯する」「ホテルやレストランの優待」「空港ラウンジの利用」といったサービスが付帯されます。
旅行の機会が多い学生ならこれらのサービスを利用できますが、他の用事でスケジュールが埋まっている場合や、金銭的な理由でそこまで旅行をしない場合は、年会費を支払っても元を取れないかもしれません。
年会費が無料のクレジットカードを選んでおけば、たとえ利用しなかったとしても年会費として無駄なお金を支払う必要がなくなるので、基本的には年会費が無料になるクレジットカードを選びましょう。
ポイント還元率が高いか
クレジットカードは、発行会社や種類によってポイントの還元率が大きく異なります。
年会費無料のクレジットカードは0.5%~1.0%のポイント還元率である事が多く、条件を達成すれば年会費が無料でも2.0%以上の高還元率を実現できるケースも少なくありません。
携帯電話の料金やサブスクリプションサービス、ネットショッピングの支払いなど、クレジットカードを利用すれば普段の何気ない日常のなかでも自動的にポイントが貯まっていきます。
メインで利用するクレジットカードのポイント還元率にこだわると、年間で数倍の差額が出ることも多いので、なるべくポイントの還元率が高いクレジットカードを選ぶことを心がけてください。
よく利用する店舗やコンビニで特典があるか
クレジットカードを選ぶ時は、自分が普段から利用する機会が多い店舗やコンビニで特典があるかどうかを調べておきましょう。
店舗によっては対象のクレジットカードで支払うことで、より多くのポイントが還元されるケースも少なくありません。
ポイント還元率に加えて、特典面も重視してクレジットカードを選ぶようにしましょう。
学生限定の特典があるか
最後に、クレジットカードを選ぶ時には、学生向けの特典があるかどうかも見逃せないポイントです。
学生にメリットがある特典付きのクレジットカードを選べば、日々の生活のなかでお得にポイントを貯めたり、より便利にクレジットカードを利用できます。
年齢制限を設けているカードの場合は、学生限定の特典が利用できる年齢のうちに、最大限に特典を活かしましょう。
学生がクレジットカードを持つメリット!
日本クレジット協会の調査結果によると、「現金や他の電子マネーで支払う」「必定以上に使いそう」などの理由で、クレジットカードを持たない学生も一定数いるようです。
確かにクレジットカードは、現金を持ち歩かずに済むので、ついつい使いすぎてしまうリスクは十分に考えられます。
しかし、それらのリスクを理解した上で、賢くクレジットカードを利用できれば、生活費の節約につながる事に加え、さまざまな特典を利用できて生活を豊かにできます。
学生がクレジットカードをもつメリットについて改めて確認しておきましょう。
〔学生がクレジットカードを持つメリット〕
- キャッシュレスの恩恵を最大化できる
- 現金をたくさん持ち歩かずにすむ
- ポイントが貯まり、お金の管理を意識できる
- 早いうちからクレジットヒストリーを積み上げられる
それでは、1つずつ詳しくご紹介しましょう。
キャッシュレスの恩恵を最大化できる
学生がクレジットカードを持つことで、キャッシュレスの恩恵を最大化できるようになります。
たとえば、Amazonや楽天市場を始めたとしたネットショッピングを活用する際は、クレジットカードで支払う事で自宅にいながらさまざまな商品を購入できます。
代引き手数料や振込手数料がかからない事に加え、支払った金額に応じて還元されるポイントを使って、さらにお得にお買い物を楽しめます。
クレジットカードの国際ブランドによっては、タッチ決済が利用できるので、暗証番号やサインなど不要で、スピーディーかつ手軽に支払いが出来る点も大きなメリットでしょう。
現金をたくさん持ち歩かずに済む
学生がクレジットカードを持つことによって、必要以上の現金を持ち歩かなくてすみます。
たくさんの現金を持ち歩いていると窃盗や盗難のリスクがあり、特に海外旅行をする際はクレジットカードを利用する事で安全にお買い物を楽しめます。
クレジットカードをスマホやアプリに設定しておけば、クレジットカード事態も持ち歩く必要がなくなります。
スマホ1台であれば、支払いに困る事無く日常生活をおくれるようになるので、学生がクレジットカードをもつメリットの中でも特に魅力的なポイントですね。
ポイントが貯まり、お金の管理を意識できる
学生がクレジットカードを使う事で、支払った金額に応じてポイントを効率よく貯められるようになります。
貯めたポイントを使って他のポイントやマイルと交換したり、商品と交換したり、普段の生活の支払いに充てるなど、さまざまな場面で活用できます。
また、クレジットカードを利用することでその履歴が記録されるので、お金の管理を意識しやすくなる点もメリットです。
何に対してお金を使ったか、一目で分かるようになるので、無駄遣いを減らす効果も期待出来るでしょう。
早いうちからクレジットヒストリーを積み上げられる
学生がクレジットカードを使う事で、早いうちからクレジットヒストリーを積み上げられます。
クレジットヒストリーとは、簡単に説明すると「クレジットカードの利用実績」の事で、略して”クレヒス”と呼ばれています。
将来的にローンを利用する際には必ず審査が行われますが、この際に確認されるのがクレジットヒストリーです。
支払い遅延や未払いなどがあると、クレヒスにキズがついてしまいますが、逆にそういった問題がない状態で長期利用していれば、良好なクレヒスを築けて社会的信用が得られます。
それに伴い、審査が通りやすくなったり融資枠が増額されたりなどのメリットがあるので、早いうちからクレジットヒストリーを積み上げておくことは非常に大切です。
学生がクレジットカードを持つデメリットと注意点!
学生がクレジットカードを持つ際は、次の4つの注意点に気をつけましょう。
〔学生がクレジットカードを持つデメリットと注意点〕
- 学生は利用枠(限度額)が低く設定される場合がある
- カード作成時に保護者の同意が必要な場合がある
- リボ払い・キャッシングの利用は避ける
- 未払い・滞納信用情報に傷がつくのでNG
クレジットカードは非常に便利なものですが、その一方で使い方によっては非常に怖い側面もあります。
デメリットと注意点を紹介するので、それぞれに目を通したうえで、賢くクレジットカードを利用することを心がけてくださいね。
学生は利用枠(限度額)が低く設定される場合がある
学生がクレジットカードを作成する場合、利用枠(限度額)が低めに設定される場合があります。
通常、一般カードの利用枠が30万~50万円であるのに対し、利用者が学生の場合には10~30万円で設定されることも少なくありません。
学生の場合に利用枠が低めに設定される理由は、一般的に安定した収入が少なく、返済能力が低いと判断される傾向にあるためです。
また、学生のなかには初めてクレジットカードを持つ方も多く、クレジットヒストリーが一切ない状態でカードを利用する事になります。
カードの利用枠はクレジットヒストリーを元に審査が行われるので、クレヒスがない学生の利用限度額は低めに設定される傾向にあります。
利用枠を増やす為には、支払い遅延や未払いなど一切ない状態でコツコツとクレジットカードを利用し続け、良好なクレヒスを築く必要があるので覚えておきましょう。
カード作成時に保護者の同意が必要な場合がある
2022年4月に成人年齢が引き下げられたことにより、多くのクレジットカードは18歳から申し込めるようになりました。
ですが、学生がクレジットカードを作成する場合、保護者の同意が必要な場合があります。
利用枠が低く設定されるケースと同様で、一般的に学生は安定した収入が少なく、返済能力が低いと判断される傾向にあるためです。
実家暮らしで保護者からの同意を得るのが難しくない場合は、問題がありませんが、すでに1人暮らしをしている学生にとっては、クレジットカードを作成するために時間と手間がかかる場合があるので気をつけましょう。
未払い・滞納は信用情報に傷がつくのでNG
学生が、クレジットカードを利用する上で最も注意すべきは「未払い」と「滞納」です。
未払いや滞納は個人の信用情報に傷がついてしまい、将来的にローンを利用する際やクレジットカードの利用枠を増枠する際の審査で不利となります。
支払いの遅延が続けば、多額の遅延損害金を支払うことになるばかりか、クレジットカードの契約を強制解約され、最悪の場合はブラックリストに入れられてしまいます。
自身の収入を把握した上で、未払いや滞納をしないようにかしこくクレジットカードを利用しましょう。
学生向け・クレジットカードの作り方
学生向けのクレジットカードの作り方についてご紹介しましょう。
〔学生向けクレジットカードの作り方〕
- 本人確認書類・自分名義の銀行口座を準備する
- オンラインで必要事項を入力する
- カード会社からの審査結果を待つ
- クレジットカードが自宅に届く
なお、クレジットカードを作る際は、年齢が18歳以上で高校生でないことが前提条件です。
大学生や専門学生、短大生であれば問題無くクレジットカードをつくれますが、どうしても高校生でカードを作りたい場合は、プリペイドカードやデビットカードになることを覚えておいてください。
また、今回はネットでの申し込み前提で紹介しますが、大枠の流れは他の申し込み方法も同じです。
本人確認書類・自分名義の銀行口座を準備する
学生がクレジットカードを作る際に必要な持ち物は、次の通りです。
〔学生がクレジットカードを作る際に必要な持ち物〕
- 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)
- 自分名義の銀行口座
- 連絡可能な電話番号
- カードの発送先住所
- 保護者の同意(未成年の場合)
これらの持ち物はあくまで一例で、カード会社によっては若干異なる場合もありますので、事前に確認しましょう。
オンラインで必要事項を入力する
必要な持ち物が準備できたら、クレジットカードの公式サイトにアクセスして申し込みを行いましょう。
本人確認書類の提出方法は、パソコンなどの場合はオンライン上に画像をアップロード、スマホの場合は3Dセキュアなどでスマホのカメラで本人確認書類を撮影する形で行います。
基本的には画面に表示された内容に従って、必要事項を入力していけば簡単に申込みが完了しますよ。
審査終了後、カードが自宅に届く
クレジットカードへの申し込みが完了すると、カード会社で審査が行われます。
カード会社によっては数分~1時間程度で審査が完了し、審査完了から1~3週間程度で手元にクレジットカードが送られてきます。
クレジットカードは、配送ミスを防ぐ観点から本人だけが受け取れる「本人限定受取郵便」や「受取人確認サポート」、同居の家族でも受け取り可能な「簡易書留」で送られるケースがほとんどです。
基本的にクレジットカードを受け取ってから使えるようになりますが、カード会社によっては審査完了後にカード番号が先に発行される「デジタルカード」を利用できる場合もあります。
まとめ
学生がクレジットカードを作る時の選び方や、メリット・デメリットについてご紹介しました。
使いすぎてしまう等のデメリットもありますが、それ以上にメリットの方が多いので、是非クレジットカードを作って利用して欲しいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。