資金調達方法の1つファクタリング方式とは?仕組みや利用について解説

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企業の資金調達方法の1つであるファクタリングは、売掛金の回収に関してのリスクを軽減できます。

資金調達としても利用されていますが、仕組みや活用方法については周知されていない部分もあるでしょう。

ここではファクタリングの基礎知識や仕組みに加えて、ファクタリング方式のメリットやデメリットについて解説します。

資金調達可能なファクタリングとは?仕組みを紹介

ファクタリングとは? 借入

資金調達方法として知られているファクタリングは、売掛債権を資金に変える方法です。

ファクタリング会社に売掛金を買い取ってもらい、現金が手に入る仕組みです。

企業間の取引では、サービスや商品を提供してから代金を支払う形が一般的であり、この取引形態を企業間信用といいます。

代金回収 タイムラグ

多くの企業が企業間信用を活用していますが、この場合サービスや商品の提供から代金回収ま
での期間が1ヶ月~2ヵ月程度
となり、回収までのタイムラグが生じます。

1回限りの取引であれば、その場または短期間での現金化が可能ですが、継続的に取引が行われている場合、毎回代金を支払うコストや手間がかかります。

手間やコスト削減のためにこの取引方法が用いられていますが、入金の遅れや未回収の期間が長期化することで経営状態が不安定になる可能性があります。

売掛 現金化

ファクタリングを活用すると、売掛債権に保険をかけたり未回収の売掛債権の売却ができたりするだけでなく、決済日より前に売掛金を現金化できるので便利です。

ただし、ファクタリングを利用するには会社に請求書が存在しなければなりません。

サービス業や飲食店など、掛け売りをせずに現金で商売をしている業種はファクタリング自体が利用できません。

売掛金額が高額になりやすい製造業や建築業などは、ファクタリングの利用で会社の資金繰りが改善されるケースがあるでしょう。

■ファクタリングの種類

ファクタリング 種類

ファクタリングには、契約によって2つのパターンがあります。

買取型

買取型 ファクタリング

買取型は、売掛債権の売却によって支払日前に現金化する方法で、売掛債権そのものを売却するため、早期現金化が実現できます。

同じ買取型でも一般的な債権を買い取る一括ファクタリングと、医療機関から診療報酬の売掛金を買い取る医療報酬債権ファクタリングがあります。

一括ファクタリングは一般的な方法で、売掛金があれば申し込み可能です。

医療報酬債権ファクタリングは、医療機関を専門にしているサービスで、国民保険または社会保険の診療報酬のみが対象となります。

銀行融資 ファクタリング

銀行などから融資を受ける場合、実行されるまでの期間が長くなりますが、買取型なら早急な資金調達が可能です。

特に医療機関は、全額自己負担の診療でなければ各種健康組合に請求してから入金を待つ形になり、請求額分は2~3ヶ月待たなければなりません。

買取型ファクタリングの利用によってスムーズな資金調達が可能ですが、売却した売上債権から手数料が引かれた金額が入金されます。

手数料は銀行に比べると高い傾向ですが、審査は銀行よりも手軽な傾向でしょう。

保証型

保障型 ファクタリング

保証型は売掛債権の保険となるもので、売掛債権の支払いを保証するもので、保証型にも、保証ファクタリングと国際ファクタリングがあります。

一般的な保証ファクタリングは、売掛債権の貸倒れなどに対するリスク軽減ができ、連鎖的な倒産などの事態に備えられますが、現金を先に受け取ることはできません。

国際ファクタリングも同じように、海外の業者から売掛金支払いの保証がされるものです。

海外事業者

海外業者に対して、取り立てや信用調査を行うことは難しいのですが、ファクタリング業者を通じて支払いの保証や調査が依頼できるので取引も安全になるでしょう。

利用時には取引先の支払い能力を審査する必要がありますが、保証料の金額を決めるためには必要なものであり、簡単に調査できない海外企業には信頼度としても判断できます。

ファクタリング会社を通すと、信頼できる取引が可能です。

ファクタリングの仕組み

ファクタリング 仕組み

ファクタリングには「2社間」で行われるものと「3社間」で行われるものがあります。

2社間ファクタリング

2社間 ファクタリング

2社間ファクタリングは、利用企業と取引先の関係はそのままに利用できる方法です。

どちらのファクタリングであっても、取引先に承諾を得ずに開始できるため、早急な資金調達が実現できます。

買取型ファクタリングの方法は、売掛債権をファクタリング会社に譲渡します。

手数料の分を引いた現金を受け取り、取引先から売上債権の支払いが行われたらファクタリング会社に支払う方法です。

債権譲渡を取引先に知られることがないので、信用を失うこともありません。

保証型ファクタリングの場合、ファクタリング業者が信用調査を行い、売掛先が倒産などで支払いできなくなった時に保証金額が支払われます。

買取型なら入金されるまでの期間が早いので迅速な資金調達ができますが、保証型の場合はあくまで保証のみとなります。

3社間ファクタリング

3社間 ファクタリング

3社間ファクタリングは、取引先を含めて売掛債権譲渡契約を結ぶ方法です。

民法に従った債権の譲渡となるため、債権売却したい企業から債務者に対して債権譲渡の旨を知らせて同意を得る必要があります。

同意を得てから現金化となるので、迅速な対応は難しいでしょう。

売掛債権は、直接ファクタリング会社に入金される仕組みとなり、2社間に比べて手数料は安くなりますが、資金調達の金額は額面より少ない金額となります。

ファクタリングの利用方法

ファクタリングは、利用したいファクタリング業者に必要書類を提出して申し込みます。

信用調査会社の調査により、売掛先が信用できるかを判断してから手数料や登記費用などを差し引いて入金金額を決めていきます。

申し込みの際には、以下のような内容を申告します。

ファクタリング申し込みで申請する内容
・会社の資本金や規模
・業務内容
・利用希望金額
・入金の希望日
・使用する用途
・売掛先の企業情報と売掛金額

2社間と3社間によって、支払い方法や手数料が変わってきます。

一括割引方式、個別割引方式があるので事前に確認しましょう。

その後、仮審査で申し込み時の情報内容を確認して可否を決めていき、申告内容に違う部分がないかを確認したら、指定口座に現金が振り込まれる仕組みです。

ファクタリングのメリット・デメリット

ファクタリング メリット デメリット

ファクタリングのメリットやデメリットは、どのような部分でしょうか?

メリット

ファクタリング メリット 現金化

ファクタリングのメリットは、銀行と違って即現金化できるところです。

自社の業績が良くない場合でも、ファクタリングなら売掛金の現金化が可能で、債権を譲渡するため、売掛金の所有権そのものがファクタリング会社に移動します。

2社間より3社間の方が手数料も低いので、方法の見直しで抑えることができます。

デメリット

ファクタリング デメリット 金利が高い
ファクタリングのデメリットは、銀行の利息よりも高くなることです。

銀行の短期融資で年利1.0%~5.0%以下が一般的ですが、ファクタリングは10.0%~20.0%となり、年利にすると高額になってしまいます。

また2社間ファクタリングの場合、ファクタリング業者から債権譲渡登記を依頼されるケースがあり、この場合は費用の負担もしなければなりません。

年利と別途費用が加算されるため、負担が大きく感じるでしょう。

ファクタリングは、資金繰りが行き詰まりやすい企業にとって即日現金化できる便利な方法で、銀行に比べて審査も早くて容易なのが特徴です。

2社間ファクタリングなら相手の企業に知られることがないので、信用問題に発展する心配もありません。

2社間と3社間で方法が変わってきますが、ファクタリングの利用にはメリットになる部分とデメリットになる部分があるので、よく内容を確認してからファクタリング業者を選んでみましょう。