借り入れの審査が緩いと謳う貸金業者を利用することの危険性

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インターネットのブログや紹介サイトなどを見ていると、審査が緩いことを謳っている貸金業者について紹介されていることが非常に多いです。

一般的には、銀行系カードローンと消費者金融系カードローンを比較すると、銀行の審査が厳しくされているということが挙げられますが、これは利用者のメリットが異なりますので、その違いだと認識してください。

例えば貸付金利を比較してみても、消費者金融と銀行では銀行のほうが圧倒的に低くなっています。

貸付金利が低いということは、同じだけの金額を貸し付けても得られる利益が低くなるということになりますので、その分だけ審査を厳しくしないと釣り合いが取れないということになります。

このように、銀行と消費者金融だけを比較してみても利用者のメリットが異なるために審査の難易度というものも異なります

しかし、同業他社と比較して審査が緩いと謳う貸金業者に関しては利用することでリスクを負う可能性もあるということを知っておいてください。

こちらでは、審査が緩いとされている貸金業者について詳しく紹介していきます

正規の貸金業者は審査が緩いという言葉を使わない

2018年6月現在、正規の貸金業者は「審査が緩い」とか「誰でも借りられる」という文言を使って宣伝をすることを禁止されています

そのためカードローン関連のアフィリエイトなどを展開していた運営者も審査に関する項目について修正しているというケースが非常に多くなっていて、今までは審査の難易度を比較して読者に照会することが出来ましたが、現在では出来なくなってしまいました。

これらのことから、審査が緩いということを宣伝している記事や貸金業者については下記のことが考えられます

  • 記事の情報が古い
  • 正規の貸金業者ではない業者を宣伝している

多くのケースでは、これら2つのどちらかが該当するということになります。

と言っても、審査が緩いという文言を使うことが出来なくなってしまったのは今年に入ってからということになりますので、まだ5ヶ月ちょっとしか経過していません。

何年も前からローン関連の紹介をしているブログやサイトの場合は修正や変更が追いついていないケースもありますので、簡単に判断をするのは早計となりますが、審査が緩いとか簡単に借入が出来るというような言葉で紹介しているサイトやブログは古いということだけは知っておいてください。

審査が緩いという言葉があるのは悪徳業者に多い

貸金業者の中には実際に審査が緩く設定されている業者も存在しています。

大手の消費者金融や銀行が提供しているローン商品に関しては審査が緩いということは一切なく、利用条件に合わせた審査が行われることになります。

そして、審査が緩いということで宣伝しているような貸金業者の場合は、その多くが中小の貸金業者または闇金などの悪徳業者に多くなっていることが特徴的です。

特に闇金などの場合は審査が設けられていないケースも多く、数万円程度の貸し付けを無審査で提供して、法外な利息を取るのが目的となっていますので、審査をする必要がないということです。

正規の貸金業者の場合は、貸付金利の上限が定められていて100万円未満の貸付に関しては年利18.0%までとされています。

年利が18%で元金相当の利息が発生するためには単純計算で5年半ぐらいの時間が必要になります。

しかし、闇金などの場合は法定利息を無視して貸付をするために酷いケースだと10日間で3割とか5割の利息が発生します。

ヤミ金業者の中でも一般的な10日間で1割の利息が発生するケースでも、単純計算をすると100日間で元金相当の利息を徴収することが出来るということになりますので、正規の貸金業者と比較するとどれだけの違いがあるのかということがよく分かります。

そのため、ヤミ金業者では正規の貸金業者のように利用限度額を数十万円まで設定されるというようなことはありません。

一般的には5万円までの貸し付けとなるケースが非常に多く、さらに貸し付けをする際に初回の利息や手数料などが引かれるケースもありますので、手元に残るのは5万円の借り入れをした場合でも2万円~3万円程度になるケースが多いです。

これはどのようなことなのかというと、契約上は5万円の借り入れをしたということになりますが手元には2~3万円しか残らないということになりますので、ヤミ金業者からすると2~3万円の出費で5万円+利息の契約をしたということです。

もちろん違法行為となりますが、返済をしないと正規の貸金業者では出来ないような行為にまで及んでしまうケースもありますので、このような業者を利用するのは百害あって一利なしということになります。

闇金や悪徳業者を利用することに対するリスクについて

資金繰りが切羽詰まっている状態になると、冷静な判断をすることが出来なくなって、目の前のお金を得ることだけを考えるようになってしまいます。

このような状態になると、ヤミ金業者や悪徳業者がどれほど悪いことをしているのかということを理解することが出来ても今の状態から少しでも早く逃れたいという気持ちから簡単に利用してしまうというケースが多いです。

世間一般的にヤミ金業者や悪徳業者を利用することは悪いことだという意識が強くなっていますが、個人的には全てを理解した上で利用するのなら問題ないと思っています。

全てを理解というのはヤミ金業者や悪徳業者を利用することによってどれほどのリスクを負うことになるのかということを理解した上で利用するということになっていて、実際に体感しないと理解するのは難しいかもしれませんが、どれほどのリスクがあるのかということを知っておいてください。

まずは返済をすることが出来なかった場合の追い込みに関してですが、正規の貸金業者というのは自宅や利用者の勤め先にまで返済を催促するということは禁止されています

そのため、正規の貸金業者の場合は返済をすることが出来ないと裁判所から督促状が届くことになり、裁判を受けることになります。

しかし、ヤミ金業者の場合は嫌がらせのように自宅や会社にまで催促をするケースが多いために自分だけではなく家族や同僚、近所に住んでいる人にまで迷惑が掛かります。

次に返済をした後についてですが、ヤミ金業者や悪徳業者でも貸金業者であることには変わりないので、完済すれば何の関わりもなく生活をすることが出来るように見えます。

正規の貸金業者の場合は完済したあとに関しては契約情報が業者側に残されますが利用者に関しては干渉されるということはありません。

しかし、ヤミ金業者の場合は返済が完了した後も携帯電話や自宅に連絡が来ることになり、その情報というのは詐欺業者にも渡されることもありますので、今後の生活に影響を及ぼしてしまう可能性が高いです。

これらのことから、ヤミ金業者を利用するというのは利用している最中も利用した後も迷惑を被る可能性があるということに繋がります。

まとめ

いかがだったでしょうか?

現在進行系で審査が緩いということを宣伝文句にしている貸金業者やブログなども多くなっていますが、実際には審査が緩いというようなことはありません

現金が必要な状態になると、自分にとって良い情報しか目に入らなくなるということが多いですが、審査の難易度に関してはどこも変わりないということが挙げられます。

冒頭でも紹介したように消費者金融や銀行が提供しているローン商品の中では審査の難易度に優劣があるケースも考えられますが、カードローンやフリーローンといった個人向けの無担保ローンを利用する場合には優劣がそれほどありません

ただし、貸付金利や利用条件が著しく異なる場合には、この限りではありませんので、その点に関しては注意しなければいけません。