お金を借りる方法には、カードローンやクレジットカードのキャッシング、自治体の融資制度など、複数の選択肢があります。
これらの方法は融資の早さや金利が異なるため、緊急度や借りたい金額を踏まえて適切な方法を選ぶことが大切です。
また、どのようなローンや融資制度でも審査が実施されます。
審査せずに誰でも借りられるなどと歌った闇金や個人間融資は正式な金融機関ではありませんので、審査がある正規の金融機関を利用しましょう。
それではお金の借り方についてご紹介していきます。
記事の目次
最短即日!今すぐにお金を借りる方法は?
今すぐお金を借りたい時は、カードローンやクレジットカードのキャッシングを利用した借入が選択肢になります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
カードローン:個人向け融資サービス
カードローンとは、クレジットカード会社や信販会社、銀行、消費者金融が提供する個人受け融資サービスです。
スマートフォンやパソコンで申込ができ、審査に通過すると利用者毎に異なる利用可能枠(限度額)が設定されます。
利用可能枠(限度枠)の範囲内であれば、繰り返し借入が可能です。
カードローンのなかには、即日融資が可能なサービスも存在します。
ただし、即日融資はあくまで「最短」の場合であり、申込のタイミングや審査状況によっては、翌日以降の借入となる可能性もあります。
カードローンには「貸金業者のカードローン」と「銀行カードローン」の2種類があり、金利や融資スピードが異なります。
貸金業者のカードローン
貸金業者とは、お金を貸す業務を行っており、財務局または都道府県に登録をしている業者のことです。
貸金業者のカードローンには、即日融資が可能なものもあるため、借入を急いでいる人にとって便利なサービスです。
クレジットカード会社のJCBもカードローンのサービスも提供しています。
銀行カードローン
メガバンクや地方銀行など、様々な銀行がカードローンのサービスを提供しています。
銀行以外では、信用金庫や中央労働金庫も銀行カードローンと同様の特徴があります。
銀行カードローンは、即日融資に対応していない事が多いため、申込から借入までに必要な日数の目安を確認しておくことが重要です。
金融機関にもよりますが、銀行カードローンは貸金業者のカードローンと比較して、金利が低い傾向があります。
どのカードローンを利用するか迷ったときは、融資までの日数や金利を比較して、自分に合うサービスを選択しましょう。
クレジットカードのキャッシング:所有するカードで利用できる融資サービス
クレジットカードのキャッシングとは、クレジットカードを用いてお金を借り入れ出来るサービスです。
所有しているクレジットカードですでにキャッシング枠が付帯している場合は、再度審査を受ける必要はありません。
コンビニなどのATMやWEBサイトからの申込で、すぐに借入ができます。
キャッシング枠が付帯していない場合は、申込と審査が必要です。
キャッシング枠を申し込んでから審査結果がでるまでに1~2週間かかることもあるため、当日中の借入は難しいかもしれません。
キャッシング枠の有無や利用可能枠(限度額)は、クレジットカードの会員専用WEBサイトやアプリで確認できます。
まずは所有しているクレジットカードにキャッシング 枠が付帯されているか確認してみましょう。
審査が不安な人向けのお金を借りる方法は?
カードローンの審査では申込者の収入や他社借入などが考慮されるため、たとえば「無職で収入がない」「すでに他社で多額の借入がある」といった人は、審査に通過できるか不安に感じるかもしれません。
その場合は、カードローンとは異なる審査基準で貸付を行っている融資制度を利用する選択肢があります。
ここでは、審査が不安な人向けにお金を借りる方法をご紹介しましょう。
自治体の融資制度
各自治体の社会福祉協議会などでは、生活に困窮している人等を対象とした融資制度があります。
あくまで融資であるため返済は必要ですが、カードローンやクレジットカードのキャッシングと比較して低金利であることが特徴です。
ただし、自治体の役場などへ出向いて手続きをする必要があり、申込から実際に融資を受けられるまでに数週間かかる可能性があります。
融資制度に関しては、自治体の役場や最寄りの社会福祉協議会などで相談できるので、気になる事があれば相談してみるとよいでしょう。
ここでは、自治体の融資制度の一部をご紹介します。
生活福祉資金貸付制度
生活福祉資金貸付制度とは、低所得世帯、障害者世帯、高齢者世帯を対象とし、自立生活を促進し安定した生活を送ることを目的とした貸付のことです。
資金の種類には、生活再建までの間に必要な生活費として「総合支援資金」、介護に関する費用の「福祉資金」、進学する為に必要な費用の「教育支援資金」などがあります。
母子父子寡婦福祉資金貸付金制度
母子父子寡婦福祉資金貸付制度とは、20歳未満の児童を扶養している配偶者のない母親又は父親、寡婦が利用出来る貸付制度です。
資金の種類には、子供を就学させるための「修学資金」、就職に向けた準備資金として「就職支援資金」、医療や介護を受けるための「医療介護資金」などが該当します。
その他、住宅資金や引っ越しに必要な資金、結婚資金、事業を開始・継続するための資金など、さまざまな種類があります。
求職者支援資金融資
求職者支援資金融資は、求職者支援制度で職業訓練受講給付金を受給する予定の人を対象とした貸付制度です。
求職者支援制度とは、雇用保険を需要出来ない人が早期就職のために、スキルアップのための職業訓練や訓練期間中の生活支援を行う制度です。
職業訓練受講給付金の支給決定を受けた人、またはハローワークで求職者支援資金融資要件確認書の交付を受けた人が融資を受けられます。
従業員貸付制度:福利厚生の一種
従業員貸付制度は、会社の福利厚生のひとつであり、社員が勤務先にお金を借りられる制度です。
あくまで融資であるため、自分の給料から引かれる「給料の前借り」とは異なります。
月々一定額を返済する必要がありますが、翌月の給料から一括で引かれるわけではないため、返済しやすいことがメリットです。
利用したい場合は、勤務先にこの福利厚生があるかを確認してみましょう。
配偶者貸付制度:本人と配偶者の収入を合算して審査を受ける
配偶者貸付制度は、銀行や貸金業者がサービスを提供する貸付の一種であり、配偶者と申込者の年収を合算した金額の3分の1までの借入ができる制度です。
利用するには本人確認書類の他、配偶者の同意書と収入正栄書類が必要です。
配偶者貸付制度を利用することで、収入がない専業主婦(主夫)でも借入できる可能性があります。
ただし、実際に借入できる金額は審査結果によるため、必ずしも夫婦の年収合計の3分の1の金額まで借入出来るとは限りません。
生命保険の契約者貸付:生命保険加入者向け
生命保険の契約者貸付は、加入している生命保険会社から、解約返戻金の一定範囲内で借入ができる制度です。
生命保険に加入している事に加え、解約返戻金があるプランに加入していることが条件となります。
保険会社によっては、申込から最短当日に入金される場合があるため、急な出費にも対応できる可能性があります。
利用したい場合は、加入している生命保険の契約内容を確認してみましょう。
その他ローン・融資でお金を借りる方法は?
ここまで紹介した以外にも、様々なローンや融資サービスがあります。
お金を借りる目的に合わせて、利用を検討してみましょう。
目的別ローン:特定の目的にかかるお金を借りる
目的別ローンとは、お金の使い道が特定の目的に限定されたローンの事です。
主に銀行や損害保険会社などでサービスを提供しています。
代表的な目的別ローンの種類と使い道の例を見ていきましょう。
ローンの種類 | お金の使い道(例) |
自動車ローン | ・車やバイクの購入 ・車検費用 ・運転免許取得 ・自動車ローンの借り換え |
教育ローン | ・入学金 ・授業料 ・受験費用 ・留学費用 |
医療ローン | ・治療費や入院費 ・歯科治療費 ・医療脱毛の費用 ・レーシックの費用 |
ブライダルローン | ・結婚式・披露宴の費用 ・婚約指輪の購入費用 ・新婚旅行の費用 |
目的別ローンは、カードローンやクレジットカードのキャッシングと比較して、低金利で借入できることが多いです。
お金の使い道が決まっている人は、目的別ローンの利用を検討してみましょう。
フリーローン:お金の使い道を限定されない
フリーローンとは、銀行や一部のクレジットカード会社が提供している個人向けの融資サービスです。
使い道が限定されていない点は、カードローンと共通しますが、フリーローンは必要なお金を一括で借り入れるのが特徴です。
一度借入をした後は返済のみしていくことになり、追加の借入はできません。
フリーローンでお金を借りたあと、再度借入をしたいときは、新たに申込をして審査を受ける必要があります。
学生ローン:18歳・19歳でも申し込める
学生ローンは、消費者金融や学生ローン専門店が提供する、学生を対象としたローンです。
学生向けのローンであるため18歳や19歳でも借入ができます。
ただし、申し込み時に収入証明書類の提出が必要となり、アルバイトなどで収入を得ていることが条件となります。
カードローンなどの融資サービスは、申込対象を20歳以上としていることが多いため、18歳や19歳の学生の場合は、学生ローンの利用が選択肢になるでしょう。
借り換えローン:より低金利のローンに借り換える
借り換えローンとは、今よりも低金利のローンに借り換えて、利息や支払総額を少なくすることを目的としたローンです。
すでに借入をしている人で返済が負担になっている場合は、借り換えローンが一つの選択肢になります。
金融機関によっては借り換え専用のローンがありますが、通常のカードローンの借り換えに利用できます。
契約中の借入先の金利が高いと感じている人や毎月の返済額を負担に感じている人は、今よりも金利の低いカードローンへの借り換えを検討してみましょう。
おまとめローン:複数のローンを1社にまとめる
おまとめローンとは、複数の金融機関からの借入をひとつの返済先にまとめるローンの事です。
すでに2社以上で借入をしている方は、今より低金利なおまとめローンに借入をまとめることで、利息や返済総額の負担を軽減できる可能性があります。
複数の借入があると返済日や返済額の管理が頻雑になるため、1社にまとめて返済日を管理しやすくなるのも大きなメリットですね。
専業主婦(主夫)・学生・無職の人がお金を借りる方法は?
毎月安定した収入を得られる人は、カードローンなどの借入の手段がありますが、そうでない人はお金を借りることが難しい可能性があります。
お金を借りる方法はカードローン以外にもあるので、自分に合う方法を知っておくことが大切です。
ここでは専業主婦(主夫)や学生、無職の人など、カードローンの利用が難しい人がお金を借りる方法をご紹介します。
専業主婦(主夫)
自分自身に収入がない場合でも、配偶者に収入がある場合は借入できることがあります。
専業主婦(主夫)がお金を借りる選択肢として、クレジットカードのキャッシング枠で借入するか、配偶者貸付制度を利用する方法があります。
すでにキャッシング枠が付帯されたクレジットカードを持っているなら、審査を受ける必要はありません。
コンビニなどのATMやWEBサイトからの申込で最短即日振込されるなど、すぐに借入ができます。
学生(18歳以上)
カードローンのなかには、18歳以上の学生でも、アルバイトなどで収入を得ていれば申込ができる場合があります。
ただし、申込対象が「20歳以上」としているものも多く、18歳や19歳は借入できない可能性があります。
お金を借りると、利息を含む金額を確実に返済していく必要があります、
返済が難しい可能性が少しでも有る場合や、初めての借入で不安がある場合、まずは家族に相談することも検討しましょう。
年金受給者
年金受給者でも、利用出来るカードローンは存在します。
ただし、収入が年金のみの場合は申込対象では無い事があります。
年金を受給しながらアルバイトなどをして働いている場合であれば、利用できるローンはあるという事ですね。
生活が困難な場合は、自治体の融資制度なども検討してみましょう。
無職・失業中
本人に収入が無い場合、カードローンでの借入は難しくなります。
すでにキャッシング枠が付帯されているクレジットカードを持っている場合は借入可能です。
生活が困難になるほど金銭的に困っている状況のなかで、借入が出来ない時は、自治体の融資制度などを活用するために、社会福祉協議会などで相談してみましょう。
まとめ
お金を借りるには様々な方法がありますが、どこから借りるにしても、大事なことは返済計画を立てたうえで、借入を行うことでしょう。
お金を借りるという事は、そのお金を返済しなくてはなりませんので、返済出来る範囲内で利用を心がけてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。